獅子岩獅子岩(獅子巌、ししいわ)は三重県熊野市井戸町に位置し、国道42号の七里御浜沿いの獅子の頭部に似た形状の岩山である。 概要高さ約25メートル、周囲約210メートル[1]。砂浜を挟んだ東隣に位置する鬼ヶ城は、熊野酸性岩が隆起や海面の上昇、下降に伴う海蝕、風蝕によって形成された自然景観で[2]、獅子岩も同様に海蝕現象、風蝕現象によって形成された自然景観である[3][2]。岬の先端に口を開いている様に見える事から[4]、獅子岩の南側に位置する神仙洞の吽(うん)の岩(雌岩)に対して、阿(あ)の岩(雄岩)と呼ばれ、井戸川[注 1]上流に位置する大馬神社の狛犬とされ敬愛されており、そのため大馬神社には今も狛犬が置かれていない[1][5]。 毎年8月17日に開催される「熊野大花火大会」では、多くのカメラマンが集まる絶好の撮影スポットとなっている[5]。 天然記念物・名勝1958年(昭和33年)6月24日[4]、国の天然記念物「鬼ケ城」[注 2]に、獅子巌が追加指定され、登録名称が「熊野の鬼ケ城 附 獅子巖」(くまののおにがじょう つけたり ししいわ)へ変更となり、同時に、名勝が追加指定された[6]。 世界遺産ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』を構成する熊野参詣道「伊勢路」の構成資産の一つとして「熊野の鬼ヶ城附獅子巖」[7]が、2004年7月に登録されている[8]。 脚注注釈出典
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