北一已駅
北一已駅(きたいちやんえき)は、北海道(空知総合振興局)深川市一已町(いちやんちょう)にある北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅である。電報略号はキイ。事務管理コードは▲121501[2]。 早朝の下り列車1本は当駅を通過する。 歴史
駅名の由来当駅の所在する地名(旧村名:一已村)より。その北方に位置することから「北」を冠する[3]。 「一已」の地名はもともと石狩川の中にあった「鮭・鱒の産卵場」を指すアイヌ語の「イチャン(ican)」に由来し[5][3][10]、開拓当時屯田兵を中心とする村で威勢が良かったことから「一にして已(や)む」という意味を込め、字を当てたとされる[10]。 なお、駅名の漢字は開業以来長らく「已(い)」ではなく、「己(おのれ)」が誤用されていたが、1997年(平成9年)に「已」に改められている[3]。 駅構造単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(石狩沼田方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[11]。転轍機を持たない棒線駅となっている[11]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[12]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム北側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[12]。駅舎側(西側)が下りの1番線、対向側ホームが上りの2番線となっていた[12]。交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までに線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[11]。 深川駅管理の無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[11]。開業当初からの建物と思われる[13]有人駅時代からの駅舎が残っている。駅舎は、当時既に廃駅となっていた深名線宇津内仮乗降場を解体、移設したとされる。木造平屋[14]の建物で、下見板張りの外壁[13]は劣化で黒ずんでおり[14]、使用されていない事務室部分などの開口部は板で閉鎖されている[13]。駅舎横に、トイレ有り。かつて存在した上りホーム(2番線)には長さ70mの花壇があり、コンクールで表彰されたこともあったという[12]。
利用状況乗車人員の推移は以下のとおり。なお「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺開業時は旧・雨竜郡一已村に存在した(1963年(昭和38年)に合併により深川市となる)。深川市の郊外に位置する[13]。水田地帯の真ん中にあり[14]、農耕地の中に農家が点在している[13]。
隣の駅脚注出典
JR北海道
関連項目外部リンク
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