マラムレシュ県
マラムレシュ県 (マラムレシュけん、ルーマニア語: Judeţul Maramureş, ハンガリー語: Máramaros)は、ルーマニアの県。県都はバイア・マーレ。東はスチャヴァ県、西はサトゥ・マーレ県、北はウクライナのイヴァーノ=フランキーウシク州、ザカルパッチャ州、南はサラージュ県、クルージュ県、ビストリツァ=ナサウド県と接する。 歴史
人口統計人口は452,475人(2021年国勢調査)。主要民族構成は下記の通り[1]。
地理マラムレシュ県面積は6,304平方キロメートルで、43%はロドナ山脈(最高峰は標高2303メートルのピエトロスル山)である。グトゥイ山地(Gutâi)・ツィブレシュ山地(Ţibleş)はロドナ山脈とともに、東カルパチア山脈の一部である。県の残りの部分は丘陵、高原、谷である。県内にはティサ川、イザ川、ヴィシェウ川、マラ川が流れる。 ロドナ山脈にはヨーロッパブナ、オウシュウトウヒ、ヨーロッパハイマツの山林、スゲ属、ウシノケグサ属、ツツジ属の低木林および高山草地があり、セラスチウム・アルピナム、コケマンテマ、ミヤマハンショウヅルの本種、ミヤマイワデンダ、オヤマナデシコ、ドワーフウィロー、モンタナマツ、ミヤマハンノキの本種、サリクス・レツーサ、カリアンテマム・コリアンドリフォリウムの高山植物が見られる。1979年に「ピエトロスル・マレ生物圏保護区」としてユネスコの生物圏保護区に指定された[3]。 経済マラムレシュ県はのどかな田園と農業地帯の伝統をもち、共産主義体制時代にも産業化の波にさらされなかったことで知られる。耕し、植え、収穫する、そして干し草作りと手を使う仕事といった単純労働が全てであった。県は鉄以上にその他の金属を産出する、強力な鉱業の本拠地である。共産主義時代、バイア・マーレ周辺に大型工業プラントが建てられ、過去に一帯は深刻な環境汚染に晒された。しかし近年、市の産業活動が衰えたことから、一帯の汚染は以前よりましになってきている。 観光マラムレシュ県は美しい田園風景、地元の小さな木工・手工細工産業が、地方の教会や建築様式同様に知られている。田舎の道路は多くが未舗装であるが、アクセスは容易である。
行政区画マラムレシュ県は2つの都市、6つの町、62の基礎自治体からなる。 主な市町
脚注
外部リンク
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