ホッキョククジラ (Balaena mysticetus )は、偶蹄目 [ 注釈 1] セミクジラ科 ホッキョククジラ属に属するヒゲクジラ である。
形態
全身像
ヒトとの大きさの比較
セミクジラ科 に共通した特徴として、がっしりした体格と暗色の体色、大きな頭部、背鰭のない姿をしている。ヒゲクジラ 類に普遍的な特徴であるが、本種も雌が雄よりも大きくなる。
全長18メートル に達するが、20 - 21メートル という記録の他にも、24.54メートル 、体重100トン という捕獲記録や、イヌイットの証言でも24メートル 以上の個体が存在するという[ 6] [ 7] 。新生児は体長4.5メートル、平均体重1,000キログラム ほどであり、最初の一年で体長9メートルほどに成長する。
本種が備える脂肪 層は他のいかなる動物よりも厚く、平均43-50センチメートル に及ぶ[ 4] [ 5] 。
強く湾曲した下顎と細い上顎をもつ。クジラヒゲ の長さは3メートル を超え、これはヒゲクジラの中でも最も長く、口の大きさ自体も現存する生物で最大である[ 8] 。この髭板は水中の小さな獲物を濾し取るために用いられる。頭頂部や唇部には、セミクジラ属 とは異なり瘤状の隆起がない[ 5] 。目の周りや下顎先端や尾の付け根や尾びれなどに白色や淡色の斑が入る個体が少なくない[ 5] が、特定の部位の白色模様を持たない個体もいる。
非常に骨太な頭蓋骨 を持ち、呼吸 する際にこれを使って海氷 を下から砕いている。ホッキョククジラが作った海氷の穴は、シロイルカ など他の生物に利用される事もある。また、イヌイット の目撃例では、頭部で厚さ60センチメートル の氷を呼吸のために割ることもできるとされる[ 5] 。
眼の周囲や顎先の白い模様の有無や大きさには個体差がある他、加齢と共に体表や尾びれや尾の付け根が灰色や白色を帯びる傾向があり、流氷 やシャチ や混獲 などの外的要因による傷跡も増える[ 9] 。
生態
海氷の縁で休息する個体(フォックス湾 )
ブリーチング(オホーツク海 北西部)
海氷 の近くを泳ぐ個体
ホッキョククジラは、ヒゲクジラ の中で唯一、生涯を北極海 およびその周辺で過ごす種であり、例えばベーリング海 の南西部で冬季を過ごしている様子がアラスカ 沖で見かけられる。春になると流氷 の開口部を追って北へ移動し、オキアミ や動物プランクトン を餌としながらチュクチ海 やボーフォート海 へ向かう。
他のセミクジラ科 と同様に濾過摂食 で泳ぐのが遅く、たいていは単独または最大6頭程度の小さな群れ(ポッド )で移動を行うが、採餌場や繁殖海域などでは大規模な群れを作る事も少なくない[ 10] 。
ホッキョククジラはセミクジラ属 と同様に社会的で攻撃的ではなく、捕鯨の影響に晒されていない地域では人懐っこい様子も見せ[ 11] 、後述の通りオホーツク海 では本種を至近距離から観察するホエールウォッチング が人気であるが、観光客がクジラに触れることが問題の一つとなっている[ 9] [ 12] 。
ホッキョククジラの習性としては他に、水上に飛び上がって体を水面に打ちつけるブリーチング 、尾びれで水面を打つテール・スラッピング、体を垂直にして水面から顔を出すスパイホッピングなどがある。繁殖行動は一つがいの間、あるいは数頭の雄と1-2頭の雌からなる騒がしい集団内で行われる。また、浅瀬 の岩に体を擦り付けて古くなった体表などを落とすという脱皮 に近い行動(ラビング)も取る[ 8] 。
繁殖は3月から8月にかけて観察される。繁殖活動は、クジラが10-15歳程度になった頃から行われるようになる。メスは3-4年に一度、13-14ヶ月間の妊娠期間の後に出産するが、妊娠期間が最大で23ヵ月に達する可能性も指摘されており、これが事実ならばアフリカゾウ を超えて哺乳類では最長の可能性がある[ 13] 。
発声能力
ホッキョククジラは高度な発声能力を持ち、移動・採餌および集団行動の際のコミュニケーションのために水中音を使用している。長く繰り返される音声を発することもあり、これは求愛の歌であると考えられている。また、繁殖期には各個体がオリジナルの歌を作成し、互いに披露しているともされる[ 14] 。
2024年には、本種が音声による長距離間のコミュニケーションが可能だとする半世紀以上も前から提唱されてきた説が確認されており、100キロメートルもの距離が離れている二頭が同調した潜水パターンを見せたとされる[ 15] 。
寿命
本種の寿命は、かつては他のクジラ類と同程度の60-70年ほどと考えられていた。しかし最近の詳細な研究により、少なくとも数頭の個体は150-200年程度生きているという信頼のおける結論が得られた。別の報告によると、90歳の雌がなおも繁殖可能であるとされる[ 16] 。また、DNAの解析により、本種の寿命が268年に達する可能性も示唆された[ 17] 。
その寿命の長さから、ホッキョククジラの雌は更年期障害 に陥ると考えられている。大型の動物の観察(幼獣を除く)が、この仮説の支えとなっている[ 18] 。
種間交流
シロイルカ と行動を共にする場面が散見され、上記の通り、ホッキョククジラが割って開けた海氷の穴をシロイルカも利用する。
また、ファンディ湾 やメイン湾 周辺に現れた際にはタイセイヨウセミクジラ やザトウクジラ やナガスクジラ 等とも交流する場面が観察されたり[ 19] 、セミクジラとイワシクジラ と餌場を共有する光景も見られた[ 20] 。この海域では、タイセイヨウセミクジラの繁殖行動 に参加している場面も確認されている[ 19] 。
一方で、上記の通りタイセイヨウセミクジラ の交尾集団に混じっている観察例が存在するだけでなく、(気候変動の影響で生息域の重複が発生しやすくなったためか)北太平洋 のセミクジラ との雑種 と思わしい個体が観察されたこともあるため、より危機的な状況に追い込まれているセミクジラの保護上の懸念材料の一つとして挙げられている[ 21] 。この様な懸念は、シロナガスクジラ とナガスクジラ の間にも発生している[ 22] [ 23] 。
分布
アラスカ州 における回遊の様子[ 注釈 2]
ペックスラッピング(フォックス湾 )
ベーリング海 個体群は5月に北極海 へ移動し、アラスカ半島 を経由して夏季はマッケンジー川 河口(ボーフォート海 )、秋季はチュコト半島 北岸へ移動し、冬季はチュコト半島南岸で生活する[ 5] 。
ハドソン湾 やフォックス湾 、バフィン湾 やデーヴィス海峡 などにも異なる個体群が存在する。バフィン島 の沿岸では、岩や浅瀬の小石に体をこすりつける脱皮 が観察されている[ 24] [ 25] 。また、イザベラ湾(Isabella Bay)は世界で初めてホッキョククジラの保護の為に制定された自然保護区である「ニンギンガニック国立野生動物保護区」になっている[ 26] 。
グリーンランド の東海岸やフラム海峡 からスヴァールバル諸島 やゼムリャフランツァヨシファ や白海 などに生息していた個体群は、捕鯨以前は世界最大の個体群とされていたが、現在は近絶滅種 とされている[ 27] 。
例外的に本来の生息圏を大幅に逸脱した迷行例が各海域で散見され、たとえば日本列島では1969年6月23日に大阪湾 に迷行した例[ 4] や知床半島 での2015年6月23日前後の目撃があり[ 28] 、石狩湾 にて化石も発見されている[ 29] 。他にも、アラスカ湾 [ 30] 、ブリティッシュコロンビア州 [ 31] 、ニューファンドランド・ラブラドール州 [ 32] [ 33] 、ファンディ湾 やメイン湾 の一帯[ 20] 、オランダ のフリシンゲン [ 34] 、アイリッシュ海 [ 35] 、イギリス のコーンウォール やシリー諸島 、フランス のブルターニュ などでも確認されており、同じ個体が数回ファンディ湾 やメイン湾 に現れた事も判明している[ 36] 。
また、ハドソン湾 の個体群に属する個体は、マニトバ州 のチャーチル などの湾の中部や南部に偶発的に来遊する事がある[ 37] [ 38] [ 39] [ 40] 。
16世紀から17世紀に、バスク人 がラブラドル やベルアイル海峡 などにおいて捕鯨を行っていたが、この捕鯨業の対象種は当初はタイセイヨウセミクジラ だと思われていた。しかし、後年による鯨骨の測定の結果、捕獲されていた個体のほとんどがホッキョククジラだと判明し、ホッキョククジラがかつてはセントローレンス湾 などにも通常的に回遊していた事が示唆された[ 41] 。
オホーツク海
シャンタル諸島 にて
テイルスラッピング(オホーツク海北西部)
オホーツク海 には400頭前後の絶滅危惧の個体群が周年生息しており[ 5] [ 42] 、他の個体群から隔離されているだけでなく、本種の分布における世界最南端となっている[ 42] 。そのため、夏には氷や雪が溶け、森林が育生された地域に生息しており、海岸の浅瀬 における脱皮行動(ラビング)も見られる[ 8] [ 43] 。
1995–1996年と1999–2000年に調査が行われたのみであり、それ以降はこの個体群の動向が不明だったために「忘れられた鯨」とも称されて絶滅 したとも考えられていたが[ 42] 、2009年 にシャンタル諸島 周辺におけるシロイルカ の調査中に再発見されて注目を浴び、シャンタル諸島が生物保護区に指定されるきっかけの一つになった[ 44] [ 45] 。また、シェリホフ湾 やマガダン州 などの他の地方で目撃される事もあるが、過去には多数が来遊していたとされるシェリホフ湾における近年の確認は非常に少なく、現在のシャンタル諸島およびその周辺以外での生息状況はほとんどが不明である[ 42] 。
シャンタル諸島は夏には氷や雪が溶ける地域であり、またここでは水深が数メートルほどの浅瀬 にも頻繁に現れるなど陸上から簡単に観察できるため、近年はホエールウォッチング が急速に発達し[ 46] 、長らく情報が少なかった個体群にもかかわらずBBC が特集を組む[ 8] など国際的にも注目度が高く[ 10] [ 47] 、本種を対象としたホエールウォッチング業においても世界で最も顕著な事例として知られている[ 48] 。
しかし、SUP で不適切な距離にまで近づいたり、クジラと一緒に泳いだりクジラに触る観光客が少なくないため[ 9] 、保護への懸念材料になっている[ 49] 。そのため、この地におけるエコツーリズム を健全化するために観光業者へのトレーニングが行われ始めている[ 12] 。
また、個体数が少ないにもかかわらず、比較的温暖な地域に棲息する為に、観察業の対象になっていることや混獲 の危険性、増加する経済活動の影響もあり[ 42] [ 50] 、さらには他の個体群と異なり極海に逃げられないためにとくにシャンタル諸島 の周辺ではシャチ の襲撃を受けやすく(シェリホフ湾 などでは比較的にシャチの影響は少ないとされる[ 42] )、またこの海域に現れるシャチは哺乳類を襲うタイプが目立ち[ 51] 、さらには地球温暖化 の影響からかシャチの襲撃が増加している[ 52] など、複合的な懸念材料に晒されている[ 53] 。
天敵
本種を捕食目的で攻撃する生物は、人間のほかはシャチ のみである。
脅威を感じたときには氷の下に逃げこむ。一度の潜水で40分ほど海面下に潜っていられるものの、ホッキョククジラは深くまで潜水を行うとは考えられていない。
近年は、地球温暖化 の影響からかシャチがより北方の海域やハドソン湾 などにも進出する観察例が増加しており、本種へのシャチの襲撃の増加がみられることからも[ 52] 、ホッキョククジラやシロイルカ やイッカク などへの脅威が増したとされている[ 54] 。シャチの襲撃の増加は、たとえばオホーツク海 の個体群の様な絶滅危惧の個体群への影響がとくに大きいと考えられている[ 53] 。実際に、これらの極海性の鯨類の分布は、近年はさらに北方に拡大しているとみられる[ 55] 。
個体数
バフィン島 のシミリク国立公園(英語版 )にて
1975年のワシントン条約発効時から附属書Iに掲載されている[ 2] 。他のセミクジラ科の種類と同様に、本種は大西洋で16-17世紀頃から捕鯨 の対象となり、近代捕鯨により全世界的にも個体数が激減し、1966年に商業捕獲が一時停止(モラトリウム)とされた。
スピッツベルゲン島 などに分布する個体群は近絶滅種 に指定されており、生息状況には不明な点が多い。ベーリング=チュクチ=ボーフォート海域(BCB)では、科学指導のもとでベーリング海域や、米・アラスカ 州やカナダのエスキモーなどの間で先住民生存捕鯨 が行われており、この海域では捕鯨前の頭数近くまで達しているとの IWC 意見書 (2005年)が出ている。(#生存捕鯨 の節を参照)
ベーリング海 ・チュクチ海 ・ボーフォート海 個体群
20世紀初頭の商用捕鯨の終了に伴い、生息数が増加傾向にある[ 3] 。正確な生息数は不明だが、2001年における生息数は8,200 - 13,500頭と推定されている[ 3] 。
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001) )[ 3]
オホーツク海 個体群
信頼できるデータがなく、生息数の推移は不明とされる[ 3] 。
ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001) )[ 3]
スヴァールバル諸島 ・バレンツ海 個体群
信頼できるデータがなく、生息数の推移は不明とされる[ 3] 。生息数は少ないと考えられ、近年は幼獣や若齢個体の目撃例もない[ 3] 。
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001) )[ 3]
人間との関係
他のセミクジラ科 と同様に、格好の捕鯨の対象とされたために大きく生息数を減らした。
近年は、上記の通り、主にオホーツク海 やバフィン島 など一部の海域で重点的に保護されたりホエールウォッチング の対象になっている。
捕鯨
オランダの捕鯨船員が北極 においてホッキョククジラの捕鯨を行う様子が描かれた18世紀の版画。背景の山はヤンマイエン島 のベーレンベルク山
捕鯨の対象となったホッキョククジラの死骸
ホッキョククジラの骨格
1500年代から大規模な商用捕鯨が開始され、生息数は激減した[ 3] 。20世紀初頭には乱獲による資源枯渇に伴い、商用捕鯨は終了した[ 5] 。商業捕鯨の終了に伴い、ハドソン湾 ・フォックス湾 ・バフィン湾 ・デーヴィス海峡 の個体群は増加傾向にあると考えられている[ 3] 。
ホッキョククジラは、脂肪を含む肉 ・鯨油 ・骨および鯨鬚 を目当てに捕鯨 の対象とされてきた。ホッキョククジラはセミクジラ と近縁で、泳ぎが遅く、死亡した後も水面に浮いているという捕獲に適した特性もセミクジラと共通している。このためかつてはセミクジラと同種とされ、英語の「right whale 」はホッキョククジラとセミクジラの双方を指す[ 注釈 3] [ 56] 。
19世紀半ばに同種か別種か議論が分かれていたことが分かる資料として、作者が捕鯨船員経験がある小説『白鯨 』(1851年発表)の第32章「鯨学」では、セミクジラの別名の一つに「グリーンランドクジラ[ 注釈 4] 」というものがあげられているが、すぐ後の方で「イギリス人 の言う「グリーンランドクジラ」はアメリカ人 の言うセミクジラと別種ではないかともいわれている[ 注釈 5] 」という記述がある。
アラスカ などの先住民は古くからその捕獲を行ってきた。欧米による大規模商業捕鯨が行われる以前には、北極地方には50,000頭以上(推定)のホッキョククジラが存在した。商業捕鯨は1611年 にスヴァールバル諸島 やグリーンランド 付近で開始され、各海域の資源を枯渇させると新たな海域に移動した。北太平洋 では、商業捕鯨は1800年代半ばに開始され、その後20年間でホッキョククジラの個体数の60%以上が捕獲される結果となった。
個体数減少の最大の原因であった欧米による大規模商業捕鯨は現在は中断しているが、米・アラスカ 州やカナダでも先住民(イヌピアット 系エスキモー族[ 57] やユピク )に原住民生存捕鯨 の許可枠が与えられている。カナダ東岸では、20世紀初頭に姿を消してこの種の捕鯨は途絶えていたが、時折目撃される様になったことを受けて、1996年の1頭を境にヌナブト準州 で生存捕鯨が再開されている[ 58] 。
ロシアのチュクチ族 も、1997年にIWC に働きかけて、当時、年間7回の「ストライク(銛打ち回数)」枠を獲得した[ 注釈 6] 。
この捕獲(年に25〜40頭程度)は、個体数回復の妨げになるものではないと見られ、アラスカ 沖における個体数は、商業捕鯨停止後は増加傾向にある。
世界全体での個体数は10,000頭程度で、商業捕鯨以前の 1/5 以下とする意見がある。これはおおよそ正しいとされるが、異説もある。実際の実況推計には、統計に大きな誤差幅や実施年度の時間差などがあり、加えて商業捕鯨前の頭数を再現するにも歴史的背景に不明な点があって、正確な記述は難しい。
2008年現在の IUCN 発表では、全世界生息数は公称 10,000 頭超過(保守的な数)であるが、同発表による三大個体群の統計平均推計数を粗合計すれば 20,000 頭超になる[ 注釈 7] 。
また、IUCN の発表では、捕鯨開始前の推定生息数は 49,000-59,000頭の幅で推計されているが[ 59] 、ここでも絶対確定できる数は 「少なくとも 24,000頭超過」であるという)。バスク人が西大西洋で捕鯨の対象にしていたクジラ種にホッキョククジラが含まれるかなどが不明点であるため、特定が困難とされる[ 3] 。
米・カナダでは先住民によるホッキョククジラの生存捕鯨が若干数許されているため、日本捕鯨推進派からは、これは米国の「絶滅の危惧にある種を保護する」捕鯨政策の矛盾点としてとりあげられることがある[ 注釈 8] [ 60] )。
2000年代に日本のメディアにおいてホッキョククジラを「北極セミクジラ 」[ 注釈 9] と、英名を直訳した誤訳の報道をした上で「早急な保護が必要な絶滅危惧種」と婉曲な報道をし、米国の生存捕鯨をダブルスタンダードと印象付け、世論に反映させることとなった。
ギャラリー
脚注
注釈
^ 「鯨偶蹄目 」とする説もある。
^ 16秒目以降でヘッドスラップやテイルスラップを行っている。
^ 通常は「セミクジラ」と訳すが、セミクジラ科 全般の意味でも使用される。とくに区別する場合は、前に分布域をつけてセミクジラは「southern - 」、ホッキョククジラは「Greenland - 」などと呼び分けたり、頭部形状からホッキョククジラを「bowhead 」と呼ぶ。
^ 現在では「Greenland Whale 」という呼称はホッキョククジラを主に指す。
^ ただし、語り手は「特にそうは思えないが」と断っている。
^ Kerttula 2000 ,p.159(このときクロクジラは水揚げで120頭の枠を得た)
^ IUCN 2008年発表のベーリング=チュクチ=ボーフォート海域(BCB) が 10,500 (8,200–13,500) (2001年統計、Zeh and Punt 2005年発表), ハドソン湾 - フォックス湾 3,633 (1,382-9,550) (Koski et al. 2006) バフィン湾 - デービス海峡 7,300 (3,100–16,900)(Cosens et al. 2006)。カナダの調査はいずれも海域の一部のみを調査した暫定推計。これらの統計平均数のの単純合計が21,433
^ 例:「ホッキョククジラの捕獲枠延長に反対する国家は、こうしたアメリカのダブルスタンダード を厳しく批判した」、元水産庁 の捕鯨問題担当である小松正之 の寄稿
^ 2000年代から幾分か遡るが漫画『美味しんぼ 』激闘鯨合戦でも「北極セミクジラ」と表記されている。
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参考文献
外部リンク