エンパイアメーカー
エンパイアメーカー(英:Empire Maker)はアメリカ合衆国の競走馬、種牡馬である。競走馬時代の主戦騎手はジェリー・ベイリーが務め、全8戦すべての競走で騎乗した。エンパイアメイカーと表記される場合もある。 競走馬時代2002年(2歳)10月にベルモントパーク競馬場で競走馬デビュー戦を迎え、デビュー戦で初勝利を挙げた。続く重賞競走初挑戦となった11月のレムゼンステークス (G2) では3着となり、その後は休養に入った。 2003年(3歳)休養を終えて、2月に復帰戦となった準重賞競走で2着となり、3月にG1競走初挑戦となるフロリダダービーに出走し、2着馬に9馬身3/4差をつけて勝利してG1競走初勝利を挙げた[注釈 1]。続く4月のウッドメモリアルステークスでは1番人気に支持され、レースでは2着となったファニーサイドから半馬身差で先着し、G1競走2勝目を挙げた[注釈 2]。そしてG1競走2連勝で迎えた5月のケンタッキーダービーでも1番人気に支持されたが、レースではファニーサイドに3/4差で敗れて2着だった。次走はプリークネスステークスを回避してベルモントステークスに出走し、レースでは2着となったイリノイダービー馬のテンモーストウォンテッドを3/4差で抑えて勝利した[注釈 3]。なお前走対戦して敗れた二冠馬のファニーサイドは3着だった。8月にはジムダンディーステークス (G2) で1番人気に支持されたが、ストロングホープにクビ差で敗れて2着となり、その後怪我が原因で競走馬を引退した。 種牡馬時代4歳となった2004年より生まれ故郷でもあるケンタッキー州のジュドモントファームで種牡馬入りした。初年度は種付け料は10万ドルで111頭の繁殖牝馬との交配を行った。 2007年には初年度産駒のカントリースターがアルシバイアディーズステークスを制して産駒がG1競走初勝利を挙げている。 種付け料は種牡馬入り以来10万ドルで設定されていたが、2009年は7万5000ドル、2010年は5万ドルとなっている。 日本には、数は少ないが競走馬としての輸入された産駒と持込馬として日本で誕生した産駒が競走馬デビューしており、2008年に初年度産駒で唯一日本で走る持込馬のトーセンスターンが中央競馬で産駒の初勝利を記録している。さらに2007年生まれ産駒にはダンスパートナーとの仔(フェデラリスト)やウインドインハーヘアの孫や曾孫にあたる良血馬もいる。 2010年11月には日本軽種馬協会に売却され[1]、2011年から日本の日本軽種馬協会静内種馬場で供用される[2]。初年度の種付け料は条件によるが200 - 300万円で、初年度は204頭に種付けを行った[3]。 2016年からはアメリカに戻り、ゲインズウェイファームで種牡馬生活を送る[4]。 2020年1月20日に免疫系の珍しい病気によるダメージで死去した[5][6][7]。 主な産駒※日本馬(カナ表記)以外についてはG1級競走優勝馬のみ記載。
母の父としての主な産駒※日本馬(カナ表記)以外についてはG1級競走優勝馬のみ記載。
血統表
血統背景
脚注注釈
出典
外部リンク
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