『wonederful world on DEC 21』(ワンダフル・ワールド・オン・ディセンバー・トウェンティー・ファースト)は、日本のバンド・Mr.Childrenの8作目の映像作品。2003年3月26日にトイズファクトリーよりDVDで発売された。
概要
デビュー10周年の2002年、同年7月からホールツアー『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD』、同年11月からはアリーナツアー『TOUR 2002 IT'S A WONDERFUL WORLD』の開催が決定しバンドとしては8年ぶりとなるホールツアーであったが[注 1]、桜井和寿の小脳梗塞発症により全公演が急遽中止となった。療養後、桜井の体調に問題が無いことが確認されたため中止となった2つのツアーを総括した1夜限りのライブ『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD IT'S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21』が12月21日に横浜アリーナで開催された。本作はその模様を収録しているほか、本作からDVDのみの販売となった。
これまでMr.Childrenのライブ映像作品はMCや曲間をカットされることが多かったが、本作ではアンコール待ち以外がノーカットとなっている。当日はフジテレビ721で生中継された[注 2]。
横浜アリーナ公演終了後、桜井と小林の間で「その後も会場が押さえられるんだったら、1月も何本かライブをやってみて、良かったものをDVDにするのはどうだろう」という話が出ていたが、鈴木英哉が猛反対。鈴木は「あの日のライブを一切手を加えず、編集もしないでそのまま残すということに、すごく潔さを感じていたんですよ」と語った[1]。
「wonederful」とは「wonderful」と一夜限りの「one」を掛け合わせた造語で、ライブ当日は使用されず、本作のパッケージ化にあたって使われるようになった。また、公式サイトのLive欄においてもこの表記を採用している。監督は袴田晃司 (OORONG-SHA) と吉永龍樹が、アートディレクターは信藤三雄 (C.T.P.P.) が担当している。
演奏
収録内容
Disc 1
- <OPENING>
- ツアーのオープニング映像の前に、1番途中までの「HERO」に乗せて、舞台裏と会場外の様子が流れる。
- Dear wonderful world
- スクリーンに独自の映像が映し出されているほか、桜井はアコースティックギターを担当している。
- CENTER OF UNIVERSE
- 初披露時では2番のサビ後、桜井はアコースティックギターを下ろしているが、今回は終始ギターを演奏している。当楽曲を最後までアコースティックギターを演奏しているのは、2023年7月現在、このライブのみである。
- NOT FOUND
- 名もなき詩
- 1番のサビのほとんどを観客に歌わせている。
- サポートメンバーの浦がアコーディオンを担当している。
- 渇いたkiss
- Drawing
- ハンドマイクでの歌唱となっているほか、桜井は本曲で衣装替えしている。
- つよがり
- 1番まで原曲と異なるピアノとキーボード主体のアレンジ、2番からリズム隊が入ってくるアレンジとなっている。
- <MC>
- メンバー・サポートメンバーを紹介。また、桜井が自身の病気発症時のエピソードを語っている。
- 君が好き
- 「クリスマススペシャルバージョン」という桜井の前置きで始まるが、楽曲にこれといったアレンジは施されておらず、照明や映像がそのようなテイストになっているだけとのこと。
- youthful days
- 原曲にはない前奏が追加されており、それ以降のライブでもこのアレンジで演奏されている。
- ファスナー
- Bird Cage
- ニシエヒガシエ
- LOVE はじめました
- 間奏とアウトロが大きくアレンジされている。
- CD音源とは桜井の歌い方が大きく異なっている。
- ALIVE
- 終わりなき旅
- 光の射す方へ
- 虹の彼方へ(アンコール)
- 1番のみの弾き語りバージョン。
- 当初のセットリストには入っておらず、リハーサル時に桜井が「ここでお客さんと打ち解けたい」という理由で急遽メンバーに提案したという[3]。
- Any(アンコール)
- いつでも微笑みを(アンコール)
- overture(アンコール)
- 蘇生(アンコール)
- It's a wonderful world(アンコール)
- イントロで浦清英のキーボードの音が出ず、歌い出しの合図が入らないというトラブルが発生。そのため、歌の入りがやや曖昧になっている。
- リハーサルの終盤、「『蘇生』と『HERO』の間に『It's a wonderful world』を入れてみたらどうか」と桜井が提案し、急遽この部分に入れられたという[3]。
- HERO(アンコール)
- 曲の演奏終了後にメンバー全員が前に出て挨拶する。
- その後、「空風の帰り道」にのせて終演直後の舞台裏の映像が流れる。
Disc 2 / special editions
- HERO
- Dear wonderful world
- ファスナー
- ライブスクリーン用映像。
- 丹下紘希の作品をまとめたDVD『TANGE KOKI VIDEO COLLECTION』にも収録されている。
- いつでも微笑みを
- It's a wonderful world
- talks & interview
- 当日のライブ映像を観ながら、メンバーと小林武史が雑談形式にコメントしている。また、合間にメンバーのインタビューが挿入される。
脚注
注釈
- ^ 1994年に開催された『mr.children '94 tour innocent world』以来。
- ^ このライブのみノンスクランブル放送で、スカパー!加入者なら無料で視聴可能だった。生中継の映像と本作はほぼ同じ内容となっている。
出典
- ^ 『SWITCH』スイッチ・パブリッシング vol.22 No.5 2004年5月号
- ^ “FASTENER”. 映画.com. 2022年6月29日閲覧。
- ^ a b 『SWITCH』スイッチ・パブリッシング vol.21 No.2 2003年2月号
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桜井和寿 - 田原健一 - 中川敬輔 - 鈴木英哉 |
シングル |
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映像作品 |
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映画 | |
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書籍 |
- 【es】 Mr. Children in 370 DAYS
- Mr.Children 詩集 優しい歌
- Mr.Children全曲詩集 『Your Song』
- Mr.Children 道標の歌
- 歌々の棲家 named Mr.Children
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関連項目 | |
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