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鎮海警備府

鎮海警備府(ちんかいけいびふ、英語: Chinkai Guard District)は、現在の大韓民国昌原市鎮海区に所在した大日本帝国海軍警備府。この項では前身の鎮海要港部を含めて記述する。

沿革

1904年光武8年)1月、巨済島に設置された仮根拠地防備隊を嚆矢とする。その後、鎮海防備隊と改称し、1916年大正5年)4月、要港部に昇格した。

1941年昭和16年)11月20日、目前に迫った日米開戦に備え警備府に昇格した。

終戦に伴い、1945年(昭和20年)11月30日に廃止された。

1945年以降は、南朝鮮海岸警備隊大韓民国海軍鎮海海軍基地として使用しており、重要拠点の一つとなっている。

年譜

  • 1904年1月12日 仮根拠地防備隊設置(巨済島
    • 12月15日 鎮海湾防備隊と改称
  • 1907年10月1日 鎮海防備隊と改称
  • 1916年4月1日 鎮海要港部に昇格
  • 1936年10月1日 鎮海海軍航空隊設置
  • 1941年10月1日 防備戦隊、羅津根拠地隊設置
    • 11月20日 鎮海警備府に昇格
  • 1942年1月15日 特別根拠地隊設置
    • 10月1日 防備戦隊廃止
  • 1944年2月1日 人事部設置
  • 1945年7月20日 連合特別陸戦隊設置
    • 7月25日 羅津・清津に港湾警備隊設置
    • 11月30日 鎮海警備府廃止

組織

要港部
  • 幕僚
  • 港務部
  • 軍需部
  • 工作部
  • 経理部
  • 病院
  • 防備隊
  • 航空隊 1936年10月1日設置
  • 通信隊
  • 監獄
  • 艦船
  • 修理工場
  • 防備戦隊 1941年10月1日設置
  • 羅津根拠地隊 1941年10月1日設置
警備府
  • 幕僚
  • 港務部
  • 人事部 1944年2月1日設置
  • 軍需部
  • 工作部
  • 経理部
  • 病院
  • 海兵団 1944年2月1日設置
  • 航空隊
  • 特別根拠地隊 1942年1月15日設置
  • 艦船
  • 連合特別陸戦隊 1945年7月20日設置
  • 防備戦隊 1942年10月1日廃止
  • 港湾警備隊(羅津・清津) 1945年7月25日設置

歴代司令長官

鎮海防備隊司令官

  • 餅原平二 少将:1904年1月12日 -
  • 欠:1905年12月12日 - 1907年9月8日
  • (兼)宮岡直記 少将:1907年9月9日 - 10月21日
  • 宮岡直記 少将:1907年10月21日 -
  • 仙頭武央 少将:1910年12月1日 -
  • 上泉徳弥 少将:1911年9月1日 - 1912年7月9日
  • 山田猶之助 大佐:1912年7月9日 -
  • 山口九十郞 少将:1914年8月8日 - 1916年4月1日

鎮海要港部司令官

鎮海警備府司令長官

参考文献

  • 三浦裕史『近代日本軍制概説』信山社、2003年。
  • 坂本正器・福川秀樹編著『日本海軍編制事典』芙蓉書房出版、2003年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。

関連項目

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