金沢駅バスターミナル金沢駅バスターミナル(かなざわえきバスターミナル)は、石川県金沢市にある金沢駅に隣接したバスターミナルである。駅の東西両側にあり、駅の両出入口が兼六園口と金沢港口に改称された後も、バス会社側ではそれら駅出入り口を以前と同様にそれぞれ「金沢駅東口」と「金沢駅西口」として案内しており、鉄道側とバス側では駅出入り口の呼称に乖離がある。ただし、西日本ジェイアールバスでは2023年(令和5年)7月1日より高速バスにおいて名古屋線の昼行便を除いて「金沢駅(金沢港口)」の呼称を使用している[1]。 以下に示す各のりばの発着路線は2024年3月16日現在で、2023年7月の金沢市交通政策課の発表[2]および北陸鉄道の案内[3]による。運行会社を明示していない路線バスは、北鉄バスグループのものである。 東口金沢駅東広場のバスターミナルは土地区画整理事業による工事を経て2004年(平成16年)9月12日に供用開始したものである[4]。広場に「工(たくみ)型」に配置された歩行者広場をはさんで北側に配置されており、金沢駅兼六園口から車道を横断せずにアクセスできるようになっているほか、上部には利用者を雨雪から守るシェルターを連続して配置している[5]。 バスターミナルは乗車場11バース、降車場5バース(金沢駅前中央交差点の北側に3バース、南側に2バース)、待機場8バースの構成となっており、乗車場はバスの正着性を高めるために乗り場の一部を切り取った形になっている[5]。各乗車場付近の柱には乗り場番号が表示されているが、西日本ジェイアールバスが使用する4・5番乗り場は青地、北陸鉄道グループが使用するその他の乗り場は橙地になっている。北陸鉄道グループの一般路線の乗り場にはLED表示器によるバス出発案内が設置されている。 バス停の名称は、北陸鉄道グループ各社と金沢ふらっとバスは「金沢駅」、まちバスは「金沢駅兼六園口(東口)・金沢フォーラス」と各社で異なっている。西日本ジェイアールバスでは、一般路線バスは「金沢駅(東口)」、定期観光バスは「金沢駅兼六園口(東口)」の呼称を使用している。 広場の中心付近に総合交通案内所が配置されており、バス発券所、タクシー案内所、待合室が設置されていた[5]が、タクシー案内所と待合室はその後廃止された。また駅の出口前には、周遊バスとまちバスの時刻表および市内の主な観光地(兼六園、ひがし茶屋街、にし茶屋街、近江町市場、香林坊、金沢21世紀美術館)へ先着する2便を表示する総合交通案内板が設置されている。 2023年7月1日には大幅な乗り場変更を実施し、生活路線と観光路線の乗り場を分離し経由地ごとに乗り場を整理した。これにより、経由地ごとの乗り場は以下のようになった[2]。
また、高速バスの乗り場が西口4番乗り場に統一され、加越能バスを除き高速バスの発着がなくなった。 東口1番のりば1番のりばは、北陸鉄道グループの一般路線とコミュニティバス、加越能バスが使用する。2008年12月20日までは城下まち金沢周遊バスも使用していたほか、2019年4月1日には能登特急バスに代わって富山・高岡行き高速バスの乗り場が2番から1番に移動した[6]。2023年6月30日までは北鉄駅前センターに近い停留所として定期観光バスや高速富山線もこの乗り場だった[7]。
東口2番のりば2番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、三社方面の路線が使用する。2023年6月30日までは、北陸鉄道の高速バス乗り場だった[7]。 東口3番のりば3番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、本多町方面の路線が使用する。2008年12月20日までは香林坊経由兼六園下方面の路線[9]、その後2015年3月13日までは橋場町経由の路線と城下まち金沢周遊バスの乗り場[10]だった。 東口4番のりば4番のりばは、西日本ジェイアールバスの一般路線バスと定期観光バスが使用する。2020年3月31日までは一般路線(広岡行きは5番)の乗り場、その後2023年6月までは高速バス乗り場だった[1]。
東口5番のりば5番のりばは、西日本ジェイアールバスの一般路線とまちバスが使用する。2020年3月31日までは高速バスと牧線の広岡行き、まちバスの乗り場だった。その後2023年6月まではひがし茶屋街ライナーもこの乗り場だった[1]。
東口6番のりば6番のりばは、北陸鉄道グループの橋場町、兼六園下・金沢城方面の路線が使用する。乗り場の柱には大きく「ひがし茶屋街方面」と書かれており、多客期には「橋場町経由兼六園下・金沢城行き」の臨時便が運行される。2008年12月20日までは小松空港線と兼六園シャトル[9]、その後2020年3月31日までは香林坊経由兼六園下・金沢城方面の路線と兼六園シャトルの乗り場[12]で、その後2023年6月30日までは城下まち金沢周遊バスもこの乗り場だった[7]。
東口7番のりば7番のりばは交通案内所の目の前に位置し、生活路線と観光路線を分ける目的で城下まち金沢周遊と金沢ライトアップバスの専用乗り場となっている。2015年3月13日までは平和町方面の路線[10]、その後2020年3月31日までは橋場町方面の路線と城下まち金沢周遊バスの乗り場[12]、その後2023年6月30日までは香林坊経由兼六園下・金沢城方面の乗り場だった[7]。
東口8番のりば8番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、兼六園下・金沢城方面の路線が使用する。2023年6月30日までは、円光寺、四十万方面の乗り場だった[7]。
東口9番のりば9番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、広小路方面の路線が使用する。2023年6月30日までは野々市、松任方面の乗り場だった[7]。 東口10番のりば10番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、広小路方面の路線が使用する。2015年3月13日までは花里線[10]、その後2023年6月30日までは平和町方面の乗り場だった[7]。
東口11番のりば11番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊、広小路方面の路線が使用する。2023年6月30日までは松島方面と西金沢行き、コミュニティバスの乗り場だった[7]。
東口13番のりばバスターミナル向かいの旧金沢都ホテル前に設置されていた北陸鉄道グループの標識であり、2023年6月30日までは富山線の降車場として使用されていた。 金沢駅前バス停北日本観光バスのバス停で、旧金沢都ホテル前に設置されている[14]。 金沢駅東バス停金沢ふらっとバス此花ルートのバス停で、旧金沢都ホテル前に設置されている。 西口金沢駅西広場の路線バス乗降場は広場の南側に配置されており、2011年(平成23年)11月27日に改良工事が終わり供用開始した[18]。金沢駅金沢港口から車道を横断せずに全ての乗降場にアクセスできるようになっているほか、バスの混雑を解消するため団体バス乗降場をタクシー乗降場の北側に分離した[19]。 バスターミナルは乗車場8台、降車場2台、待機場6台の構成となっている。乗降場にはシェルターと防風板を設置し、さらにバスの正着性を高めるために乗降場を切り込み型としている[19]。4番乗り場から6番乗り場には液晶モニターによるバス接近表示が設置されている[18]。 西口1番のりば1番のりばは、北陸鉄道グループの臨時バスと新高速乗合バスが使用する。2014年3月31日までは北陸鉄道グループの柳橋県庁線と田中医大線の乗り場だった[18]。
西口2番のりば2番のりばは、北陸鉄道グループと加越能バス、新高速乗合バスが使用する。2014年3月31日までは北陸鉄道グループの示野線と黒田線、平和町線(新神田経由)の乗り場だった[18]。
西口3番のりば3番のりばは、北陸鉄道グループの特急バスのみ発着する。
西口4番のりば4番のりばは、北陸鉄道および西日本ジェイアールバス(共同運行もしくは運行支援を含む)の高速バスが使用する。2023年6月30日までは、北陸鉄道グループの上諸江方面の一般路線の乗り場だった[7]。
西口5番のりば5番のりばは、北陸鉄道グループの香林坊方面の路線が使用する。 また以下の路線は基本的に東口を発着しており、夕方の県庁前からのダイレクト便のみこの乗り場も使用する。
西口6番のりば6番のりばは、北陸鉄道グループの県庁前方面の路線が使用する。金石、大野方面へはこの乗り場だけでなく、付近の中橋停留所から多数運行されている。
西口7番のりば7番のりばは、西日本ジェイアールバスと北陸鉄道グループが使用する。2014年3月31日までは西日本ジェイアールバスが専用していたが、1番・2番乗り場が新高速乗合バス乗り場になったため、これらの乗り場から発車していた北陸鉄道グループの路線が7番乗り場に移された。さらに2019年4月1日には能登方面の特急・急行バスも東口1番乗り場からこの乗り場に変更された[6]。
西口8番のりば8番のりばは、西日本ジェイアールバスと北陸鉄道グループが使用する。2023年6月30日までは西日本ジェイアールバスが専用していたが、4番乗り場が高速バス乗り場になったため、この乗り場から発車していた北陸鉄道グループの路線が8番乗り場に移された[7]。 中橋停留所金沢駅からIRいしかわ鉄道線沿いに南へ約500mの金石街道上に北陸鉄道の「中橋」バス停留所がある。金石、大野方面の金石線や四十万金石線、三馬大野線はほとんどの便が金沢駅バスターミナルを経由しないため、金沢駅利用者はここで乗降するように案内される。 脚注
外部リンク
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