湯涌温泉
湯涌温泉(ゆわくおんせん)は、石川県金沢市湯涌町、および湯涌荒屋町(旧国加賀国)にある温泉。養老年間の開湯といわれ「金沢の奥座敷」と称されている[1][2]。金沢温泉郷(湯涌、犀川峡、曲水、深谷の4温泉)を代表する温泉の一つ。 泉質源泉は4つある。 温泉街浅野川から分かれる道路沿いに旅館、日帰り入浴施設「総湯 白鷺の湯」、および飲食店、商店などが並んでいる。 以前には白雲楼ホテルが存在したが現存しない。2016年には旧戸田屋を改装した「金沢湯涌温泉 百楽荘」、2018年には旧秀峰閣を改装した「本館彩心(いろは)」が開業した[4]。2024年6月11日には「かなや」が閉館し、大阪の企業が新たな宿泊施設をオープンする予定となっている[5]。 この温泉を題材にした書籍を発表した竹久夢二ゆかりの温泉地で記念館(金沢湯涌夢二館)がある[2]。また、温泉街の北側には江戸時代の建築物を移築した施設、金沢湯涌江戸村がある。最奥部には人造湖の玉泉湖があり、周りには遊歩道が整備されている。また、玉泉湖畔には、毎年行われる氷室行事に使われる氷室小屋がある[6]。 歴史718年(養老2年)に紙漉き職人が泉で1羽の白鷺が身を浸しているのを見て近づいてみると、湯が涌き出ているのを発見した。これが当温泉の発見および当温泉名の由来とされている。 江戸時代には加賀藩主を初め、一族が常用した。大正初期にドイツで行われた万国鉱泉博覧会では、当時の内務省より日本の名泉として推薦され、出展した。 明治以降、竹久夢二を初め多くの文人・墨客が愛用してきた。 共同浴場は古くは「総湯」と呼ばれた。1937年(昭和12年)に建てられた古い建造物であったが、1999年(平成11年)に改装され、「総湯 白鷺の湯」となった。名前は前述の開湯伝説に由来する。 交通
文化作品
参考文献脚注
関連項目外部リンク |