盛駅
盛駅(さかりえき)は、岩手県大船渡市盛町字東町裏にある、三陸鉄道・岩手開発鉄道の鉄道駅、および東日本旅客鉄道(JR東日本)大船渡線BRT(バス高速輸送システム)のバス停留所である。 乗り入れ路線鉄道としては、三陸鉄道のリアス線(南リアス線)と、岩手開発鉄道の日頃市線・赤崎線が乗り入れている。BRTとしてJR東日本の大船渡線BRTも乗り入れている。 岩手開発鉄道の2路線は貨物列車のみの運行である。ただし、日頃市線は1992年(平成4年)まで旅客営業を行っていた。 大船渡線BRTはかつて鉄道路線の大船渡線であったが、東日本大震災により不通となり、BRTとして復旧された。 なお、上記の路線はいずれも当駅が起点・終点である。 歴史
駅構造JR東日本・三陸鉄道当駅は地上駅形態であるが、バス専用道路上に設置されたBRTのりばと、鉄道のプラットホーム設備が同一構内を共有する特殊な構造となっている。また、BRTのりばと鉄道ホームは通しの番号が振られている。 三陸鉄道リアス線は単式ホーム1面1線の構造で、他に側線を有する。 大船渡線BRTのりばは、駅舎と三陸鉄道ホームの間に挟まれた2車線分の幅員を有する専用道に面して設けられ、駅舎側(降車専用)が「1番線」、三陸鉄道ホーム側(乗車専用・気仙沼方面[4])が「2番線」と案内される。 BRT運行開始から2013年(平成25年)4月まではBRTのりばは駅前に設置されており、旧来の駅構内には三陸鉄道のみが発着していた。 JR東日本と三陸鉄道で独立した駅舎を持ち、発売する乗車券もそれぞれの会社のものとなっている。 JRの駅は気仙沼駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である[5]。以前は管理駅として細浦駅 - 大船渡駅間の各駅を管理していた。駅舎にはみどりの窓口と自動券売機がある。なおBRTは全て車内精算であることから、駅での改札業務は実施していない。 三陸鉄道の駅は直営駅で、出札窓口が設けられている[2]。また、構内には、リアス線(盛駅 - 釜石駅間)の運行を担う運行本部大船渡派出所(旧・大船渡鉄道事務所→南リアス線運行本部)があり、車庫のほか輸送指令所などがある。 2011年(平成23年)10月に三陸鉄道側の駅舎と津波で冠水した車両を活用した「ふれあい待合室」が開設され、グッズの販売やお茶の提供などが行われていた。この車両については2012年(平成24年)11月に利用を終了し解体された[6]。 2012年(平成24年)に三陸海岸の復興支援の目的で、列車の運行は再開していないもののJR駅舎のリニューアル工事が行われた。駅のテーマは「海岸のまち」で、大船渡市の名所「碁石海岸穴通し磯」をイメージして駅舎入口にルーバー状のひさしを設置している。また待合室の床は碁石海岸を模して丸い石の模様で敷き詰め、境界線が波打ち際を表現するようにカーブを描かせたものとなっている[新聞 3]。 のりば
岩手開発鉄道岩手開発鉄道の駅は、同線の拠点駅として機能しており、車両基地が置かれている。 JRや三陸鉄道のホームの東側に1面1線のホームがあるが、旅客営業廃止により立ち入り禁止となっている。
利用状況
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである(2011年度〈平成23年度〉・2012年度〈平成24年度〉は東日本大震災の影響で運休)。
駅周辺当駅が所在する大船渡市盛町には古くから市役所などの行政施設が設置されたほか、中心市街地として商店街が形成され、独特の文化や伝統が築かれた[7]。 毎年8月6日・7日にはおよそ400年の歴史がある盛町灯ろう七夕まつりが駅周辺で行われる[新聞 4]ほか、駅近くの木町市場通りでは、毎月「5」と「0」のつく日に朝市(盛町市日)が開かれる[8]。 その他
隣の駅・停留所
かつて存在した鉄道路線
脚注記事本文出典
報道発表資料
新聞記事
利用状況JR東日本
三陸鉄道
関連項目外部リンク |