熊本ドック株式会社(くまもとドック)は、熊本県八代市に本社・造船所を置く造船・船舶修繕事業者である。日本中小型造船工業会の会員企業である[1]。
概要
1973年(昭和48年)に、熊本県の行政指導に基づき、八代地区の造船事業者3社が共同で設立した造船企業である[2]。現有施設の船台の最大収容能力は5,700GT、修繕用浮ドックの収容能力は1,650GTあり、フェリー、内航貨物船、作業船などの各種船舶の建造・修理を行っている[3][4]。アルミ軽合金船の建造工場も有しており[3]、長崎税関の監視艇や熊本県の漁業取締船の建造実績もある[4][5]。
主要設備
- 船台
- 第1船台:108.3m×25.6m 5,700GT[3]
- 第2船台:67.3m×13.4m 999GT[3]
- 浮船渠:81.00m×19.00m 1,650GT[3]
- アルミ船工場[3]
- 整備工場[3]
- ジブクレーン
- 船台:100T×1 50T×1 30T×1 4T×1[3]
- 艤装岸壁:10T×1[3]
- 浮船渠:10T×1 4T×1[3]
沿革
- 1973年(昭和48年)11月26日 - 熊本県の行政指導に基づき、(資)加藤造船所・丸加造船所・(資)嶋田鉄工所が共同して熊本ドック(株)を設立[2]。
- 1985年(昭和60年) - アルミ軽合金船の建造を開始[2]。
- 2004年(平成16年) - 第1船台の能力を1,800GTに拡張[2]。
- 2006年(平成18年) - 100トン塔型ジブクレーンを設置[2]。
- 2007年(平成19年) - 第2船台(699GT)を新設。第1船台の能力を5,600GTに拡張。[2]
- 2008年(平成20年) - 第1船台の能力を5,700GTに拡張。修繕用浮船渠の能力を1,650GTに拡張。[2]
- 2011年(平成23年) - 第2船台の能力を999GTに拡張[2]。
脚注
- ^ 日本中小型造船工業会公式サイト掲載「会員名簿」(2021年9月4日閲覧)
- ^ a b c d e f g h 熊本ドック株式会社株式会社公式サイト掲載「沿革」(2021年9月4日閲覧)
- ^ a b c d e f g h i j 熊本ドック株式会社株式会社公式サイト掲載「設備」(2021年9月4日閲覧)
- ^ a b 熊本ドック株式会社株式会社公式サイト掲載「建造実績」(2021年9月4日閲覧)
- ^ 『世界の艦船』2006年8月号(No.662)p.66
外部リンク