四国ドック株式会社(しこくドック)は、香川県高松市に本社及び工場を持つ造船会社。22,000tonの船台を持ち、主に高付加価値中型バルクキャリアの建造に従事している。
かつては三井E&Sホールディングスグループに属していたが、2022年1月に同社が保有する全株式を船舶貸渡業を営む日鮮海運に譲渡し、同グループから離脱した[1][2][3]。
沿革
- 1927年(昭和2年)- 湊造船所(現・高松市城東町二丁目)の敷地に高松造船所を設立、創業。
- 1955年(昭和30年)- 四国ドック株式会社を設立、三井造船の技術指導により鋼船建造を開始。
- 1964年(昭和39年)- 三井造船、百十四銀行及び三井海上火災保険(現・三井住友海上火災保険)が資本参加、三井造船と業務・技術提携。
- 1966年(昭和41年)- 初の冷凍運搬船(ガーナ向41,300cf“Sege”)建造。
- 1974年(昭和49年)- 80tonクレーン設置。
- 1976年(昭和51年)- 18,000DWT型バルクキャリア1番船(“若竹丸”)建造。
- 1986年(昭和61年)- 初のケミカルタンカー(16,900 DWT “Tomiwaka”)建造。
- 1989年(平成元年)- 大型冷凍運搬船(525,000cf“Ivory Bay”)建造。
- 1992年(平成4年)- 新船殻工場建設、鉄構工場開設。
- 1998年(平成10年)- 最新鋭大型冷凍運搬船(560,000cf“Caribbean Star”)建造。
- 1999年(平成11年)- 24,000DWT型バルクキャリア1番船(“Cosmos Verde”)建造。
- 2001年(平成13年)- 最新鋭大型冷凍運搬船(485,000cf“Solent Star”)建造、新造用1号船台を19,500GTに拡張、29,000DWT型バルクキャリア1番船(“Northern Light”)建造。
- 2002年(平成14年)‐ 150 tonクレーン設置。
- 2004年(平成16年)- 35,000DWT型バルクキャリア1番船(“New Ambition”)建造。
- 2005年(平成17年)- 新造用1号船台を22,000GTに拡張。
- 2006年(平成18年)- 新世代大型冷凍運搬船(615,000cf“Star First”)建造。
- 2007年(平成19年)- 60隻目の冷凍運搬船(615,000cf“Star Straos”)建造、新船殻工場(F棟)開設。
- 2008年(平成20年)- 工場再配置工事完工、先行総組場・ドルフィン床版開設、年間6隻建造体制確立。
- 2022年(令和4年)- 三井E&Sホールディングスが保有全株式を日鮮海運に譲渡、同グループから離脱。
- 2022年(令和4年)- 四国フェリーから1360総トン型フェリー1隻を受注。2024年秋に高松~小豆島航路に就航予定。新たな建造メニューとしてフェリーへの再参入を決めた。
脚注
外部リンク