海星中学校・高等学校 (長崎県)
海星中学校・高等学校(かいせいちゅうがっこう・こうとうがっこう, 英: Kaisei Junior and Senior High School)は、長崎県長崎市東山手町にある私立中高一貫校である。 フランス系カトリックのマリア会が運営するミッションスクールである。2022年に創立130周年を迎えた。 概要マリア会から派遣されたフランス人宣教師が1892年(明治25年)に創立した。マリア会は健全な男子の育成を目標に各国で学校を設立しているカトリックの教育修道会で、海星も初期はフランス人神父が校長を務めたが、1938年(昭和13年)以降は日本人が校長を務める。 本校の中央館校舎は、姉妹校暁星学園の卒業生で早稲田大学の建築学科教授であった吉阪隆正が設計した。吉阪はフランスの建築家ル・コルビュジエのもとで勤務経験があり、フランスで技術を学び帰国したのちに初の本格的建造物として設計した。ヨーロッパ風の外観、螺旋階段、広い採光窓や斜面の立地条件を利用して各フロアから屋外へ出られる構造など特徴的な様式が多く、建築学科の教材[1]として用いられたが、老朽化で取り壊して2017年に新校舎を建てた。 創立以来男子校であったが、他のマリア会系学校の8割強が共学で聖書は男女を差別していないことなどを鑑みて、1994年(平成6年)から共学の試みを始め、2004年(平成16年)に学校長の主導で本格的に共学を推進し、2006年(平成18年)にステラ・マリスコースを開設して完全に共学となる。ステラは星、マリスは海のラテン語である[1]。 沿革
著名な出身者
特記事項
不祥事いじめ自殺隠蔽→詳細は「長崎海星高校いじめ自殺事件」を参照
2017年に2年生が自殺した事件で、第三者委員会は「自殺は同級生のいじめが主要因」とする報告書を提出したが、2020年(令和2年)11月現在で学校は、日本スポーツ振興センターの死亡見舞金について遺族の損害賠償請求権放棄を条件とする申請を提示[3]し、いじめではなく突然死を死因とすることを提案した。長崎県学事振興課も突然死を追認した[4]。 2021年3月、第三者委員会がまとめた「主因はいじめ」とする調査結果を受け入れない学校側に対し、地元の塾経営者や在校生らが公の場での説明を求める754筆の署名を25日、学校側に郵送した[5]。 2021年7月、NPO法人「子どもの権利オンブズパーソンながさき」は、学校側が「いじめが主因」とする第三者委員会の報告書をいまだに受け入れていないことを問題視した意見書を長崎県に提出した[6]。 2021年11月、男子生徒の両親は、いじめ防止対策の徹底を求める要望書を県と県教委に提出[7]。 姉妹校かつて姉妹校関係にあった学校
関連項目脚注
外部リンク |