常野物語『常野物語』(とこのものがたり)は、恩田陸の小説シリーズである。常野シリーズとも。『光の帝国』『蒲公英草紙』『エンド・ゲーム』の3作が刊行されており、『光の帝国』はテレビドラマ化された。 特殊な能力を持つ「常野」の人々を描いている。 単行本全て集英社。(最初の)単行本は四六版ハードカバー、文庫は集英社文庫。文庫版の表紙はシリーズタイトル「常野物語」が先であるかのようなデザインになっているが、後に来るのが正しい。
各作品光の帝国『小説すばる』で1994年12月号から1997年5月号まで全11回連載。この作品のみ連作短編集。収録作と初出は次のとおり(単行本収録順)。
ゼナ・ヘンダースンの「ピープル・シリーズ」をイメージして書かれた[1]。タイトルから誤解を受けることもあり、文庫本の解説を書いた久美沙織は、宇宙戦争のような内容を想像していた[2]。 蒲公英草紙『青春と読書』(本作のみ掲載誌が異なる)2000年1月号から2001年2月号まで全14回連載。 時間を遡った20世紀初頭の物語であり、時系列では最初である。 第134回直木賞候補作。 エンド・ゲーム『小説すばる』2004年3月号から2005年6月号まで全6回連載。雑誌掲載時には藤田新策が挿絵を描いた(単行本未収録)。 テレビドラマ『光の帝国』
『光の帝国』(ひかりのていこく)は、2001年12月4日より12月25日まで毎週火曜日23:00 - 23:45に、NHK総合テレビジョンの「ドラマDモード」で放送された[3]。主演は前田愛。 キャスト
このドラマの共演で知り合った中村勘太郎(現・中村勘九郎)と前田愛が2009年に結婚した。 スタッフ放送日程
演劇集団キャラメルボックス版『光の帝国』演劇集団キャラメルボックスが2009年、『光の帝国』の1作「大きな引き出し」を「ハーフタイムシアター」にて『光の帝国』として上演した。上演時間は、演劇上演の通常の約半分である76分。 演劇を撮影して映画として配給するLivespireの1作として、同年7月18日より劇場公開された。また同時上演していた梶尾真治の「未来(あした)のおもいで」を原作する『すべての風景の中にあなたがいます』も公開された。 また2017年秋に、同じく演劇集団キャラメルボックスが本作を再演した。なお再演は加筆がされ上演時間が長くなったため、ハーフタイムシアターではない。[4] 出演
スタッフ(初演)
脚注外部リンク
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