名高 達男(なだか たつお、1951年2月9日 - )は、日本の俳優、画家、タレント。血液型はA型。プロダクション尾木所属。
京都府京都市伏見区出身。金沢工業大学機械工学科卒業。
略歴
実家は鉄工所を経営しており、兄が経営志望、自身が技術志望で高校を卒業後、高専を経て金沢工業大学へ入学[1]。
卒業間近、京都へ一旦帰ろうと金沢駅に行ったところ、そこで著名なモデルがサイン会をしており、そのモデルから「東京でモデルをしないか」と誘われた。最初は興味がなかったが、モデルで得られるという収入が当時の大卒初任給の何倍もあることや、そのモデルがあちこちの雑誌に出ていることを知り、興味が湧いて名高 達朗の芸名でファッションモデルとして活動[1]。
モデルを長く続ける意志はなかったため、数年後には京都へ帰ろうと思っていた頃、俳優業を勧められスカウトを受けた。食事もままならないほど悩んだ挙げ句、役者になることを決意[1]。
1976年、TBS『東芝日曜劇場』「婚約時代」(十朱幸代主演、石井ふく子プロデュース)から本格的な俳優業に転じた。
1979年、東京12チャンネル『おやこ刑事』で主演に抜擢された。
1980年から芸名を名高 達郎とし、『ザ・ハングマン』シリーズにレギュラー出演。第3シリーズ以降は主演を務め、スポーツマンらしい恵まれた体格を持つダンディーな風貌で人気を決定付けた。1994年に美輪明宏の勧めにより名高 達男に改名した。バラエティ番組では親交の深い俳優山城新伍が司会を担当したフジテレビ『アイ・アイゲーム』に解答者としてレギュラー出演していた。近年はテレビドラマでの悪役やNHK大河ドラマ『功名が辻』に出演したほかテレビ東京系『土曜スペシャル』など旅番組やグルメ番組のリポーターとしても活動している。
1986年にタレント西尾かおるとの婚約を破棄し話題を呼んだ。記者会見では、芸能レポーターからの質問に、沈痛な表情で「お答えできません」を連発した。婚約解消の理由は諸説あるが、未だに名高本人の口からその理由は語られていない。その後、1994年に女優中島ゆたかの姪にあたる17歳年下の女性と結婚した。仲人を務めたのは名高が尊敬する俳優小林桂樹であった。一男一女あり。
2011年、名高がプロデュースを手がけた男性用小物ブランド「Nコレクション」を発表。テレビショッピング専門チャンネルQVCにて販売を開始した。
事故
2012年1月26日、東京都品川区内の都道で信号待ちのため減速した名高の自家用車に後続車が追突した。そのはずみで名高の車も前方の車と衝突することとなり、合計4台の玉突き事故となった。事故原因は追突した車の運転手の居眠り運転のためとされ、名高はむち打ち症の症状があるものの症状は軽く、既に決まっていた仕事は予定通り行った。
人物
- 愛車はスチュードベーカー社製のジープ「ゴールデンホーク」で、名高が代表を務める個人事務所と同名である。
- ウィンストンを長年喫煙していた喫煙者であったが、現在は禁煙しているという。
- 熱狂的な読売ジャイアンツのファンであり、『ルビコンの決断』に元球団代表清武英利役で主演したことがある。
- 正論2023年1月号の井上和彦によるインタビューに登場し、自らの保守的な政治信条を語った。「(特攻を)アメリカ人は神風と言ってものすごく恐れた。あまりにもアメリカの戦力が大きすぎて太刀打ちできるようなものではありませんでいたが、一矢は報いました。それが日本人の美学でもあり、そこに当時の日本人の魂を感じます。」「(特攻は無駄死にではない)ということは自分は声を大にして言いたい。それが特攻で死んでいった英霊に対する、今生きる日本人の最低限の責務ではないでしょうか。」、「(北朝鮮のミサイル発射について)政治家がそろって遺憾に思うばかりなのも残念です。遺憾に思うというだけで済む話ではないでしょう。もう日本列島の上空を超えるミサイルを撃ってきているわけですから。」、「日本人は自分の家族であるとか国を守るために命をかけることができる。ほかの国の人たちも国のために戦いますが、次元を超えたものが日本人にあると感じます。」と発言した。
出演
テレビドラマ
映画
Vシネマ
- 復讐の走査線 殺意の熱い砂(1990年、ブイ・コーポレーション)- 主演・中古江広成
- 悪徳の勲章 Black Cop(1992年、東映ビデオ) - 主演・警視庁捜査4課刑事 島崎
- 暗黒街の勲章 マニラ極道戦争(1992年、東映ビデオ) - 主演・神崎修治(マニラの暗黒街を仕切る男)
- 暴力列島 ダーティーマネージャック(1992年、東映ビデオ) - 主演・原口泰三(ヤクザ)
- 雀鬼外伝 東海道麻雀無宿(1996年、徳間ジャパンコミュニケーションズ)- 西
- 示談屋(2000年、 GPミュージアムソフト) - 大蔵省官僚 (※友情出演)
- 殺し屋PAZUZU(2000年、 G Pミュージアムソフト) - 若頭 カドワキ
- 愚連隊の神様 万寿十一伝説 紅連 〜大陸からの刺客〜(2002年、徳間コミュニケーションズ)
- 梁山泊 ファミリー(2003年、ラスカル) - 梁山泊幹部 石橋
- 流し屋 鉄平(2015年、東映ビデオ) - 音楽プロデューサー 金杉安雄
- YOKOHAMA BLACK3,4,5,6(2017年 - 2018年、オールインエンタテインメント) - 東北連合会長 草壁吾郎[3]
- 日本極道戦争3・4(2019年、オールインエンタテインメント) - 小樽 元・道心会葛城組組長 葛城信二
舞台
バラエティ
配信番組
- 名高達男のハングマンが今を斬る!(2020年10月12日 - 2021年4月19日、鳥越アズーリFM)
CM
ディスコグラフィ
シングル
アルバム
発売日
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規格
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規格品番
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タイトル
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トリオレコード
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1983年2月21日
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LP
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3B-25016
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素足のままで
※ 注記以外、編曲:中島正雄。
※ オリコン最高位73位、登場回数2回、売上0.2万枚[5]。
A面
- 風の旅人
- 渚の恋人
- Sail Away
- 秋物語
- 月夜のセレナーデ
B面
- 愛は素顔のままで
- とまどい
- 妹だから
- あいつの街へ
- Rain Blues
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脚注
注釈
- ^ 原作:生田直親「死の大滑降」、1978年の原作と同名で作られた「死の大滑降」のリメイク作品。
出典
- ^ a b c 一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア ~躍進する企業の貯蔵庫~ 注目企業.COM.html2021年11月7日閲覧。
- ^ “主な登場人物”. 破天荒フェニックス. テレビ朝日. 2019年11月14日閲覧。
- ^ “YOKOHAMA BLACK6”. all-in-ent.com. オールインエンタテインメント. 2018年12月7日閲覧。
- ^ 謎多きUMAを追え! 90年代探検番組の雄『THEプレゼンター』2017年12月16日
- ^ 「オリコンチャートブック〈LP編(昭和45年‐平成1年)〉」ORICON BOOKS、1990年5月1日、226ページ。
関連項目
外部リンク