前橋赤十字病院
前橋赤十字病院(まえばしせきじゅうじびょういん)は、群馬県前橋市にある医療機関。1913年(大正2年)3月23日に開設された日本赤十字社の病院である[1]。 概要1913年に開院した100年以上の歴史を有する群馬県の基幹病院の一つである。県内で唯一の高度救命救急センターを有し、群馬県ドクターヘリの基地病院となっており、群馬県の高度急性期・救急医療を担っている。2022年3月31日現在、病床数555床(一般病床527床、感染症病床6床、精神病床22床)である[1]。 病院棟は病院本館(鉄筋コンクリート造7階)、外来棟(鉄骨造2階)、リニアック棟(鉄骨造鉄筋コンクリート造平屋)、院内保育所(鉄骨造平屋)などからなる[1]。 付帯施設として健康管理センター、訪問看護ステーション、みどり保育園、病児・病後児保育施設「たんぽぽ」、群馬県立赤城養護学校前橋赤十字病院内教室を設置している[1]。 歴史開設1911年(明治44年)8月18日に前橋市議会で日本赤十字社群馬県支部に病院を建設することが決定され、群馬県支部から本社に建設が要請された[1]。同年10月に前橋市から病院用地の寄付を受けて、1912年(明治45年)5月に着工し、1913年(明治46年)に竣工した[1]。旧病院は前橋市朝日町にあった。 1971年(昭和46年)3月には本館の増改築が行われた[1]。 新築移転旧病院(前橋市朝日町)は1971年建築の本館などが老朽化しており、増築により動線が複雑化しているほか駐車場が不足するなど狭隘化の問題もあることから、2004年頃から移転新築が検討されていた。地元住民からは現在地での新築を望む声もあったが、2010年に移転新築の方針を決定、2011年に移転先を新前橋駅近隣の東芝機器工場跡地など11箇所の候補地から上川淵地区に決定した。現病院の南方約3kmの上川淵地区に新病院を建設、2018年に移転。新病院は免震構造の鉄筋コンクリート造地上7階建で、屋上にはドクターヘリ用のヘリパッド、地上には給油設備と格納庫が設置される。全体の敷地面積は4倍(約128,000平方メートル)となり、災害対応エリアとして自衛隊の大型ヘリ(CH-47など)が離着陸可能なヘリポートを含む防災緑地も整備され、災害拠点病院としての能力が強化された[2]。 なお、前橋赤十字病院の旧病院跡地(群馬県前橋市朝日町)には夜間休日診療所や休日歯科診療所が入る「まえばし医療センター」と「前橋市障害者サポートセンターこころ」が2024年(令和6年)4月1日にオープンする[3]。 沿革
群馬県ドクターヘリ2009年2月18日より本病院を基地病院として、15道府県目、17機目のドクターヘリとして運行を開始した。運行時間は8時45分から17時45分または日没30分前(冬期間)となっている。旧病院の屋上ヘリポートには給油設備、格納庫がなかったため、給油、整備、運行時間外の駐機は群馬ヘリポートで行われていたが、移転後の新病院には給油設備と格納庫が設置されている。運行は朝日航洋が受託しており、機体はBK-117またはMD-902が使用される。
診療科
医療機関の指定等
交通アクセス
脚注関連項目外部リンク |