全国ボートレース甲子園競走(ぜんこくボートレースこうしえんきょうそう)は、ボートレースのGII競走の一つ。都道府県毎に選出された人格及び技倆優秀なレーサーによりその技を競い、ファンに平素の感謝の意を表すために開催される。
概要
2018年8月31日に発表され、2019年から施行されているGII競走の一つ[1]。また、令和で最初に新設された競走である。阪神甲子園球場で毎年開催されている全国高等学校野球選手権大会(通称「夏の甲子園」)と同様の趣向として、全47都道府県ごとに都道府県代表の出走選手47名を選考し、施行者推薦を加えた52名で争われる競走(SG競走であるボートレースメモリアルとは「ボートレース場の代表」として選出される点が異なる)である。開会式の選手紹介は下一桁の数字が奇数(1,3,5,7,9)の大会は北から南へ/偶数(0,2,4,6,8)の大会は逆の南から北へと紹介して行く。
優勝者には翌年のボートレースクラシックへの出場資格が与えられる。更に2022年大会からはボートレースバトルチャンピオントーナメントへの優先出場権も与えられる様になった。
深紅の優勝旗
- 京都府の西陣織で作られたこの深紅の大優勝旗は旗竿の一部分に龍/6枚のプロペラ/鯉のウロコを、旗竿の先端には金色の三方剣を・その三方剣には此方も金色のボートレースのマークが彫られている。優勝旗(こちらには七宝網・フリンジがなされている)の旗下には「PER ASPERA AD ASTRA」(ペル・アスペラ・アド・アストラ、ラテン語で「困難を克服して栄光へ」)と書かれている。全体を通した優勝旗のサイズは旗竿の高さが1m35cm、優勝旗の横長が90cm、重さが8.6kgあるがこれはあくまでも初回時の重さであり、大会が重なる程に優勝選手の書かれた房がこの優勝旗に付く為に重量は重くなっていく。なお、深紅の大優勝旗は実に100年=1世紀使っても色褪せない程に丈夫に作られており、優勝旗の製作に関わった職人は20人前後いる。
出場資格
- 都道府県代表(47名)
- A1、A2及びB1級のボートレーサーを出身都道府県別(支部別ではない)に振り分け、都道府県ごとに過去1年間(5月1日~4月30日)の競走において勝率上位5名から日本モーターボート競走会が選出する。当該が不在の都道府県がある場合、対象者がいても後述の理由により選出除外又は辞退となった場合は、当該都道府県が属する地区(競走会が区分する地区)内の勝率上位の者から選出する。従って、該当者が1名しかいない都道府県では必然的にその選手が選出される(例えば和歌山県代表の立具敬司、鳥取県代表の村岡賢人)。
- 施行者推薦枠
出場候補選手の動向はプレミアムG1選出順位情報が参考情報となる。(ひまひま競艇の参考URL)
選出除外
以下に該当する選手は、選出除外となる。
- フライング休み期間中・PG1/G1及びG2の除外期間中(準優勝戦は6ヵ月、優勝戦は1年(=次回の当競走は出場不能に)の除外)[2]の選手。
- 選考期間から前検日までに褒賞懲戒規定により出場停止処分を受けた選手[3]、並びにあっせん保留を受けている選手。※これは出場が決まっていても取消の対象となる。
- 負傷や病気・出産等で辞退をした選手。
開催日程及び代表選手
第1回大会
第2回大会
第3回大会
地区 |
都道府県 |
代表選手 |
級別 |
出場回数
|
近畿 |
富山 |
中山将太 |
B1 |
初出場
|
石川 |
今垣光太郎 |
A1 |
3年連続3回目
|
福井 |
萩原秀人 |
A1 |
2年連続2回目
|
滋賀 |
吉川昭男 |
A1 |
初出場
|
京都 |
守田俊介 |
A1 |
2年ぶり2回目
|
京都 |
馬場貴也 |
A1 |
2年連続2回目
|
大阪 |
松井繁 |
A1 |
初出場
|
兵庫 |
吉川元浩 |
A1 |
3年連続3回目
|
奈良 |
太田和美 |
A1 |
3年連続3回目
|
和歌山 |
代表者なし(該当者不在)
|
四国 |
香川 |
平山智加 |
A1 |
初出場
|
徳島 |
市橋卓士 |
A1 |
初出場
|
愛媛 |
平高奈菜 |
A1 |
初出場
|
高知 |
片岡雅裕 |
A1 |
3年連続3回目
|
中国 |
岡山 |
茅原悠紀 |
A1 |
3年連続3回目
|
広島 |
前本泰和 |
A1 |
3年連続3回目
|
鳥取 |
村岡賢人 |
A2 |
2年連続2回目
|
島根 |
西島義則 |
A1 |
3年連続3回目
|
山口 |
白井英治 |
A1 |
3年連続3回目
|
九州 |
福岡 |
篠崎仁志 |
A1 |
初出場
|
佐賀 |
峰竜太 |
A1 |
3年連続3回目
|
長崎 |
桑原悠 |
A1 |
2年連続2回目
|
熊本 |
東健介 |
B1 |
初出場
|
大分 |
益田啓司 |
A1 |
初出場
|
宮崎 |
池永太 |
A1 |
3年連続3回目
|
鹿児島 |
藤崎小百合 |
B1 |
2年ぶり2回目
|
沖縄 |
前川守嗣 |
A2 |
3年連続3回目
|
第4回大会
地区 |
都道府県 |
代表選手 |
級別 |
出場回数
|
施行者推薦 |
群馬 |
秋山直之 |
A1 |
初出場
|
静岡 |
深谷知博 |
A1 |
2年連続2回目
|
大阪 |
西村拓也 |
A1 |
初出場
|
広島 |
前本泰和 |
A1 |
4年連続4回目
|
福岡 |
羽野直也 |
A1 |
初出場
|
関東 |
北海道 |
三浦敬太 |
A1 |
2年ぶり2回目
|
青森 |
鹿島敏弘 |
B1 |
4年連続4回目
|
岩手 |
菊地孝平 |
A1 |
4年連続4回目
|
秋田 |
高橋直哉 |
B1 |
4年連続4回目
|
山形 |
多田有佑 |
B1 |
4年連続4回目
|
宮城 |
佐竹友樹 |
B1 |
2年連続2回目
|
福島 |
中田竜太 |
A1 |
3年ぶり2回目
|
茨城 |
前沢丈史 |
A1 |
2年ぶり3回目
|
栃木 |
金子拓矢 |
A1 |
2年連続3回目
|
群馬 |
毒島誠 |
A1 |
3年連続3回目
|
埼玉 |
佐藤翼 |
A1 |
初出場
|
千葉 |
石渡鉄兵 |
A1 |
3年連続3回目
|
東京 |
齊藤仁 |
A1 |
初出場
|
神奈川 |
大池佑来 |
A1 |
初出場
|
山梨 |
小林泰 |
A1 |
2年連続3回目
|
新潟 |
金子和之 |
A2 |
4年連続4回目
|
長野 |
飯山泰 |
A2 |
4年連続4回目
|
東海 |
静岡 |
坪井康晴 |
A1 |
初出場
|
愛知 |
平本真之 |
A1 |
2年連続2回目
|
岐阜 |
野中一平 |
A2 |
4年連続4回目
|
三重 |
新田雄史 |
A1 |
2年連続2回目
|
和歌山県は2年連続で出場選手は不在で近畿地区枠が1人の枠がある(他県は未確認)、峰竜太・井口佳典等は「褒賞懲戒規定」に抵触の為出場できない。
第5回大会
オフィシャルWeb告知記事
第6回大会
地区 |
都道府県 |
代表選手 |
級別 |
出場回数
|
施行者推薦 |
群馬 |
椎名豊 |
A1 |
2年連続2回目
|
愛知 |
池田浩二 |
A1 |
2年連続4回目
|
大阪 |
松井繁 |
A1 |
3年ぶり2回目
|
岡山 |
吉田拡郎 |
A1 |
4年ぶり2回目
|
福岡 |
前田将太 |
A1 |
2年連続2回目
|
関東 |
北海道 |
孫崎百世 |
A2 |
初出場
|
青森 |
鹿島敏弘 |
B1 |
6年連続6回目
|
岩手 |
菊地孝平 |
A1 |
2年ぶり5回目
|
秋田 |
高橋直哉 |
B1 |
6年連続6回目
|
山形 |
多田有佑 |
B1 |
6年連続6回目
|
宮城 |
佐竹友樹 |
B1 |
3年連続3回目
|
福島 |
中田竜太 |
A1 |
2年ぶり3回目
|
茨城 |
向後龍一 |
A2 |
3年ぶり2回目
|
栃木 |
秋元哲 |
A1 |
4年ぶり2回目
|
群馬 |
毒島誠 |
A1 |
2年ぶり4回目
|
埼玉 |
佐藤翼 |
A1 |
3年連続3回目
|
千葉 |
石渡鉄兵 |
A1 |
2年ぶり4回目
|
東京 |
宮之原輝紀 |
A1 |
初出場
|
神奈川 |
長田頼宗 |
A1 |
2年連続5回目
|
山梨 |
小林泰 |
A2 |
4年連続5回目
|
新潟 |
金子和之 |
A2 |
2年ぶり5回目
|
長野 |
金児隆太 |
A2 |
初出場
|
東海 |
静岡 |
深谷知博 |
A1 |
4年連続4回目
|
愛知 |
磯部誠 |
A1 |
2年連続2回目
|
岐阜 |
野中一平 |
A1 |
2年ぶり5回目
|
三重 |
豊田健士郎 |
A1 |
初出場
|
地区 |
都道府県 |
代表選手 |
級別 |
出場回数
|
近畿 |
富山 |
今井美亜 |
A2 |
2年連続3回目
|
石川 |
下出卓矢 |
A1 |
初出場
|
福井 |
中島孝平 |
A1 |
3年連続4回目
|
滋賀 |
遠藤エミ |
A1 |
3年連続5回目
|
京都 |
馬場貴也 |
A1 |
5年連続5回目
|
大阪 |
上條暢嵩 |
A1 |
初出場
|
兵庫 |
吉川元浩 |
A1 |
3年ぶり4回目
|
奈良 |
太田和美 |
A1 |
6年連続6回目
|
和歌山 |
立具敬司 |
B1 |
2年連続4回目
|
四国 |
香川 |
重成一人 |
A1 |
5年ぶり2回目
|
徳島 |
田村隆信 |
A1 |
3年連続5回目
|
愛媛 |
竹田和哉 |
A1 |
初出場
|
高知 |
片岡雅裕 |
A1 |
6年連続6回目
|
中国 |
岡山 |
茅原悠紀 |
A1 |
6年連続6回目
|
広島 |
山口剛 |
A1 |
3年ぶり2回目
|
鳥取 |
村岡賢人 |
A1 |
2年ぶり4回目
|
島根 |
西島義則 |
A1 |
6年連続6回目
|
山口 |
白井英治 |
A1 |
2年ぶり5回目
|
九州 |
福岡 |
羽野直也 |
A1 |
2年ぶり2回目
|
佐賀 |
峰竜太 |
A1 |
3年ぶり4回目
|
長崎 |
桑原悠 |
A1 |
2年ぶり4回目
|
熊本 |
中亮太 |
A1 |
初出場
|
大分 |
佐藤謙史朗 |
B1 |
初出場
|
宮崎 |
池永太 |
A1 |
2年連続5回目
|
鹿児島 |
木場悠介 |
A2 |
2年連続2回目
|
沖縄 |
前川守嗣 |
A2 |
6年連続6回目
|
出場皆勤選手
歴代優勝者
回数 |
開催年 |
優勝戦日 |
開催場 |
優勝者
|
選手名 |
登録番号 |
年齢 |
出身 |
枠番 |
コース |
決まり手
|
1
|
2019年
|
7月29日
|
浜名湖
|
今垣光太郎
|
3388
|
49
|
石川
|
5
|
4
|
まくり
|
2
|
2020年
|
7月12日
|
三国
|
峰竜太
|
4320
|
35
|
佐賀
|
3
|
3
|
まくり差し
|
3
|
2021年
|
7月11日
|
丸亀
|
毒島誠
|
4238
|
37
|
群馬
|
1
|
1
|
逃げ
|
4
|
2022年
|
7月10日
|
下関
|
深谷知博
|
4524
|
34
|
静岡
|
1
|
1
|
逃げ
|
5
|
2023年
|
7月9日
|
尼崎
|
片岡雅裕
|
4459
|
37
|
高知
|
4
|
4
|
まくり差し
|
6
|
2024年
|
7月15日
|
津
|
毒島誠
|
4238
|
40
|
群馬
|
1
|
1
|
逃げ
|
今後の開催予定
脚注
関連項目
- ボートレースバトルチャンピオントーナメント競走 - 同じ2019年に誕生したトーナメント大会でこちらはより上位のグレードであるプレミアムG1競走かつ出場資格を満たしていればB2級でも出場できる級別不問のレースとして1月(2023年から。2021年までは11月)に開催される。