会津鉄道
会津鉄道株式会社(あいづてつどう、英: Aizu Railway Co., Ltd.)は、福島県会津若松市に本社を置く、会津線を運営する第三セクター方式の鉄道会社である。 歴史
路線以下の路線を運営している。
車両現有車両気動車AT-350形→詳細は「会津鉄道AT-350形気動車」を参照
AT-300形に代わり、2009年に新潟トランシスで新製されたトロッコ車両。当形式単独での運転は行われないため運転台は会津田島方のみとされ、形式の十位が「5」であるがトイレもない。客席窓は取り外し式。 2010年2月6日営業運転開始。車番351の1両が在籍する。 AT-400形→詳細は「会津鉄道AT-400形気動車」を参照
2003年4月26日営業運転開始。日本宝くじ協会寄贈の宝くじ号である。東日本旅客鉄道(JR東日本)のキハ40 511を譲受し、新潟トランシスで展望車に改造の上導入された。公募による「風覧望」(ふうらんぼう)の愛称を持つ。 両運転台車でトイレ付き、車番401の1両のみ在籍。「お座トロ展望列車」としてトロッコ車(AT-351。2009年まではAT-301)とともに使用される。2016年までトロッコ車とともに編成を組んでいたお座敷車(AT-103)の運用終了に伴い、一部お座敷化改造が施された。 AT-500形・AT-550形→詳細は「会津鉄道AT-500形気動車」を参照
2004年3月25日営業運転開始。AT-100形・150形・200形の老朽取り替え用として製造された新潟トランシス製の軽快気動車で、AT-500形はトイレなし、AT-550形はトイレ付である。全長は18.5mと大型化され、カミンズ製350馬力エンジンと、日立ニコトランスミッション製変速1段・直結3段の自動変速機をそれぞれ一基ずつ搭載する。 AT-500形は車番501・502の2両、AT-550形は車番551・552の2両が在籍する。AT-501・551は当初野口英世の顔とその母親・シカの手紙の全文が描かれた「ふるさと列車」であったが、2011年3月に車体側面中央に会津のマスコットキャラクター「あかべぇ」が描かれた塗装に変更された。その後2013年放送のNHK大河ドラマ『八重の桜』のラッピングをして運行されている。AT-502・552は野口親子の肖像があしらわれた「新1000yen札発行記念」のラッピング車両であったが、2014年からあいづデスティネーションキャンペーンの関連企画として、一般公募によるラッピングを施し、「花咲くあいづ号」として運転している。「ふるさと列車」は当初、客席と乗降ドアの窓にまで絵と文字が貼られていたが、後にそれらは取り除かれた。 AT-600形・AT-650形→詳細は「会津鉄道AT-600形気動車」を参照
2005年12月20日営業運転開始。AT-100形・150形の老朽取り替え用として製造された新潟トランシス製の軽快気動車で、AT-600形はトイレなし、AT-650形はトイレ付である。野岩鉄道・東武鉄道乗り入れ対応で、車体はAT-500形を基本とするが、最高速度が5km/h上がって100km/hとなったほか、座席が転換クロスシートとなった。AT-600形にはトイレがないため、AT-650形と編成を組んで走る。野岩鉄道・東武鉄道への乗り入れは2006年3月18日から開始され、AT-650形とともに「AIZU尾瀬エクスプレス号」の愛称が公募により与えられた。AT-600形は車番601の1両、AT-650形は車番651・652の2両が在籍する。AT-652は宝くじ号で、AT-601・651とは異なり、窓側に折りたたみ式テーブルが設置されているほか、蛍光灯カバーや壁灯が設置されている。 AT-700形・AT-750形→詳細は「会津鉄道AT-700形気動車」を参照
キハ8500系気動車に代わって快速列車に運用するために製造された新潟トランシス製の軽快気動車で、AT-700形はトイレなし、AT-750形はトイレ付である。2010年3月26日入籍、AT-750形は同年5月30日から営業運転開始、AT-700形は保安装備の取り付け時期の関係で、営業運転開始は同年6月からとなった。 JR会津若松(土曜・休日は磐越西線喜多方) - 東武鉄道鬼怒川温泉間を運行する快速列車「AIZUマウントエクスプレス」を中心に運用されている。 塗装は会津地方をイメージした赤で、車体には「あかべぇ」が描かれている。車体や走行性能はAT-600形と大きく変わらないが、室内は先代のキハ8500系や乗継相手の東武スペーシアとの共通性を持たせるため、回転式リクライニングシート・木目調の壁・電球色の半間接照明などを備える。 導入予定車両福島県は只見線への観光列車の導入を目指しており、会津鉄道が「お座トロ展望列車」の後継車両として導入する車両を、只見線でも観光列車として共通運用する想定で、導入に向けた本格的な検討を2024年度から始めるとしている[6][7]。 過去の車両気動車AT-100形・AT-150形→詳細は「会津鉄道AT-100形気動車」を参照
開業時に導入された新潟鐵工所製の16m級軽快気動車(NDC)[2]。全鋼製で車体長15,800mm・車体幅2,700mm[2]。着雪防止のため車体前面はやや傾斜している[2]。車内はセミクロスシートとなっており[2]、AT-100形はトイレなし、AT-150形はトイレ付である[2]。AT-101 - 105・AT-151 - 155の10両が在籍していたが、AT-152が2001年12月、2003年3月にAT-104・AT-155がAT-500形・550形に置き換えられて廃車され、残りの車両もお座敷改造されたAT-103以外はAT-650形・650形に置き換えられて2006年3月17日までに運用を終了した。 その後は2000年にお座敷車に改造されたAT-103の1両のみがトロッコ車(AT-351。2009年まではAT-301)・展望車(AT-401)とともに「お座トロ展望列車」として2016年まで使用されていたが、同年6月に運用を終え、会津田島駅で静態保存される[8]。 AT-200形→詳細は「会津鉄道AT-100形気動車」を参照
AT-200形(車番201・202)は、開業時[2]から2004年まで使用されていた。AT-100形・150形と同系の2両固定のイベント車[2]。座席はクロスシート[2]。片運転台で前面は非貫通[2]。202にはトイレを装備する[2]。2両が在籍していたが、全車老朽化が進行していたため、キハ8500系への置き換えにより2004年に運用を終了した。 AT-300形→詳細は「会津鉄道AT-300形気動車」を参照
1999年4月29日営業運転開始。日本宝くじ協会寄贈の宝くじ号である。JR東日本のキハ30 18を譲受し、新潟鐵工所でトロッコ車両に改造の上導入された。AT-103(お座敷車)・401(展望車)と3両で「お座トロ展望列車 風覧望」として週末や夏休み期間中に運行され、トンネル内走行中は車内の天井がプラネタリウムとなっていた。車番301の1両のみが在籍したが、AT-351への置き換えにより2009年11月20日で運用を終了した。廃車後は芦ノ牧温泉駅にて静態保存されており、車内も見学できる。 キハ8500系→詳細は「名鉄キハ8500系気動車」を参照
特急『北アルプス』の廃止により余剰となったキハ8500系を会津鉄道が名古屋鉄道(名鉄)から購入、2002年3月23日に営業運転を開始した。先頭車のみ4両(車番8501 - 8504)在籍。中間車の1両(8555)は、2007年3月31日付けで廃車。車両形式名は名鉄時代を踏襲したためATは付かない。 「AIZUマウントエクスプレス」の車両愛称が与えられ、快速「AIZUマウントエクスプレス」を中心に運用されていたが、前述のAT-700形・750形への置き換えにより2010年5月30日で運用を終了した。同12月に会津鉄道公式サイト上において売却先募集が行われ、落札購入した名古屋市在住の男性の意向により福島県会津若松市の観光施設「やすらぎの郷 会津村」にて8502と8503が一般公開されていたが、2015年の8月から9月までにこの2両がマレーシアのサバ州立鉄道に譲渡された。 電車6050系200番台(モハ61201+クハ62201)→詳細は「東武6050系電車」を参照
会津鉄道が保有した唯一の電車。東武鉄道6050系および野岩鉄道6050系100番台と同型車で1編成2両を保有していた。乗り入れ先の東武鉄道南栗橋車両管区新栃木出張所に常駐して3社で共通の運用が組まれており、自社の路線を走る機会は少なかった。 2022年3月12日のダイヤ改正をもって、自社保有分を含めた6050系の会津線内運行を終了し[9]、会津鉄道保有の6050系電車は引退することになった[10]。そしてダイヤ改正前日の2022年3月11日を最後に会津線での運行を終了した。その後、自社保有の6050系は北館林荷扱所に廃車回送され、解体された[11]。 運賃・料金大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2019年10月1日改定[12]。
大人特急料金(小児半額・10円未満切り上げ)
東武線直通の特急「リバティ会津」に適用されている。なお、「リバティ会津」で(鬼怒川温泉 - )会津高原尾瀬口 - 会津田島相互間のみ乗車する場合、座席の指定をしなければ特急券なしで利用可能。 脚注
外部リンク |