『ラーメン刑事「龍」の殺人推理』(らーめんけいじりゅうのさつじんすいり)は、2000年から2005年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送された刑事ドラマシリーズ。全5回。制作はABCと大映テレビ。主演は神田正輝。
概要
ラーメン刑事の異名をとる龍鉄平が、赴任する先々で名物ラーメンを鍵として事件を解決していく。
第4作までのオーソドックスな作風に対して、第5作は取り調べ中の容疑者に鉄平が作ったラーメンを差し入れると直ちに自白を始めるという場面がある[注 1]など、コメディ・ギャグ色の強い作品となっている。
登場人物
主人公と相棒
- 龍鉄平
- 演 - 神田正輝
- 経歴:喜多方警察署(第1作)
- → 旭川中央警察署(第2作)
- → 博多北警察署(第3作)
- → 札幌中央南警察署(第4作)
- → 香川県警高松北警察署(第5作)
- 「ラーメン刑事」の異名をとる刑事。階級は警視正[注 2]。
- 桃木モモ
- 演 - 大桃美代子[1](第1作 - 第3作)
- 経歴:喜多方警察署(第1作)
- → 旭川中央警察署(第2作)
- → 博多北警察署(第3作)
- 鉄平の相棒刑事。
- 水内かりん
- 演 - 細木美和(第4作)
- 札幌中央南警察署捜査一課[注 3]での相棒刑事。
- 成田真希
- 演 - 国分佐智子[2](第5作)
- 香川県警高松北警察署の婦警。無類のうどん好き。
喜多方警察署 → 旭川中央警察署
- 宮田五郎
- 演 - ガッツ石松(第1作・第2作)
- 係長。第2作で警部補に昇進。
- 須貝義一
- 演 - 菅原加織(第1作・第2作)
- 刑事。
- 坂上六兵衛
- 演 - 三角八朗(第1作・第2作)
- 課長。
ゲスト
- 第1作「会津喜多方、殺意の女 ヤマンバ刑事とSLばんえつ号に乗っていた美女の秘密」(2000年)
-
- 第2作「北海道旭川氷点下41度の完全犯罪!雪の結晶は天からの証言者」(2001年)
-
- 第3作「博多〜唐津〜呼子港、殺意の銃口!壊された黒田武士人形と博多献上帯の謎」(2002年)
-
- 志賀三郎(博多北警察署 刑事) - ガッツ石松
- 鶴田美咲(鶴田の娘・高原の婚約者) - 戸田麻衣子
- 西宮礼(博多北警察署 刑事一課課長) - 榊原利彦
- 高原涼太(博多北警察署 刑事) - 池内万作
- 江崎大輔(博多北警察署 交通機動隊) - 尾形大作
- 小久保達夫(ラーメン屋台従業員) - 菊池健一郎
- 権藤(松波会幹部組員) - 新海丈夫
- 栗山保(新聞記者) - 中原丈雄
- 木場巌(元暴力団員・20年前死亡) - 栗栖功明
- 福原まきこ(高原の親族) - 渚まゆみ
- - 伊藤真奈美
- およね(嘉穂劇場の婆) - ばってん荒川
- 鶴田秀次(ラーメン屋台店主・元博多北署刑事) - 若林豪
- 第4作「愛と憎しみの支笏湖 小樽から札幌へ 凍りついた女の情念」(2003年)
-
- 七海(龍鉄平が以前取調べた女) - 森川由加里
- 北宮礼(札幌中央南警察署 捜査一課長) - 坂上忍
- 高橋聡(沙織の二番目の夫・ラーメンチェーン店「味の時計台」主人) - 塩屋俊
- 藤原一也(フジワラ精肉店 社長) - 新藤栄作
- 宮本琴絵(宮本と沙織の娘) - 森本更紗[5]
- 小笠原優介(沙織の三番目の夫・定山渓ホテル 従業員) - 秋本正博
- 宮本(沙織の一番目の夫・故人) - 犬箸哲郎
- 宮本沙織(琴絵の実母・定山渓ホテル 仲居) - 三原じゅん子
- 高橋玲奈(琴絵の養母・聡の現妻・沙織の親友) - 杉田かおる
- 松前二郎(札幌中央南警察署捜査一課 巡査長) - ガッツ石松
- 第5作「ラーメン刑事VSさぬきうどん 美人婦警は敵か味方か?龍鉄平最大の危機!ラーメン評論家殺人事件!」(2005年)
-
- 倉田真一(ラーメン屋台「ことね」店主) - 高橋和也(幼少期:矢持涼)
- 山田実(香川県警高松北警察署 刑事) - 前田耕陽
- 大森波男(香川県警高松北警察署 署長) - 南条好輝
- 倉田琴音(真一の妻・3年前死亡) - 松井涼子(幼少期:大島正華)
- 宇野浩二(フードコーディネーター) - 要冷蔵
- 五島重彦(五島建設 社長) - 大竹修造
- 西園寺貢(ラーメン評論家) - 中川浩三
- ラーメン店主 - 稲健二
- 谷口(タウン誌の記者) - 三上市朗
- 香川県警科学捜査研究所の研究員 - 出口結美子
- 小村きょうこ(ホステス) - 浜野千春
- クラブのママ - 野崎かづみ
- 屋台のラーメンを食べているホステス - 徳永有香子、永津真奈、奥津香里命
- 柴田俊弥(オレオレ詐欺の犯人) - 中尾一貴[6]
- 倉田光太(真一と琴音の息子) - 小阪風真[7]
- 倉田義三(真一の父・ラーメン「幸来軒」店主) - 若林豪
- 倉田(真一の母・義三の妻・20年前死亡) - 中江智子
- 根本大介(香川県警高松北警察署 刑事) - 綿引勝彦
- 坂上静子(琴音の母・「うどんや静」店主) - 南田洋子
スタッフ
- 脚本 - 友澤晃一(第1作 - 第4作)、成瀬活雄(第5作)
- 監督 - 合月勇(第1作 - 第4作)、南部英夫(第5作)
- プロデューサー - 野木小四郎(大映テレビ)、辰野悦央(ABC / 第1作 - 第4作)、福永喜夫(ABC)
- 制作 - 大映テレビ、ABC
放送日程
話数 |
放送日 |
サブタイトル |
脚本 |
監督 |
視聴率
|
1 |
2000年10月21日 |
会津喜多方、殺意の女 ヤマンバ刑事とSLばんえつ号に乗っていた美女の秘密 |
友澤晃一 |
合月勇 |
14.7%
|
2 |
2001年11月17日 |
北海道旭川氷点下41度の完全犯罪!雪の結晶は天からの証言者 |
15.0%
|
3 |
2002年09月21日 |
博多〜唐津〜呼子港、殺意の銃口!壊された黒田武士人形と博多献上帯の謎 |
13.3%
|
4 |
2003年09月20日 |
愛と憎しみの支笏湖 小樽から札幌へ 凍りついた女の情念 |
14.6%
|
5 |
2005年03月19日 |
ラーメン刑事VSさぬきうどん 美人婦警は敵か味方か?龍鉄平最大の危機!ラーメン評論家殺人事件![8] |
成瀬活雄 |
南部英夫 |
10.8%
|
備考
- 第5作で龍が所属した高松北警察署の中のシーンは全て地元のANN系列瀬戸内海放送の高松本社で撮影された。
- 第5作の大阪での講演会のシーンで使われた会議場は大阪の施設ではなく香川県民ホールである(外観や内装ともに)。この他、尾道のラーメン屋などすべて香川県内で撮影されている。
- 上述のように、警視正の階級の警察官が一刑事として事件を捜査したり、所轄署に捜査一課があるなどの設定から、制作陣が警察本部と所轄署を混同していると思われる。
脚注
注釈
- ^ 実際には取調中の容疑者や重要参考人に飲食物を提供することは利益供与に抵触し、違法行為である。
- ^ 「警視正」という階級は国家公務員なので都道府県を跨ぐ異動は確かにあるが、大規模警察署の署長、道府県警察本部の主要部長(警務部長・刑事部長など)、警視庁の方面本部長・参事官・主要課長(捜査一課長・捜査二課長、刑事企画課長など)、警察庁の室長・理事官・管理官、といった業務に就く階級であり、現実には所轄署の一刑事として実働捜査をするような階級ではない。
- ^ 「捜査(第)一課」という部署名は警察庁刑事局・警視庁および各道府県警察本部の刑事部の内部部局として設置されている部署であり、現実には所轄署でこの名称を使用することはできない。
出典
外部リンク