ライス大学
ライス大学(ライスだいがく、Rice University、略称RU)は、アメリカ合衆国第4の都市、テキサス州ヒューストンにある名門私立総合大学。同市都心部のミュージアム・ディストリクトに隣接してキャンパスを構える。最難関校の一つで、特に、電気工学・ナノテクノロジー、化学・バイオテクノロジー、宇宙科学、建築・環境学の分野で全米トップレベルを誇る(総合大学で全米TOP20)。また、ライス大学ジョーンズ経営大学院(MBA提供校)は全米TOP25前後で評価が高い。 沿革
大学の評価学生数6,000人強(学部4,000人弱、大学院2,500人程度)の中規模大学であり、トップ大学の中ではカリフォルニア工科大学についで少ない。教授1人あたりが受け持つ学生の数も少なく(1:6)、少数精鋭制のクラスで質の高い教育を行う同学の評価は非常に高い。USニューズ&ワールド・レポート誌のランキングでは常に総合大学で全米TOP20にランクされる。US News紙 2018年全米大学ランキング14位(アイビーリーグ校のコーネル大学、ブラウン大学と同位)、同紙世界大学ランキング167位であり[8]、THE世界大学ランキング2022では世界136位となっている[9]。コーネル大学と同様に、理系・文系共に国際的評価が高く、ビジネススクールのライス大学ジョーンズ経営大学院(Jones Graduate School of Business)は、全米TOP25前後である。また、キプリンガーズ・パーソナル・ファイナンス誌はアメリカで最も価値ある大学教育を行う大学に選んでいる。ニッチ社 によるアメリカBest Collegesランキングで、建築学1位、物理学1位、人文科学3位、化学5位、工学5位、心理学6位、コンピューター科学7位、ビジネス10位、数学10位、生物学14位となっており、学生生活ランキング1位を飾っている。アイビーリーグ校以外の大学入試において最も合格率の低い大学の一つである(2022年8.56%)[10]。 教育体制ノーベル賞受賞者を含む国際的に活躍する教授陣を誇る。人工心臓、ニューロ・バイオエンジニアリング、構造化学解析、信号処理、宇宙科学そしてナノテクノロジーの分野の研究で著名である。かつては、NanoREIS/NanoJapanプログラムにおいて、日本の大学とのナノテクノロジー研究における国際交流も活発であった。また、アメリカ最大の医療研究施設の集まるテキサス医療センターに隣接し、活発な共同研究、ベイラー医科大学との提携事業 Rice/Baylor Medical Scholars program 等でも知られている。 また経済学分野においては2014年からコンサルタントや投資など大企業から受ける民間研究資金を基盤にRISE プロジェクトを創設、趣旨として「構造実証型ミクロ経済学の世界をリードする機関。実証経済学に構造的アプローチを採用し、計量経済学およびデータ分析の厳密な組み合わせにより、経済学のあらゆる分野における実質的に重要な問題に取り組む経済理論の重要性を強調」[注釈 1]すると掲げるとおり、ミクロ経済学理論と計量経済学理論を融合させた実証手法「構造推定」に力を入れている。このプロジェクト発足後、トップ大学から関連分野の教職員10人以上の引き抜きに成功した[11]。 同学と同じくトップ25に入るテネシー州ナッシュビルのヴァンダービルト大学やジョージア州アトランタのエモリー大学などとともに「南部のアイビー」という異名を得てヒドゥン・アイビーに数えられる。 教育機関
教員・出身者など
日本の学生交流協定校主な出来事脚注注釈
出典
外部リンク |