ボルトン・ワンダラーズ・フットボール・クラブ (Bolton Wanderers Football Club ())は、イングランド 、グレーター・マンチェスター州 、ボルトン を本拠地とするサッカークラブチームである。2024-25シーズンはEFLリーグ1 (3部相当)に所属。
2015年以降、クラブは深刻な財政難に陥り、EFLからの追放の危機を迎えたが、2019年8月28日にFootball Ventures (Whites) Limitedがクラブを買収し、問題を回避した[ 2] [ 3] 。
歴史
リーボック・スタジアム
1874年 に教会 のクラブ、クライストチャーチFC(Christ Church FC)という名称として設立。ホームグラウンドが無く3つの場所を転々としていたため、1877年 に改名する際ボルトン・ワンダラーズ(ボルトンのさまよう人々)とした[ 5] 。1888年 に始まった、世界最古のサッカーリーグ、フットボールリーグ に最初から参加した12クラブのうちの一つである[ 5] 。1923年 にウェンブリー・スタジアム に移って初めてのFAカップを制覇した[ 5] 。
1987年には4部リーグまで陥落したが、リーボック のスポンサーを受けて昇格。1990年代にプレミアリーグに昇格し、2部に落ちた時期もあるが2001年から2012年までプレミアにとどまった[ 5] 。
2005年来日。ヴィッセル神戸 、川崎フロンターレ と親善試合を行ったが、中田英寿 獲得前で、日本人選手やビッグネームがいなかった事も響いてか、観客数は他の欧州クラブの試合と比較すると低調に終わった(神戸戦はサッカー中継のほとんどしないサンテレビ が中継している)。来日前、稲本潤一 と三都主アレサンドロ 獲得に向けて動いたと一部報道もあったが、結局獲得には至らなかった。
2011-12シーズンは開幕戦こそ勝利したもののその後5連敗を喫し、僅か1ヶ月で首位から降格圏に転落。2012年5月13日、アウェーでの最終節でストーク・シティ と2-2で引き分け、同じく降格を争っていたクイーンズ・パーク・レンジャーズ に勝ち点1及ばず、18位でチャンピオンシップ (2部相当)への降格が決まった[ 6] 。
2012-13シーズンはリーグカップでは、初戦の2回戦でクローリー・タウン に1-2で敗れ、リーグ戦でも開幕10試合で3勝しかできず、16位に低迷し、2012年10月9日、オーウェン・コイル監督を解任[ 7] 。クリスタル・パレス の監督だったダギー・フリードマン が就任した。最終的にレスター・シティ に得失点差で及ばず、7位でプレーオフ進出を逃した。
2014-15シーズンは開幕10試合で1勝しかできず、2014年10月3日、双方の合意により、フリードマンはクラブを退団した[ 8] 。
2015-16シーズンは財政難のため満足な補強もできず[ 9] 、2016年2月にクラブOBであるディーン・ホールズワース 率いるスポーツ・シールド・コンソーシアムに買収されることが発表された[ 10] 。しかしその後も成績は好転せず、結局フットボールリーグ・チャンピオンシップで最下位となり、1993年以来初めてフットボールリーグ1 (3部相当)への降格が決まった[ 11] 。
2019年5月、破産を申請。これにより2019-20シーズンは勝ち点-12のペナルティが科せられた[ 12] 。EFL からは8月27日17時までにクラブの売却が完了、あるいは期限を延長する正当な理由が提示されない場合、リーグから追放すると通達された。結局期限までに売却交渉はまとまらなかったが、現在交渉中であるとして14日間の猶予が与えられた[ 13] 。8月29日、Football Ventures(Whites)Limitedへの売却が完了した[ 2] [ 3] 。
タイトル
国内タイトル
ディビジョン2/チャンピオンシップ (2部) : 3回
1908–09, 1977–78, 1996–97
ディビジョン3/リーグ1 (3部) : 1回
1972–73
FAカップ : 4回
1922-1923, 1925-1926, 1928-1929, 1957–58
コミュニティーシールド : 1回
1958
EFLトロフィー : 2回
1988-89, 2022-23
国際タイトル
過去の成績
シーズン
リーグ戦
FAカップ
リーグ杯
欧州カップ / その他
最多得点者
ディビジョン
試
勝
分
敗
得
失
点
順位
選手
得点数
1974-75
ディビジョン2
42
15
12
15
45
41
42
10位
3回戦敗退
2回戦敗退
ヒュー・クラン
11
1975-76
42
20
12
10
64
38
52
4位
5回戦敗退
2回戦敗退
ギャリー・ジョーンズ ニール・ワットモア
13
1976-77
42
20
11
11
75
54
51
4位
3回戦敗退
準決勝敗退
ニール・ワットモア
31
1977-78
42
24
10
8
63
33
58
1位
3回戦敗退
3回戦敗退
ニール・ワットモア
21
1978-79
ディビジョン1
42
12
11
19
54
75
35
17位
3回戦敗退
3回戦敗退
フランク・ワーシントン
26
1979-80
42
5
15
22
38
73
25
22位
5回戦敗退
2回戦敗退
ニール・ワットモア
31
1980-81
ディビジョン2
42
14
10
18
61
66
38
18位
3回戦敗退
2回戦敗退
ニール・ワットモア
21
1981-82
42
13
7
22
39
61
46
19位
4回戦敗退
1回戦敗退
クリス・トンプソン
14
1982-83
42
11
11
20
42
61
44
22位
3回戦敗退
2回戦敗退
トニー・ヘンリー
11
1983-84
ディビジョン3
46
18
10
18
56
60
64
10位
3回戦敗退
1回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 1回戦敗退
トニー・コールドウェル
23
1984-85
46
16
6
24
69
75
54
17位
1回戦敗退
3回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 準決勝敗退
トニー・コールドウェル
22
1985-86
46
15
8
23
54
68
53
18位
1回戦敗退
2回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
準優勝
トニー・コールドウェル
16
1986-87
46
10
15
21
46
58
45
21位
3回戦敗退
1回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 準々決勝敗退
トニー・コールドウェル
17
1987-88
ディビジョン4
46
22
12
12
66
42
78
3位
3回戦敗退
1回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 1回戦敗退
ジョン・トーマス
28
1988-89
ディビジョン3
46
16
16
14
58
54
64
10位
2回戦敗退
1回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
優勝
トレヴァー・モーガン スティーヴ・トンプソン
11
1989-90
46
18
15
13
59
48
69
6位
1回戦敗退
3回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 準決勝敗退
トニー・フィリスカーク
25
1990-91
46
24
11
11
64
50
83
4位
4回戦敗退
2回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション GS敗退
トニー・フィリスカーク
28
1991-92
46
14
17
15
57
56
59
13位
5回戦敗退
2回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 1回戦敗退
トニー・フィリスカーク
19
1992-93
ディビジョン2
46
27
9
10
80
41
90
2位
5回戦敗退
2回戦敗退
フットボールリーグトロフィー
北セクション 準々決勝敗退
アンディ・ウォーカー
33
1993-94
ディビジョン1
46
15
14
17
63
64
59
14位
準々決勝敗退
2回戦敗退
ジョン・マッギンレー
33
1994-95
46
21
14
11
67
45
77
3位
3回戦敗退
準優勝
ジョン・マッギンレー
22
1995-96
プレミアリーグ
38
8
5
25
39
71
29
20位
4回戦敗退
4回戦敗退
ジョン・マッギンレー
9
1996-97
ディビジョン1
46
28
14
4
100
53
98
1位
4回戦敗退
準々決勝敗退
ジョン・マッギンレー
30
1997-98
プレミアリーグ
38
9
13
16
41
61
40
18位
3回戦敗退
4回戦敗退
ネイサン・ブレイク
14
1998-99
ディビジョン1
46
20
16
10
78
59
76
6位
3回戦敗退
4回戦敗退
ボブ・テイラー
18
1999-00
46
21
13
12
69
50
76
6位
準決勝敗退
準決勝敗退
エイドゥル・グジョンセン
22
2000-01
46
24
15
7
76
45
87
3位
5回戦敗退
1回戦敗退
マイケル・リケッツ
24
2001-02
プレミアリーグ
38
9
13
16
44
62
40
16位
4回戦敗退
準々決勝敗退
マイケル・リケッツ
15
2002-03
38
10
14
14
41
51
44
17位
3回戦敗退
2回戦敗退
ユーリ・ジョルカエフ オーガスティン・オコチャ ヘンリク・ペデルセン マイケル・リケッツ
7
2003-04
38
14
11
13
48
56
53
8位
3回戦敗退
準優勝
ケヴィン・ノーラン
12
2004-05
38
16
10
12
49
44
58
6位
準々決勝敗退
3回戦敗退
ケヴィン・デイヴィス エル=ハッジ・ディウフ
9
2005-06
38
15
11
12
49
41
56
8位
5回戦敗退
準々決勝敗退
UEFAカップ
ベスト32
ステリオス・ギアンナコプーロス
12
2006-07
38
16
8
14
47
52
56
7位
4回戦敗退
3回戦敗退
ニコラ・アネルカ
12
2007-08
38
9
10
19
36
54
37
16位
3回戦敗退
4回戦敗退
UEFAカップ
ベスト16
ニコラ・アネルカ
11
2008-09
38
11
8
19
41
53
41
13位
3回戦敗退
2回戦敗退
ケヴィン・デイヴィス
12
2009-10
38
10
9
19
40
66
36
14位
5回戦敗退
4回戦敗退
ケヴィン・デイヴィス
9
2010-11
38
12
10
16
52
56
46
14位
準決勝敗退
3回戦敗退
ヨハン・エルマンデル
12
2011-12
38
10
6
22
46
77
36
18位
準々決勝敗退
4回戦敗退
イヴァン・クラスニッチ
9
2012-13
チャンピオンシップ
46
18
14
14
69
61
68
7位
3回戦敗退
1回戦敗退
クリス・イーグルス
12
2013-14
46
14
17
15
59
60
59
14位
4回戦敗退
2回戦敗退
ジャーメイン・ベックフォード アンドレ・モリツ ルーカス・ユトキエヴィッツ
7
2014-15
46
13
12
21
54
67
51
18位
4回戦敗退
3回戦敗退
アダム・ル・フォンドル
8
2015-16
46
5
15
26
41
81
30
24位
4回戦敗退
1回戦敗退
ザック・クラフ
7
2016-17
リーグ1
46
25
11
10
68
36
86
2位
3回戦敗退
1回戦敗退
EFLトロフィー
GS敗退
ジョシュ・ヴェラ
10
2017-18
チャンピオンシップ
46
10
13
23
39
74
43
21位
3回戦敗退
3回戦敗退
ゲイリー・マディーン
10
2018-19
46
8
8
30
29
78
32
23位
4回戦敗退
1回戦敗退
ジョシュ・マゲニス
7
2019-20
リーグ1
34
5
11
18
27
66
14[ 注釈 1]
23位
1回戦敗退
1回戦敗退
EFLトロフィー
2回戦敗退
ダリル・マーフィー
8
2020-21
リーグ2
46
23
10
13
59
50
79
3位
1回戦敗退
1回戦敗退
EFLトロフィー
GS敗退
オーエン・ドイル
19
2021-22
リーグ1
46
21
10
15
74
57
73
9位
1回戦敗退
2回戦敗退
EFLトロフィー
3回戦敗退
オラダポ・アフォラヤン
14
2022-23
46
23
12
11
62
36
81
5位
1回戦敗退
2回戦敗退
EFLトロフィー
優勝
ディオン・チャールズ
21
2023-24
46
25
12
9
86
51
87
3位
3回戦敗退
2回戦敗退
EFLトロフィー
準々決勝敗退
14
2024-25
46
欧州の成績
現所属メンバー
2024年9月20日現在[ 14]
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
監督
ローン移籍選手
in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
歴代監督
歴代所属選手
エンブレム
ユニフォームの白 ・紺 は1888年 以来。エンブレム は1923年 から使い始め、最初はボルトンの市章 を簡略にしたランカシャー のバラ と象 のモチーフだった。1951年 から紺色の盾 と黄 文字のBWが加わった。その後一時エンブレムを用いない期間もあったが、1975年 から赤 いBWFCの4字を丸くあしらう現在に近いエンブレムを使い始めた。2001年のプレミアリーグ再昇格を期に、4文字が紺色になり、その下に赤と紺のリボン を配するデザインとなった。リボンは2000年 FAカップ準決勝に向かうサポーターの歓喜を表すと公式に説明されたが、スポンサーのリーボック に配慮したとの説もある[ 5] 。
脚注
外部リンク
公式
ニュース
その他
2023–24クラブ 記録と表彰 スポンサー 関連大会 シーズン 参照
2023-24クラブ 過去のクラブ 記録と表彰 スポンサー 関連大会 シーズン 参照