ニセコ駅
ニセコ駅(ニセコえき)は、北海道虻田郡ニセコ町字中央通にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はS25。事務管理コードは▲130105[3][4]。 国鉄(JR)では初めて片仮名のみで表記された駅名である[注釈 1]。 各駅停車のほか、期間限定で運行される特急「ニセコ号」が停車する[5]。かつては特急「北海」や急行「ニセコ」などの停車駅だった。 歴史
駅名の由来現:ニセコ市街付近は、真狩川と尻別川が合流する地点にあることから、アイヌ語で「マッカリ(ペッ)プトゥ(makkari〔-pet〕-putu)」(真狩〔川〕・の川口)と呼ばれており、それに字を当てて「真狩別太(まっかりべつぶと)」と呼ばれていた[17]。旧駅名の「真狩」、「狩太」ともに、これを略したものであった。 1964年(昭和39年)に同年の町議会で町名とともに「ニセコ」への改称が提案され、町議会で賛成となっていたものの[18]、同年の町名改正と同時の変更とはならなかった。1年後の1965年(昭和40年)に駅舎が改築されたことを機に駅名改称運動がおこり[19]、当初国鉄は改名は困難でないとしつつも、「他町(引用注:倶知安町・蘭越町)との折り合いがつけば」と慎重であった[19]。その後周辺他町の反対もあったが[20]、町名改正から4年後の1968年(昭和43年)に駅名も改称となった[17]。 駅構造相対式ホーム2面3線を持つ地上駅で[1]、各ホームは跨線橋で結ばれている。1・2番線が上下本線となっており、倶知安方面からのみ進出入が可能である3番線は通常使用しない。ただし、臨時列車増発の際の折り返し等に使用する場合がある。 駅舎は1965年(昭和40年)に完成した二代目である。ブロック造り一階建て、209平方メートルであるが、1988年(昭和63年)に山小屋風の建物にリニューアルし、2階建てで塔屋を有するようになった。 株式会社ニセコリゾート観光協会が業務を受託[21][22]する簡易委託駅(倶知安駅管理)である。1991年(平成3年)から駅舎内に喫茶店が入居している[23]。かつてキヨスクが設置されていたが、2011年(平成23年)時点で閉店している。駅舎内に観光案内所が設置されている[21]。 のりば
転車台と関連施設の状況1990年の「C62ニセコ号」延長運転開始に伴い、転車台を根室本線の新得駅から移設して函館方に設置したが、1995年の運転終了後以降は接続線を撤去し使用されていない。なお、後に運転を開始した「SLニセコ号」は、牽引機が比較的小型のタンク機関車(C11形)であることから折り返し運転に伴う機関車の方向転換をしておらず、転車台も使用されていない。 また、3番線は「C62ニセコ号」の折り返しに伴う転車台への移動や機回しに使用されていたが、同列車の運転終了後に車止めが設置されたことにより、長万部方面からの進出入は不可能になった。 転車台は長年荒廃していたものの、2014年(平成26年)に整備が行われ、手動による可動化に成功。2019年(令和元年)10月には塗装の塗り替えを行った[14]。 構内の保存車両同駅構内の転車台付近に、以下の車両が保存展示されている。 9643豊富町に所載した日曹炭鉱天塩鉱業所専用鉄道が保有していた蒸気機関車。札幌市東区のサッポロビール園で保存されていたが、改装工事のため同機の解体が決定、その後MODELS IMON 経営の井門義博が購入し、2017年(平成29年)6月に当駅に移設した[24][13]。2019年(令和元年)10月に上屋の設置工事が完成し、正式な公開を開始した[14]。 キハ183‐5001「ニセコエクスプレス」→「ニセコエクスプレス」も参照
JR北海道が1988年(昭和63年)から2017年(平成29年)まで運用した、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種。クラウドファンディングにより先頭車キハ183-5001の保存が決定[25]し、2020年(令和2年)11月16日にJR北海道苗穂工場から当駅駅前の町有地に移設され[15][注釈 2]、車庫建設後の2021年(令和3年)7月から公開されている[16]。 利用状況乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。 また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺以下のうちニセコバス本社とニセコ駅前バス停、ニセコ駅前温泉、ニセコ駅前簡易郵便局を除くニセコ町中心街などは駅からやや離れている。
隣の駅脚注注釈出典
関連項目
外部リンク
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