トム・コリンズ (Tom Collins) は、ジンベースのカクテルの一種で、冷たいタイプのロングドリンクである。
由来
19世紀半ば、イギリス・ロンドンのコンデュイット・ストリート(英語版)にあった「リマーズ・コーナー」のバーテンダー・ジョン・コリンズがオランダ・ジン(イェネーバ(英語版)、ジュネヴァ・ジン)を用いて作った「ジョン・コリンズ」というカクテルが元祖である[3][4][5]。
ベースとなるジンをイェネーバからイギリス産のオールド・トム・ジンに替えてから、「トム・コリンズ」と呼ばれるようになった[3][4][5][6]。
1960年代にオールド・トム・ジンが終売になった以降は、ドライ・ジン(ロンドン・ジン)をベースとして作るのが一般的である[5][7]。
標準的なレシピ
作り方
- シェイカーにジン、レモンジュース、砂糖と氷を入れ、シェイクする。
- 上記を氷を入れたコリンズ・グラス(通常のロングドリンクに使われるのは8オンスタンブラーだが、10オンス〜14オンス入る、より背が高く細長いグラス)に注ぎ、炭酸水を加え、軽くステアする。
- カクテルピックに刺したレモン・スライスとマラスキーノ・チェリーを飾る。
備考
現在ではオールド・トム・ジンの代わりにドライ・ジンを使うことが多い。このため、「ジン・フィズ」と材料や作り方はほとんど同じとなった(使うグラス(コリンズグラス)や飾りのフルーツが違う)。
バリエーション
- ジョン・コリンズ[8]
- ジンをウイスキーに替えたもの。
- カーネル・コリンズ(Colonel Collins)[9]
- ジンをバーボン・ウィスキーに替えたもの。
- サンデイ・コリンズ(Sandy Collins)[10]
- ジンをスコッチ・ウィスキーに替えたもの。
- マイケル・コリンズ(Michael Collins)[7]。
- ジンをアイリッシュ・ウィスキーに替えたもの。マイク・コリンズ(Mike Collins)と呼ばれることもある[9]。
- キャプテン・コリンズ(Captain Collins)[9]
- ジンをカナディアン・ウイスキーに替えたもの。
- ペドロ・コリンズ(Pedro Collins)[7][9][10]
- ジンをラム酒(ダーク・ラム)に替えたもの。ラム・コリンズと呼ばれることもある。
- ピエール・コリンズ(Pierre Collins)[7][9]
- ジンをコニャックに替えたもの。
- ジョー・コリンズ(Joe Collins)[10][9]
- ジンをウォッカに替えたもの。ウォッカ・コリンズと呼ばれることもある。
- ルーベン・コリンズ(Ruben Collins)[10]
- ジンをテキーラに替えたもの。ペピート・コリンズ(Pepito Collins)、ホセ・コリンズ(José Collins)と呼ばれることもある[9]。
- ジャック・コリンズ(Jack Collins)[9]
- ジンをアップルジャックに替えたもの。
出典
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、トム・コリンズに関するカテゴリがあります。
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参照 | |
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