ja キジ科

キジ科
	生息年代: 漸新世-現在, 30–0 Ma PreЄ Є O S D C P T J K Pg N
	キジ Phasianus sp.（キジとコウライキジの交雑種か）
分類
学名
	Phasianidae Horsfield, 1821
亜科
	シチメンチョウ亜科 Meleagridinae; ライチョウ亜科 Tetraoninae; キジ亜科 Phasianinae; （ハウズラ亜科 Odontophorinae）; （ホロホロチョウ亜科 Numidinae）;

キジ科（キジか、学名 Phasianidae）は、鳥綱キジ目に属する科。

分布

南極大陸以外のすべての大陸。および多くの島

形態

体型は丸型に近いものが多い。足はがっしりとしており、地上生活に適している形態をした種が多い。

骨格上の特色として第2掌骨の下突起があることがあげられるが、ホロホロチョウ亜科では欠如している。

生態

生活は基本的には地上性。飛べないわけではないが、他の科の鳥に比べたら飛べる距離は短い。短距離ならかなり高速で飛ぶ。クジャク類、ライチョウ類では樹上性を示す種もある。しかし、全ての種が地上採餌を主としており、足で落ち葉を掻き分ける行為や砂浴びを行う。

食性は雑食性がほとんどで、植物の種子や昆虫類、地上の小動物などを食べる。

地上生活が主のため外敵に狙われることも多く、子孫を残すため他の科の鳥類と比べて多卵の種が多い。家禽であるニワトリ（キジ亜科ヤケイ属のセキショクヤケイが祖先種^[1]）の採卵用の品種は、この性質を特に伸ばして品種改良され、ほぼ毎日産卵する。

分類

シチメンチョウ亜科、ライチョウ亜科、キジ亜科の3亜科を含む^[2]。キジ亜科からヤマウズラ亜科を独立させる説もある。

また、キジ科の範囲を狭め、キジ科からシチメンチョウ科とライチョウ科を独立させる説^[3]、シチメンチョウ科のみを独立させる説^[4]、ライチョウ科のみを独立させる説もある。逆に、ハウズラ科（ナンベイウズラ科）とホロホロチョウ科をハウズラ亜科（ナンベイウズラ亜科）・ホロホロチョウ亜科として含めることもある。

キジ亜科ヤケイ属のセキショクヤケイは、ニワトリの祖先種と考えられている。

種リスト

狭義のキジ科

含むことがある亜科

ハウズラ亜科 Odontophorinae

ヒゲウズラ属 Dendrortyx
ツノウズラ属 Oreortyx
- Oreortyx pictus, Mountain Quail, ツノウズラ
ウロコウズラ属 Callipepla
- Callipepla squamata, Scaled Quail, ウロコウズラ
- Callipepla douglasii, Elegant Quail, エボシウズラ　（ナガサカウズラ）
- Callipepla californica, California Quail, カンムリウズラ
- Callipepla gambelii, Gambel's Quail, ズアカカンムリウズラ
ヨコフウズラ属 Philortyx
- Philortyx fasciatus, Banded Quail, ヨコフウズラ
コリンウズラ属 Colinus
- Colinus virginianus, Northern Bobwhite, コリンウズラ
- Colinus nigrogularis, Black-throated Bobwhite, ノドグロコリンウズラ　（ノドグロコリン）
- Colinus leucopogon, Spot-bellied Bobwhite, ノドジロコリンウズラ　（ノドジロコリン）
- Colinus cristatus, Crested Bobwhite, カンムリコリンウズラ　（カンムリコリン）
ハウズラ属 Odontophorus
ユビナガウズラ属 Dactylortyx
- Dactylortyx thoracicus, Singing Quail, ユビナガウズラ
シロマダラウズラ属 Cyrtonyx
- Cyrtonyx montezumae, Montezuma Quail, シロマダラウズラ
- Cyrtonyx ocellatus, Ocellated Quail, タマフウズラ
アシナガコリンウズラ属 Rhynchortyx
- Rhynchortyx cinctus, Tawny-faced Quail, アシナガコリン

ホロホロチョウ亜科 Numidinae

ムナジロホロホロチョウ属 Agelastes
- Agelastes meleagrides White-breasted guineafowl, ムナジロホロホロチョウ
- Agelastes niger Black guineafowl, クロホロホロチョウ
カンムリホロホロチョウ属 Guttera
- Guttera plumifera, Plumed guineafowl. コカンムリホロホロチョウ
- Guttera pucherani, Crested guineafowl, カンムリホロホロチョウ
ホロホロチョウ属 Numida
- Numida meleagris, Helmeted guineafowl, ホロホロチョウ
フサホロホロチョウ属 Acryllium
- Acryllium vulturinum, Vulturine guineafowl, フサホロホロチョウ

出典

^ “ニワトリとは？意味や使い方”. コトバンク. 改訂新版世界大百科事典. DIGITALIO. 2025年1月17日閲覧。 “祖先種は東南アジアに広く野生するセキショクヤケイ（赤色野鶏）とされているが，このほか，インド西部のハイイロヤケイ（灰色野鶏），スリランカのセイロンヤケイ（セイロン野鶏），スンダ列島のアオエリヤケイ（緑襟野鶏）なども成立に関与したとする説もある（〈ヤケイ〉の項参照）。”
^ Tree of Life web project、NCBI Taxonomy Browser、英語版ウィキペディア、Sibley & Ahlquist、ITIS、IOC がその範囲をキジ科としている。ただし亜科の分類は必ずしも一致していない。
^ Clements
^ Wikispecies

参考文献

『世界の動物｜分類と飼育　キジ目』、財団法人東京動物園協会、1987年、8–9頁、43–132頁

[1] “ニワトリとは？意味や使い方”. コトバンク. 改訂新版世界大百科事典. DIGITALIO. 2025年1月17日閲覧。 “祖先種は東南アジアに広く野生するセキショクヤケイ（赤色野鶏）とされているが，このほか，インド西部のハイイロヤケイ（灰色野鶏），スリランカのセイロンヤケイ（セイロン野鶏），スンダ列島のアオエリヤケイ（緑襟野鶏）なども成立に関与したとする説もある（〈ヤケイ〉の項参照）。”

[2] Tree of Life web project、NCBI Taxonomy Browser、英語版ウィキペディア、Sibley & Ahlquist、ITIS、IOC がその範囲をキジ科としている。ただし亜科の分類は必ずしも一致していない。

[3] Clements

[4] Wikispecies

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[2]

[3]

[4]

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形態

生態

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種リスト

狭義のキジ科

シチメンチョウ亜科 Meleagridinae

ライチョウ亜科 Tetraoninae

キジ亜科 Phasianinae

含むことがある亜科

ハウズラ亜科 Odontophorinae

ホロホロチョウ亜科 Numidinae

出典

参考文献

Portal di Ensiklopedia Dunia

キジ亜科　Phasianinae