古第三紀
古第三紀(こだいさんき、Paleogene period)は、6,600万年前から2,303万年前まで[1]にあたる新生代最初の紀である地質時代の一つ。漸新世、始新世、暁新世の3つの世に区分される。 この時代の暖かい海では大型有孔虫の貨幣石が繁栄し、示準化石となっている。 大陸ローラシア大陸は分裂し、北アメリカ大陸とユーラシア大陸になった。白亜紀の末にアフリカ大陸の東にあったインド大陸は、北に向かって移動し始める。そして、約4000万年前にユーラシア大陸と衝突し、世界最大の山脈となるヒマラヤ山脈とアルプス山脈の形成が開始された[2]。 気候初期の5800万年前~5000万年前には地球全体が温暖化が進んだ。しかし、その後寒冷化が進み、約3400万年前には寒冷化が進んで、南極大陸で氷河が発達するようになり、寒暖を繰り返したのち、その寒冷化は現在まで続いている[3]。 生物相古第三紀には哺乳類や被子植物が多様化した。動物界では、ウマやゾウの祖先が出現し,真生哺乳類の発展,大型化がみられる。 古第三紀初頭、哺乳類は小型のものだった[4]。以後、現在生息する哺乳類の多くの祖先が次々に出現し、適応放散していった。また、古第三紀の浅海では貨幣石と呼ばれる大型有孔虫が繁栄した[5]。 植物界では、中生代白亜紀に繁栄し始めた被子植物の発展が目立ち、気候が温暖だったため、高緯度地方でも亜熱帯植物がみられた[6]。 脚注
参考文献関連項目外部リンク
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