イン・ザ・ヒーロー
『イン・ザ・ヒーロー』 (IN THE HERO) は、2014年9月6日に公開された日本映画。 概要アクション映画やドラマなどにおいて、ヒーローのスーツや怪獣の着ぐるみを着用してスタントを行うスーツアクターに焦点を当てた作品。監督は武正晴。主役のベテランスーツアクター・本城渉役には東映アクションクラブ出身でスーツアクターとしての活動経験がある唐沢寿明。激しいアクションに挑むため、4か月におよぶ肉体改造を行い、演技に挑んだ[1]。本作のEDで唐沢のスーツアクター時代の画像が流れる。 全国200スクリーンで公開され、2014年9月6日、7日の初日2日間で興収4728万3400円、動員3万5479人を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場8位となった。 ぴあ調べの9月6日公開映画の満足度調査では1位を獲得している[2]。 あらすじスーツアクター歴25年のベテラン・本城渉は、自身が代表を務める「下落合ヒーローアクションクラブ」(HAC)のメンバーとともにテレビ番組『神龍戦士ドラゴンフォー』のスーツを演じている。ある日、本城のもとに『ドラゴンフォー』の新作映画版で、数年振りとなる顔出し出演のオファーが届く。本城は大喜びで元妻の凛子に報告して顔合わせや本読みに挑むが、まもなく自身の役が人気若手俳優・一ノ瀬リョウに交代したことを知らされる。ハリウッド映画『ラストブレイド』のデビューオーディションに挑んでいた一ノ瀬は、『ドラゴンフォー』の役を軽視したうえ、撮影現場で裏方を見下す態度を繰り返し、共演のHACメンバーらとたびたび対立する。 ある日の『ドラゴンフォー』の撮影日に、一ノ瀬は自分がアクションができる俳優であることをアピールしようと、アクションシーンのリハーサルを引き受ける。しかし、一ノ瀬はアクションにキレがない上に段取りをミスし、大芝美咲が怪我をするきっかけを作ってしまう。さらに運悪く、撮影現場には『ラストブレイド』のラインプロデューサーである石橋が居合わせ、キレのない演技を責められる。一ノ瀬は意気消沈し、自分の悪態を改め、本城にアクションの指導を願い出る。HACメンバーとの特訓でメンバーと打ち解けてアクションの実力が向上した一ノ瀬は、『ラストブレイド』のオーディションで見事なアクションシーンを披露し、合格して出演が決定する。 しかし、『ラストブレイド』の撮影は中止の危機に陥る。クライマックスのワイヤーなし、CGなしの8.5m落下、炎にまみれての100人斬り大立ち回りのシーンをワンカットで演じる予定だった白忍者役の俳優フェン・ロンが、危険すぎるという理由で降板してしまう。代役が決まらない中、石橋は本城にオファーを出す。本城は大役に大喜びするが、凛子からは長年の無理が祟って身体が危険な状態になっていることを理由に反対される。悩む本城だったが、ハリウッドスタッフの「日本にアクション俳優がいない」との声を聞き、命がけのシーンを演じる決意をする。 本番当日、本城の元にはHACメンバーが集結し、『ラストブレイド』に本城の切られ役として出演することを伝える。本城はHACメンバーと共にスタジオ入りし、凛子や娘の歩が見守る中、クライマックスシーンの撮影を始める。本城は一発で撮影を完了させてスタッフたちを感動させるが、カメラが止まった途端、その場に倒れ込んでしまう。妻子やHACメンバーが駆け寄り、本城は病院に搬送される。入院することになった本城だったが命に別条はなく、見舞いに訪れた妻子を前に、本城は退院したらすぐに仕事に戻ると意気込む。 登場人物
スタッフ
受賞歴
参考資料
出典
外部リンク
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