『アナザーストーリーズ 運命の分岐点 』(アナザーストーリーズ うんめいのぶんきてん)は、NHK のドキュメンタリー 番組。2015年 4月1日 にレギュラー放送を開始した。
概要
世界の歴史を揺るがした、様々な大きな出来事にスポットを当てる。
その出来事が起きた時代に、それにかかわった人らは何を考えていたのかを、貴重な映像や写真などの文献、関係者へのインタビューを使いながら、その出来事に隠されたもう一つの物語「アナザーストーリー 」を、3つの視点から浮き彫りにする「マルチアングル・ドキュメンタリー」である。
番組開始当初はBSプレミアムにて火曜日21:00 - 22:00に放送(再放送は、次週月曜日23:45 - 翌日0:45)。
内容は、当初は国内外の様々な事件が中心であったが、スポーツの出来事や著名人の生涯、ヒット作品(フィクション・ノンフィクション不問)の製作秘話等、回を追うごとに様々なジャンルを取り扱うようになった。
放送開始後(2015年 以降)に起きた出来事についても取り扱うことがある。
放送開始から半年後の2015年9月に一旦終了したが、単発版の新作を2本放送後、2016年 から2021年 までSeason2が放送された。
ナビゲーターは初代が真木よう子 、2016年10月12日 より沢尻エリカ 、2018年 11月6日 から現行の松嶋菜々子 が担当。当初の放送は水曜日であったが、2017年 4月4日 より火曜日に変更になった。
基本的には月3本のペースで放送されており、合間は傑作選として過去の作品が再放送されているが、沢尻のスキャンダル以降は彼女の出演回の再放送・配信は自粛されている。
ただし、過去に沢尻がMCを担当したものを後年改めて再編集して放送した作品(2021年以後数例)については、沢尻が担当したMCパートの箇所を松嶋が担当した新撮に差し替えている。
2021年2月2日 には特別編として「ツーショット 最高のふたり」が放送された。
2021年度上半期は、新作の放送は休止し、BSプレミアム・BS4K 同時放送で木曜日8時から、また地上波の総合テレビでも土曜日の深夜枠で随時(年間20本程度)、過去放送分のアンコール放送をし、下半期の9月28日 より火曜日21時からの新作放送をBSプレミアム・4Kの同時生放送で再開した。
2022年度の番組改編で、本番組はBSプレミアムから地上波の総合テレビ に放送チャンネルを移し、金曜日22:00 - 22:45(再放送=次週火曜日のミッドナイトチャンネル ・23:50 - 翌日0:35)の45分番組に短縮[ 1] しての放送となった。2022年度は祝日編成でない限りは、新作2-3本・過去作の再編集やアンコール1-2本ペースでほぼ毎週放送されていたが、2023年 度は、概ね毎月最終週に『ファミリーヒストリー 』を放送するようになり、それがある週は休止となる(但し祝日編成などの関係により、「ファミリーヒストリー」が別日に放送され、最終金曜日に別の特番が組まれるか、通常通り当番組が組まれることもまれにある)
当面は新作に加え、2021年度の地デジ総合テレビでのアンコール放送と同じように、過去にBSプレミアムで放送された内容を45分に再構成して随時放送する予定(BSプレミアム初回生放送時に真木、または沢尻が担当したMCパートの個所も松嶋の担当で新たに撮り下ろしたものが放送されている。詳細は後述の脚注参照)で、この総合テレビ進出後は解説放送 (副音声による場面説明)が放送されている。
2023年 3月 をもって総合テレビでの新作の放送は終了し、4月 からNHK BS (旧NHK BS1 )に復帰し、月曜18:45-19:30に生放送する予定である[ 2]
出演者
過去の出演者
初代ナビゲーター - 真木よう子 (2015年4月1日 - 2016年10月5日)[ 5]
2代目ナビゲーター - 沢尻エリカ (2016年10月12日 - 2018年10月30日)
放送内容
放送日は本放送時のものを記述。「選 -」を含むアンコール放送分は除く。
ツーショット 最高のふたり
ツーショット 最高のふたり
回
初回放送日
副題
1
2021年2月2日
山中伸弥X平尾誠二
英訳版
NHKワールドTV において、2022年度から毎週土曜日(初回13:10-14:00 その他随時)放送の「Time and Tide」という教養番組を再構成した番組で、随時英訳版が放送されている。但し、MCパートに関しては放送シーズンに関係なく新たに松嶋が司会をしたものを撮り下ろして再構成している[ 10] 。
2022年6月11日(2022年12月24日再放映) : The Crash of Japan Airlines Flight 123[ 注 52]
2022年7月2日(2023年1月28日再放映):Asama-Sanso Incident - Ten Days of Suspense[ 注 53]
2022年11月12日:The Abduction of Yokota Megumi - A Family's Struggle[ 注 54]
2023年1月28日:How Fist of the North Star Came to Be[ 注 55]
2023年2月11日:"SUKIYAKI" - Behind Japan's No. 1 US Hit[ 注 56]
脚注
注釈
^ まれに顔出しなしのナレーションだけの回もある。
^ 初めて1人で1時間番組のナレーション を担当する。また「ツーショット」では松嶋共々顔出しで司会を務めた。[ 4]
^ 第1回・第7回・第3回の再編集で放送。
^ 第10回・第2回・第9回の再編集で放送。
^ ロサンゼルス にてロケ を行った。
^ a b c d e f g h 2022年 に総合で新作の扱いながらアンコール放送されたが、MCパート(BSでの本放送時は真木、または沢尻の司会だったものを、松嶋の司会に差し替えたもの)と一部のナレーションは新撮したものだった
^ 第22回・第18回・第25回の再編集で放送。
^ 第26回・第22回・第20回の再編集で放送。
^ 第38回・第43回・第31回の再編集で放送。
^ 第35回・第33回・第40回の再編集で放送。
^ 第52回・第56回・第57回の再編集で放送。
^ 第34回・第42回・第51回の再編集で放送。
^ 2022年5月10日深夜(11日未明)の0:30-1:15の「ミッドナイトチャンネル」内においての再放送枠で、45分に再編集した内容を放送した。なお、これもMCパートを新撮のもの(初回生放送時は沢尻担当のものを松嶋に変更したもの)に差し替えている[ 6]
^ 第113回・第39回・第83回の再編集で放送。
^ 第135回・第58回・第29回の再編集で放送。
^ 第124回・第92回・第40回の再編集で放送。
^ 第37回に新規映像を加えた再編集版。
^ このエピソードを放送した際に映画『この世界の片隅に 』監督の片渕須直 が舞台挨拶に登壇した際の映像が使用されたが、片渕は出演映像の許可はしていなかったとして、NHKに抗議した。NHKも「映像使用許可について説明不足があった」として謝罪すると共に2022年3月24日に予定していた再放送を中止した[ 7] 。
^ 第131回に新規映像を加えた再編集版
^ 第113回に新規映像を加えた再編集版
^ 第62回に新規映像を加えた再編集版
^ 第179回に新規映像を加えた再編集版
^ 第134回に新規映像を加えた再編集版
^ 第71回に新規映像を加えた再編集版
^ 第26回に新規映像を加えた再編集版
^ 第28回に新規映像を加えた再編集版
^ 第163回に新規映像を加えた再編集版
^ 第105回に新規映像を加えた再編集版
^ 関西地区は『めっちゃ関西 1ch感謝祭 ・ドキュメント72時間 アンコール』の放送のため、10月18日深夜(19日未明)の再放送が初回扱い
^ 第129回に新規映像を加えた再編集版
^ 第151回に新規映像を加えた再編集版
^ 当初は2022年7月8日に放送を予定していたが、放送予定当日日中に発生した安倍晋三銃撃事件 に伴う『ニュースウオッチ9 』の放送時間拡大により、放送延期となっていた[ 8] 。
^ 第140回に新規映像を加えた再編集版
^ 第7回に新規映像を加えた再編集版
^ この回は松嶋が実際にハリウッドを訪れて取材した模様が物語のベースとなった。
^ 第48回に新規映像を加えた再編集版
^ 第180回に新規映像を加えた再編集版
^ 第142回に新規映像を加えた再編集版
^ 第185回に新規映像を加えた再編集版
^ 第90回に新規映像を加えた再編集版
^ 第189回に新規映像を加えた再編集版
^ 第65回に新規映像を加えた再編集版
^ 第166回に新規映像を加えた再編集版
^ 第67回に新規映像を加えた再編集版
^ 第156回に新規映像を加えた再編集版
^ 第119回に新規映像を加えた再編集版。ラグビーワールドカップ2023 のNHKでの放送を記念した事前関連特集でMCパートは新撮だった
^ 第73回に新規映像を加えた再編集版
^ 第181回に新規映像を加えた再編集版
^ 第1回に新規映像を加えた再編集版
^ 第191回に新規映像を加えた再編集版
^ 当初は2024年1月5日に放送を予定していたが、1月1日に発生した能登半島地震 に伴う『NHKスペシャル 』の放送により、放送延期となっていた[ 9] 。
^ 第14回を再構成したもの
^ 第10回を再構成したもの
^ 第163回/第208回を再構成したもの
^ 第105回/第209回を再構成したもの
^ 第140回/第216回を再構成したもの
出典
参考文献
河瀬大作 『今だから、話す 6つの事件、その真相 From NHK-BSプレミアム「アナザーストーリーズ運命の分岐点」』日経BP 、2016年10月。ISBN 978-4-8222-3652-6 。 - 第14回、パイロット版、第12回、第2回、第1回、第9回の内容をスタッフからのコメントとともに収録。
関連項目
外部リンク