けいおん! 放課後ライブ!!
『けいおん! 放課後ライブ!!』(けいおん! ほうかごライブ!!、K-ON! HO-KAGO LIVE!!)は、かきふらいの漫画およびアニメ『けいおん!』を題材にしたコンピュータゲーム。セガから2010年9月30日に発売された音楽ゲーム。 概要高校の軽音楽部「放課後ティータイム」に所属する5人の女子高校生の日常を描き、アニメ化もされた人気作品『けいおん!』を題材にした初のコンピュータゲーム作品。ゲームジャンルはリズムアクションで「Cagayake!GIRLS」、「Don't say "lazy"」、「ふわふわ時間」、「わたしの恋はホッチキス」、「Dear My keys 〜鍵盤の魔法〜」などアニメ版『けいおん!』第1期の主題歌、挿入歌、イメージソングから19曲の楽曲が収録されている(アニメ第2期『けいおん!!』の曲は未収録)。演奏パートは平沢唯(リードギター)、秋山澪(ベース)、田井中律(ドラム)、琴吹紬(キーボード)、中野梓(リズムギター)の5人から選択可能で、同じ曲でも選択するキャラによって担当楽器に合わせた譜面となるために譜面が異なるのが特徴。PSPのアドホック通信モードに対応しており、最大5人での通信協力セッションが可能。 演奏後にはさまざまなアイテムが入手できる。制服の他にジャージ、私服、メイド服、水着、着ぐるみなど、さまざまな衣装が用意されており、「きせかえ」することが可能。ゴシック衣装やふわふわ時間のPVの衣装は、原作・アニメでは梓は未登場だったため着ることがなかったが、本作では京都アニメーションによりデザインされた梓用の衣装が用意されている。 パッケージイラストはアニメ版のキャラクターデザインおよび総作画監督を務めた堀口悠紀子による描き下ろしで、制服を着て楽器を持ったメインキャラクターの5人が描かれている。 予約特典として各キャラクターの着せ替えステッカーと全員集合したステッカーの計6枚が封入された。 販売時期がアニメ第二期終了直後[4]で、映画化の告知とタイミングを合わせたことからメディアミックス効果により発売初週でランキング2位、販売本数17万本と好調な実績を残した[5]。なお、発売前週に発刊された週刊ファミ通のクロスレビューでは32点(4人のレビュアー全てが8点と評価)を獲得し、ゴールド殿堂入りを果たしている。 2011年12月22日にはPSP the Bestとして発売された[6]。 ゲームシステムえんそう!3Dで描かれた放課後ティータイムのメンバーが演奏する中、画面上の音符型のボタンアイコンに、左から進んでくるタイミングバーが重なる瞬間に音符と同じボタンを押す。タイミングが合えば成功。連続して成功すればコンボになり、テンションが上がったり、プレミア演出を鑑賞できる。ただし、ミスし続けるとテンションが下がり、ゲームオーバーとなる。ゲームオーバーにならずに最後まで演奏できればクリアとなる。評価次第で、もらえるちびキャラ用プレゼントの種類が変わる。また、累積クリア回数(全体もしくは使用キャラクター個別)やプレイしたステージなどによってもプレゼント(※称号含む)がもらえる場合がある。 演奏中に食べ物系のアイテムを使用すると、一定時間音符の数を増減させたり、テンションが下がらなくなるなどの効果を得ることができる。 演奏できる曲は全19曲で、難易度はノーマルとハードの2種類から選べる。前述の通り、同じ曲でも選んだキャラクターによって担当楽器に合わせた譜面となるため、譜面が異なる。 メニュー!「えんそう!」や「つうしん!」などの各モードへはメニュー画面から選択する。この画面では二頭身にディフォルメされた「ちびキャラ」によって各モードの解説が行われたり、部員同士の掛け合いを鑑賞できる。「えんそう!」で獲得したプレゼントアイテムをちびキャラに渡すことで、コミュニケーションがとれたりイベントが発生したりする。イベントなどはフルボイスで再現される。 「えんそう!」で獲得したポスターや食器棚などのインテリアアイテムを設置することもできる。なお、このモードではスクリーンショットをjpg画像(高画質)としてメモリースティックに保存できる。 つうしん!アドホック通信を行うことにより、最大5人で協力プレイができる。基本ルールは一人プレイ用の「えんそう!」モードと同じだが、全員のテンションが下がりすぎるとゲームオーバーになる。 「つうしん!」モードのみのボーナスとして「Cagayake!モード」がある。「Cagayake!」モードになると大きなハートマークが表示され、この状態ではメンバー全員のコンボ数に応じてゲージが溜まってゆき、バンドボーナスが加算される。 アドホック・パーティーに対応しており、PlayStation 3[7]を介することでインターネット経由で他の離れたユーザーとセッションすることが可能となっている。 きせかえ!「えんそう!」で入手したアイテムを使って、着せ替えやカスタマイズを行うことができる。ヘアスタイル、アクセサリー(頭、顔、腕、足)、コスチュームの変更を行える。このモードでは軽音部顧問のさわ子先生がナビゲートを行い、衣装によってさまざまなコメントをする。 きせかえは「えんそう!」「つうしん!」の各モードに反映される。 とけい!放課後ティータイムの5人に加え、平沢憂、真鍋和、山中さわ子が、決まった時間にセリフをしゃべる置き時計機能を備えている。また、プレイヤーの設定した誕生日や各キャラクターの誕生日などには特別なセリフをしゃべる。また、これらとは別にキャラクター個別のセリフが時刻読み催促用とあと一つの2種類用意されている。 うたおう!カラオケ機能が備わっている鑑賞モード。インストゥルメンタルで音楽が再生され、映像と歌詞がムービーとして表示される。また、ムービーを作成・編集することができ、背景やキャラクターの服装の変更、動作の設定、原作のイラストの表示、カメラアングルの変更などの演出を設定できる。 あるばむ!入手したコスチューム、アクセサリ、アイテム、称号、解禁した曲、閲覧した画像、ボイス、発生したイベントの一覧を閲覧することができるモード。隠し要素の解禁条件を見ることもできる。 登場人物→詳細は「けいおん!の登場人物」を参照
放課後ティータイム
その他の登場人物
収録曲音楽は『けいおん!』のCD発売元のポニーキャニオンが全面協力しており、19曲のボーカル曲が収録されている。BGMもアニメに使用されたものが使用されている。 2013年3月20日に発売された『K-ON! MUSIC HISTORY'S BOX』のディスク12、1~23トラックに本ゲーム用のリミックス音源全19曲(レッツゴー各ソロバージョン含む23種)が初収録された。
*はサウンドトラックに収録。無印は書き下ろし曲。
アイテム食べ物系のアイテムは「えんそう!」モード使用すると一定時間特別な効果がある。
スタッフ
その他テレビCMソングは、15秒版には「ふわふわ時間」の「放課後ティータイム」収録の唯がボーカルを執ったバージョンが使われ、30秒版には「Cagayake!GIRLS」が使われている。他に「レッツゴー」や「Don't say "lazy"」などの曲がPVに使用されている。 セガがYouTubeにアップロードした紹介動画がTBSテレビに権利者削除される手違いが発生していた。その後は通常通り見ることができるようになった。 けいおん! 放課後ライブ!! HD Ver.2012年6月21日には、PSPリマスターシリーズのPlayStation 3用ソフトとして、『けいおん! 放課後ライブ!! HD Ver.』が発売された。[11][2]。グラフィック解像度のハイデフ化が行われているほか、3Dテレビにも対応している。セーブデータはPSP版と互換性がある。 封入特典として、「ICカードステッカーセット(6枚セット)」が封入される。[2]。 脚注・出典
外部リンク
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