YAML
YAML(ヤメル[1][2]、ヤムル[3])とは、構造化データやオブジェクトを文字列にシリアライズ(直列化)するためのデータ形式の一種。 特徴テキストのため可読である。その概念はXMLやプログラミング言語であるC、Python、Perlからきている。YAMLの原案はクラーク・エバンス[4]、ブライアン・インガーソン[5]、オーレン・ベンキク[6]が共同で出した。 YAMLは再帰的に定義された頭字語でありその語源は「YAML Ain't a Markup Language.」(→YAMLはマークアップ言語じゃない)である。初期には「Yet Another Markup Language」(→もうひとつ別のマークアップ言語)と言われていたが、マークアップよりもデータ重視を目的としていたために後付されてできた名前である。しかしながら XML(本当のマークアップ言語)がデータシリアライズ目的のために頻繁に使用されるため、 YAMLを軽量マークアップ言語と考えることもできる。類似の規格としてJSONがある。 表記方法インデントを使い階層構造を表現する。ただし、インデントにはタブが使えずスペースのみが使える[7]。スペース2個単位でインデントすることが多い。 例
リスト--- # お好みの映画、ブロック形式
- Casablanca
- Spellbound
- Notorious
--- # 買い物リスト、インライン形式、またはフロー形式
[milk, bread, eggs]
連想配列--- # ブロック
name: John Smith
age: 33
--- # インライン
{name: John Smith, age: 33}
各行の改行の維持--- |
There was a young fellow of Warwick
Who had reason for feeling euphoric
For he could, by election
Have triune erection
Ionic, Corinthian, and Doric
最終行の改行のみ維持し他はスペース一字に置換--- >
Wrapped text
will be folded
into a single
paragraph
Blank lines denote
paragraph breaks
ハッシュのリスト- {name: John Smith, age: 33}
- name: Mary Smith
age: 27
リストのハッシュmen: [John Smith, Bill Jones]
women:
- Mary Smith
- Susan Williams
データ構造YAML木は3種類の基本ノード、sequence, mapping, scalar からなる[8]。各ノードは kind, content, tag によって特徴づけられる[9]。 実装YAMLは次の言語で利用可能である。 脚注
関連項目外部リンク
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