AsciiDoc
AsciiDocは軽量マークアップ言語のひとつである。意味論的にはDocBook XMLと同一であるが、対人可読な文書記述形式であり、文書の(論理)構造を意味付ける規則が平文形式である。ゆえに構文解析器を介することなく、テキストエディタなどを用いてAsciiDocで記述された文書を作成・閲読できる。HTMLを始めPDF、manページ、電子書籍、スライドといった種々の形式[6]にDocBookツールチェーンを介して変換することが可能である。 歴史AsciiDocは2002年、Stuart Rackhamによって構想された。彼は平文つまり対人可読なファイルを、通常の出版に用いられる形式に変換するPythonで書かれた翻訳機を公表した[6]。 2013年、「Asciidoctor」と呼ばれるAsciiDoc翻訳機のRubyによる実装がGitHubにおいて発表された[7]。AsciidoctorはJRubyを用いたJavaエコシステム及びOpal.jsを用いたJavaScriptエコシステムによっても利用できる。 2019年4月から2021年8月現在に至るまで、Eclipse FoundationによってAsciidocの標準化作業が行われている。[8][9] 採用状況オライリーメディアから出版される書籍及び電子書籍の中にはAsciiDocで組版されたものもある[10]。 Gitプロジェクト関連の殆どの文書はAsciiDocで記述されている[11]。 例AsciiDocによるマークアップ例を次に示す。出力結果はAsciiDoc処理機によるものに似せている。
脚注
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