Wazap!
Wazap!(ワザップ!)は、株式会社イーストビームが運営するゲームコミュニティ掲示板で、主に攻略法などの知識を集めるデータベースや、他人と会話することができるSNS、ゲームに関する情報の検索エンジンの役割を果たしている[1]。 概要Wazap!の名前の由来は、英語の「What's up?」(元気?)と、「技を上達する」の造語で[1][2]、ゲーム文化の発達・発展を目的に2001年に設立された。 数多くのゲームタイトルと攻略情報、ゲーム機種を取り扱うゲーム情報統合ポータルサイトであると同時に、掲示板等の機能を通じて他のユーザーと交流することができるゲームSNSとしての役割を持っている。 また、一般的なゲーム攻略サイトと違い、ユーザー達により投稿された記事でデータベースを構成しているという特色がある。 2021年3月現在、掲載しているゲームタイトルの数は41,956タイトル、投稿されている記事の数は438,591件[3]である。 主な機能検索Wazap!内に登録されているゲームの情報ページの検索を行える[4]。 ゲームのタイトル、機種、発売年から検索を行うことができる。 情報投稿Wazap!の利用者自らゲームの情報を投稿することができる[5]。 それぞれのゲームの情報ページから投稿することができ、「攻略」と「裏技」のカテゴリに分類される。 他、ウェブサイト上の記事をWazap!内で紹介することができる「ゲームニュース」といったものがある。 掲示板チャット式の掲示板を通してゲームに関する意見や情報の交換、ユーザー同士の交流を行うことができるほか、質問コーナー等がある[6]。 特にチャット式掲示板はWazap!内では「ワザップ!フォーラム」と称される。 歴史Wazap!は、2001年上半期[7]、ゲーマー向けコミュニティサイトとして日本で初めて設立された[8]。当初はゲームに関するニュースとユーザーが作成するコンテンツを合わせたもののみだったが、後に情報の検索・配信サイトとして再度開発され、世界初のゲーム専用検索エンジンを当時のドイツ本社が開発した。後にこの検索エンジンは2006年秋に日本版Wazap!に導入された[9]。その後の成功に続き、Wazap!は2004年にWazap AGの支援下で、ドイツを中心にヨーロッパ等の他の市場にも進出し[10]、中国語版のWazap!は2006年11月に、米国語版のWazap!は2007年6月にそれぞれ配信された[11][12]。 しかし、2008年までにWazap!は日本国外での牽引力を得ることは難しく、ドイツ、中国、アメリカのWazap!の国外事業は閉鎖され[13]、2020年6月現在、Wazap!事業は、日本国内のみで事業を行っている。 設立から2010年辺りにかけて多くのユーザーを集め、2006年には月間1億7千万PVを達成した[14]。しかし、それ以降はTwitter等のSNSの発達や攻略wiki等の台頭により衰退しつつある。 2014年5月14日には、Wazap!内の質問コンテンツにおいて、Yahoo!知恵袋との連携が実装された[15]。しかし現在は連携が停止されている。 評価2007年、Wazap!のドイツ語版(Wazap AG、現在は閉鎖済)が、ヨーロッパで最も革新的な技術を持つ企業として米ビジネス誌「レッドヘリング」の2007年度のレッド・ヘリング賞の欧州部門を受賞した[16][17]。 全盛期には、ネットレイティングス社(現ニールセン社)によるインターネット視聴率調査のゲームカテゴリにおいて常に上位に位置していた[18]。 インターネット・ミーム本サイトを発端としたインターネット・ミームとして、「ワザップジョルノ」がある。本サイトに書き込まれたでたらめな裏技情報に騙されたユーザーが怒りを込めて書いたコメントが、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物・ジョルノ・ジョバァーナの口調を彷彿とさせる文体だったというもの。2019年に文章の読み上げ等の二次創作が流行し、「ネット流行語100 2019」のトップ20単語賞・第6位に選出され[19]、4年後の「ネット流行語100 2023」でもノミネート100ワード入りしている[20]。 脚注出典
外部リンク
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