TOMORROW (岡本真夜の曲)
「TOMORROW」(トゥモロー)は1995年(平成7年)5月10日に発売された、岡本真夜のデビューシングル。
解説TBS系ドラマ『セカンド・チャンス』主題歌。オリコンシングルチャートでは登場8週目で週間1位を獲得。なお、このシングルが岡本にとって唯一の同チャート1位獲得曲となっている。 「TOMORROW」がデビュー・シングルとなったが、「TOMORROW」を含めデビュー曲候補が5曲ほど存在していた[1]。 地元の1つ上のバイト仲間から恋愛などの悩みを相談され、慰めるために書かれた曲で、元々はミディアムバラードとして制作された[2]。加えて、「涙の数だけ強くなれるよ」の部分は、上京前の高知の実家で一緒に暮らした祖父の言葉[注釈 1]をヒントに作られた[2]。大手美容企業のCM曲として1994年9月に発売されることが決まりかけたが、CMタイアップの話が流れてしまい発売未定となってしまった[3]。 その後ドラマ『セカンド・チャンス』のプロデューサーである伊藤一尋がこの曲を気に入り、ドラマ主題歌に採用されることになったが「アップテンポにしてくれ」と言われたため、アレンジをガラッと変えて完成した[4][2]。 1995年1月17日の兵庫県南部地震(cf. 阪神・淡路大震災)の後、多くの人々が曲から「勇気をもらった」「元気づけられた」という声を貰ったという[5][6]。オリコンによる累計売上は、177.3万枚で、出荷枚数は200万枚を突破する売上を記録した[7]。シングル・アルバム含め自身最大のセールスにもなった。 岡本はこの曲で『第46回NHK紅白歌合戦』に初出場して、テレビデビューを果たした。 1996年には第68回選抜高等学校野球大会入場行進曲に選ばれた。2003年には、日本映画『ベースボールキッズ』の挿入歌として使用された。 2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』出場者選考アンケート「スキウタ」でも紅組69位にランクインした。 2003年発売のベストアルバム『もう一度あの頃の空を』にはAcoustic versionが収録されている。 2012年発売のアルバム『Tomorrow』には、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(cf. 東日本大震災)後に福島第一原子力発電所で発生した福島第一原子力発電所事故により、村外への避難を余儀なくされた福島県相馬郡飯舘村の子供たちを招いて、2011年(平成23年)12月25日に、同県伊達郡川俣町で行なわれた「飯舘村 卒業・卒園式イベント」[8]の参加者約600名によるコーラスが、冒頭部に収められている[9]。 中国語でカバーした吳佩慈の「閃著淚光的決定」も大ヒットした。 井筒和幸が監督した日本映画『のど自慢』(1999年)では、室井滋が演ずる演歌歌手が『NHKのど自慢』の本番でこの歌を歌い、合格の鐘を受けている。また、映画の中でCDシングルのジャケット写真が写るシーンがある。 収録曲
ミュージックビデオ
タイアップ
楽曲の収録アルバム
カバー
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク |