SHINAGAWA CITY BASKETBALL CLUB
SHINAGAWA CITY BASKETBALL CLUB(しながわシティ バスケットボールクラブ)は、日本のプロバスケットボールクラブ。B3リーグに所属する。本拠地は東京都品川区。 運営法人は東京プロバスケットボール株式会社。 略称は「品川」、愛称は「しながわシティ」。 創設から2021年まで東京サンレーヴス (Tokyo Cinq Rêves) と称していた。同年より日本理化工業所の大栗崇司が社長に就任し、しながわシティグループの一員となった。 品川区初のプロバスケットボールクラブである。 概要2012-13シーズンよりbjリーグに参戦。東京都を本拠地とするbjリーグチームとしては、2010-11シーズンまで23区内を中心に活動としていた東京アパッチが参戦していたが、東日本大震災の影響等で活動休止となった。 調布市にてFC東京誘致に関わった同市市民が中心となってアパッチの活動再開を目指したが、新規参入に方針転換し、別団体として設立された。アパッチの系譜を直接受けてはいないが、チームカラーなど継承しているものもある。 チアリーダーは旧アパッチ専属だった「東京ガールズ」プロデューサーの柳下容子が引き続きプロデューサーを務め、「サンレーヴスガールズ」を結成。2022-23シーズンからは「SEAGULLS」がチアリーダーとなっている。チアリーダー名の由来は、品川区の鳥カモメ科の「ユリカモメ」となる。 アリーナMCは2016-2017シーズンまでは旧アパッチ時代に6シーズン務めたMC Umeが担当、2017-2018シーズンからはMC LUG-Zが担当している[3]。2021-22シーズンから現在までは佐山裕亮が担当している。 2024-25シーズンからマスコットのSheena(シーナ)が誕生した。[4] チーム名2021-22シーズンからのチーム名は「しながわシティバスケットボールクラブ」となり、フットサル男子Fリーグの「しながわフットサルクラブ」等と合わせて、品川区初めての総合型プロスポーツクラブとなる。 2020-21シーズンまでのチーム名である「サンレーヴス(フランス語: Cinq Rêves[5])」は「五つの夢」を意味しており、この「五つの夢」とはチーム理念である「青少年の育成」「スポーツの振興」「地域産業の発展」「地域の活性化」「感動あるエンターテインメント」を指していた。 ユニフォームスポンサー
歴代ユニフォーム
ホームアリーナ2023-24シーズン現在、正式なホームアリーナはないが、品川区立戸越体育館での開催をメインとしている。そのほか、荒川総合スポーツセンター、江戸川区総合体育館、中央区立総合スポーツセンター、日本体育大学世田谷キャンパス、目黒区立中央体育館などでホームゲームを開催した。 サンレーヴス時代は、多摩地域を中心に東京都内の各アリーナを転戦する形で使用していた。 B3.LEAGUE(しながわシティ)
B3.LEAGUE(東京サンレーブス)
bjリーグ(東京サンレーブス)
歴史東京サンレーヴス時代2011年11月、調布市にてFC東京誘致に関わった同市市民が中心となって「東京プロバスケットボール準備株式会社」を設立し、bjリーグに新規参入を申請。2012年1月に承認され[6]、チーム名も公募により3月20日に「東京サンレーヴス」と決定した[7]。同時に運営会社も「東京プロバスケットボールクラブ」に改称した。 2012-13シーズン初代ヘッドコーチには東京アパッチでも指揮を執った青木幹典が就任。アパッチに所属していた選手では青木康平を獲得。この他、井上聡人、栗原祐太、伊藤拓郎、佐々木クリス、高田紘久、佐藤マクファーレン優樹、ジャレッド・カーター、イリヤ・ミルティノビッチ、ジョナサン・ジョーンズ、ラシーム・バレットと契約して初年度のシーズン開幕を迎えた。10月14日、開幕2戦目の千葉ジェッツ戦を84-82で制してリーグ戦初勝利。ホーム開幕戦は10月26日に中央区立総合スポーツセンターで開催した。シーズン序盤にミルティノビッチが故障したため、デニス・カーを補強。2月にバレットとの契約を解除してリッキー・ウッズを補強したが、東地区11チーム中8位でプレイオフ進出はならず。オフに青木康平がFA移籍し、旧アパッチの選手は居なくなった。この他、高田は群馬に移籍し、佐々木は引退した。 2013-14シーズン元埼玉ブロンコスHCの山根謙二が球団代表兼ゼネラルマネージャーに就任。青木HC体制の2シーズン目の外国人選手はリッキー・ウッズ、エドワード・モリスおよびアンソニー・ストーバーの3名。日本人選手では井手勇次、金井賢治、八幡幸助、師玉祐一が新たにチームに加わり開幕を迎えた。10月12日、チーム開幕戦のアウェイ・琉球ゴールデンキングス戦で井手の34得点の活躍などでウエスタンの優勝候補を破る幸先の良いスタート(このシーズンでアウェイで琉球に勝利したのは東京と大分のみ)。しかし、その後は大型連敗を繰り返して下位に低迷。3月に澤地サミュエル・ジュニアと4人目の外国人選手としてレミー・ボスウェルを補強したが、ボスウェルは出場2試合のみでチームを去った。最終順位は9位。個人記録としては、ブロックランキングでアンソニー・ストーバーが1位(2.9)となった。 2014-15シーズン山根GMは前シーズン限りで退団。青木HCは続投。大森勇、下田悠介、目健人、ロン・ヘイルIII、ジェマール・ファーマー、マイケル・ハート、ウィル・フォスターと新たに契約した。4戦目を終えたところでヘイルIIIとの契約を解除し、クリス・ブラウンと契約。2月にハートと契約解除し、ゼイン・ノールスと契約した。開幕のアウェイ・埼玉戦で球団初の開幕連勝スタートを切ったが結果的にこれがシーズン唯一の連勝となった。その後は18連敗を2度喫するなど低迷し、最終的に埼玉にも順位を抜かれてリーグ全体最下位でシーズンを終えた。個人記録としては、 ウィル・フォスターがリバウンドランキングで1位(13.7)、ブロックランキングでも1位(3.5)となった。 2015-16シーズン河内健一がHC、東松弘純をACとする新体制が発足。選手も下田悠介と師玉祐一以外は退団し(井上聡人はシーズン中に復帰)、旭康介など新人やプロ経験の浅い若手選手を多く集めて全く新しいチームとなった。開幕から6連敗を喫した後、7戦目の埼玉戦(立川市泉市民体育館)で初勝利を挙げたものの、それ以降は再び連敗が続き、年を跨いで4月に再び埼玉に勝利するまで39連敗を喫した。最終戦の横浜戦にも勝利したものの、シーズン5勝(内2勝は広島ライトニング主催ゲーム2試合が広島側の都合により中止となったことによる不戦勝)でイースタン12チーム中12位。個人記録としては、 アンドレ・マレーがスティールランキングで1位(2.3)となった。 2016-17シーズン所属していたbjリーグが再編され、B3リーグに所属することになった。HCは引き続き河内健一が務める。ファーストステージは1勝9敗で6チーム中5位。レギュラーシーズンは13勝19敗で9チーム中5位。ファイナルステージは4勝6敗で6チーム中4位(ファーストとファイナルは企業チームは参加しないため参加チーム数が異なる)。総合勝点では9チーム中5位だった。個人記録としては、フリースローランキングで高橋幸大が2位(86.36%)となった。 2017-18シーズン河内に代わり、前香川HCのジョー・ナバーロが新HCに就任した。ファーストステージは1勝9敗で6チーム中最下位。レギュラーシーズンは5勝27敗で9チーム中8位。ファイナルステージは2勝18敗で6チーム中最下位。総合勝点は9チーム中6位だった。個人記録としては、アンドレ・マーレーがスティールランキングで1位(2.17)、得点ランキングで2位(20.40)、年間ベスト5に表彰となった。 2018-19シーズンナバーロ体制の2シーズン目だったが、シーズン途中の2018年12月にナバーロとの契約を解除。2019年1月に前岩手HCの岡田修がアソシエイトHCに就任。ファーストステージは7勝5敗で7チーム中3位。レギュラーシーズンは21勝15敗で10チーム中5位。ファイナルステージは7勝5敗で7チーム中3位。総合勝点は10チーム中3位だった。勝利数を大幅に増やし、B3.LEAGUE参入後最高の成績を記録した。個人記録としては、山田安斗夢がスティールランキングで2位(1.92)、アシストランキングで3位(5.39)、年間ベスト5の表彰となった。 2019-20シーズンこのシーズンからB3リーグのステージ制が廃止され、レギュラーシーズンのみとなった。岡田修が引き続き指揮を執っていたが、2019年12月に契約解除となった。以後の指揮は松井泰仁がHC代行に就任して執っていたが、2020年3月25日に本人の申し出により契約解除となった。新型コロナウイルス感染拡大によりリーグが中止。これに伴い、シーズン通しての成績は14勝26敗。9位で終えた。個人記録としては、ジョシュア・クロフォードがリバウンドランキングで1位(12.47)、ブロックショットランキングで3位(1.32)となった。遥天翼が年間ベスト5に表彰された。 2020-21シーズン2020年7月8日、スポンサー企業の撤退・倒産により、2020-21シーズンの運営資金の目途が立たなくなり、B3.LEAGUEからの退会を発表した[8]。尚、B3.LEAGUEはクラブの退会理由を考慮し、特例により2021-22シーズンの参加資格の申請を受け付けることを、併せて発表した[9]。2020-21シーズンは枡田祐介と佐々木優希、および埼玉ブロンコスから加入した中村友也と清水隆平を主力に東京都社会人連盟に加盟し、全日本社会人選手権東京都予選にエントリーし優勝した。[10] しながわシティ時代2021-22シーズンこのシーズンより「しながわシティ バスケットボールクラブ」に改名。運営会社は東京プロバスケットボールクラブ株式会社のままとし、実質的運営はJ3の栃木シティFCの代表でもあり、Fリーグ1部に所属するしながわシティフットサルクラブの代表でもある、大栗崇司が代表を勤めることとなった。運営会社の住所などはフットサルのしながわシティと同じ住所である。 ヘッドコーチには東京海上日動ビッグブルーにてアシスタントコーチを務めていた佐野智郎が就任。アシスタントコーチに福田秀憲が就任。枡田祐介(CAP)、清水隆平が継続契約。尾形界龍、平良彰吾、長澤亮太、小川京介、鈴木悠介、関口サムエル、伊澤実孝、高橋健太と新規契約。外国人選手はフィリップ・アブ(留学実績)、ジージオ・ベインと契約した。 10月16日の金沢武士団戦で改名後初勝利、翌日も勝利し、連勝となった。11月30日には、サンレーヴス時代の東京バスケットボールクラブ社長であった原島敬之が社長に就任した[11]。シーズン途中に大原侑之、藤村祐輔、高山瑠晟、ミトロヴィチュ・アレクサンダ、チャンセラー・ゲッティーズと契約した。 6勝45負の成績で15チーム中14位の成績でシーズンを終えた。個人記録としては、チャンセラー・ゲッティーズが4回のトリプルダブルを達成した。 2022-23シーズン
佐野体制の二年目。球団社長に沢田洋和が就任した。関口サムエル、清水隆平(CAP)、長澤亮太、大原侑之が継続。上松大輝(CAP)、堀内星夜、小野晃弘、佐々木悠斗、國兼宗次朗、高橋育実が新規契約。外国人選手はマーク・セントフォート、レナルド・ディクソン、アドネシー・ジョシュア・ブラマーと契約した。 シーズン途中に相馬迅(特別指定)と契約した。 9勝43負の16チーム中16位でシーズンを終える。個人記録としては、得点ランキングでアドネシー・ジョシュア・ブラマーが2位(24.98)、アシストランキングで上松大輝が2位(6.04)となった。 2023-24シーズン
佐野体制の三年目。小野晃弘、堀内星夜、高橋育実、レナルド・ディクソンと継続。尾形界龍は2シーズンぶりの復帰。上原壮大郎、松岡仰司、伊藤良太(CAP)、関野日久、野原暉央と新規契約。新外国人選手はシャクアン・ジュールズ、ハイデン・コヴァルと契約した。 天皇杯では二次ラウンド初戦で天理大学に98-47で勝利。準決勝でB1の信州ブレイブウォリアーズに63-75で敗戦した。 2023年10月7日の開幕戦である山口パッツファイブ戦を84-67で勝利、翌日も95-80で勝利し、名称変更後初めての開幕節二連勝を飾った。2024年1月15日に練習生だった桜井理人と選手契約を締結した。2024年1月19日に日本体育大学の永野雄大と特別指定契約を締結した。2024年1月21日に行われた立川ダイス戦にて伊藤良太が、B3リーグ記録の1試合最多10スティールを達成した。尚、10スティールはB1とB2を含めても歴代最多の記録となる。2024年1月26日に専修大学のクベマ・ジョセフ・スティーブと選手契約(留学実績)を締結した。2024年2月16日に、元山口ペイトリオッツのライアン・リチャーズと選手契約を締結した。2024年4月1日と2日に「令和6年能登半島地震復興支援 金沢武士団チャリティマッチ」が開催された。バスケの聖地である代々木第二体育館で行われ、1日目は86-76で、2日目は99-64で金沢に連勝した。 20勝32負の18チーム中13位でシーズンを終える。個人記録としては、年間ベスト5に伊藤良太が表彰された。スティールランキングで伊藤良太が1位(2.21)、ブロックランキングでハイデン・コヴァルが1位(3.10)となった。[12]尚、ハイデン・コヴァルの平均3.10ブロックはB3(B1&B2含む)の歴代最高記録となる。[13] 3ポイント成功率で伊藤良太が2位(39.59%)となった。また、高橋育実の15.58得点が日本人1位(全体30位)、伊藤良太のEFF15.08も日本人1位(全体41位)となる。[14]2024年5月25日、B3チャリティオールスター2023-24に伊藤良太がTEAM EASTとして先発出場し90-89の勝利に貢献した。[15]また、3Pシュートコンテストにも参加した。 2024-25シーズン
佐野体制の四年目。#1尾形界龍(V-CAP)、#2堀内星夜、#16伊藤良太(CAP)、#25ハイデン・コヴァル、#44野原暉央が継続。#4矢澤海人(新人)、#7小宮優大(湘南)、#9山根響(香川)、#23マイケル・クレイグ(東京U)、#40ジョーダン・フェイゾン(埼玉)、#71東宏輝(富山、V-CAP)、#91落合知也(越谷)と新規契約。特別指定選手として#2木村遥音(帝京平成大学)と#10野澤登真(白鴎大学)と新規契約。B3MVP(#40フェイゾン)と3人のベスト5受賞者(#16伊藤、#23クレイグ、#91落合)がいるラインナップとなった。 前シーズン在籍していた、高橋育実は香川、クベマ・ジョセフ・スティーブは八王子と契約。 上原壮大郎と小野晃弘は引退した。 桜井理人・関野日久(シーズン途中に品川と再契約)・永野雄大(特別指定選手活動終了)・松岡仰司・レナルド・ディクソン(シーズン途中に湘南→岡山→品川と契約)・ライアン・リチャーズ(海外クラブへ移籍)は契約満了。 天皇杯ではB1の滋賀レイクスに78-73で勝利し、[16]今大会B3で唯一B1に勝利したチームとなった。 2024年11月3日、しながわシティ歴代最多となる6連勝(2024年10月13日徳島戦から11月3日東京U戦まで)を記録した。 2024年12月10日、82-79で勝利し、横浜エクセレンスの連勝を18でストップさせた。 [17] 2025年1月16日、関野日久と選手契約を締結した。 2025年2月3日、マイケル・クレイグを契約解除した。 2025年2月6日、レナルド・ディクソンと選手契約を締結した。 成績B3.LEAGUE(しながわシティ)
B3.LEAGUE(東京サンレーブス)
bjリーグ(東京サンレーブス)
ゲーム差は()外は1位、()内はプレイオフ圏との差をそれぞれ表している。 タイトル・表彰個人別タイトル(しながわシティ)Season BEST5
スティール
ブロックショット
個人別タイトル(東京サンレーブス)Most Improved Player(MIP)
Season BEST5 リバウンド
スティール
ブロックショット
主な記録個人ゲームレコード(しながわシティ)
選手とスタッフ
更新日:2025年02月7日
過去の所属選手
東京サンレーヴス時代
3人制チームSHINAGAWA CITY.EXE(しながわシティ ドット エグゼ)は、東京都品川区を本拠地とする3人制プロバスケットボールチーム。5人制バスケットボール・Bリーグ所属の「しながわシティバスケットボールクラブ」の3人制チームとして2025年に発足。3x3.EXE PREMIER 2025に参入する。 脚注
関連項目外部リンク
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