株式会社enish (エニッシュ、英 : enish, inc. )は、ネイティブアプリケーションの配信を中心として、モバイルゲームの開発・運営を行う日本の企業。コンピュータエンターテインメント協会 正会員。
社名は人と人との「縁(えん、えにし)」にちなむ[ 3] 。
概要
2009年2月、株式会社シンクロア(2010年からKii 株式会社)[ 4] [ 5] のアプリケーション開発事業部門が母体となり、ヤフー 出身の安徳孝平 と公文善之 が株式会社Synphonie を設立。当初はmixi 向けにゲームを提供していた。その後、GREE のプラットフォームオープン化に伴い、GREE株式会社が資本参加し(2010年7月)、GREEでもゲームを提供した。2011年5月、ザッパラス の経営者であった杉山全功 、松本浩介 が合流し体制を強化した(杉山は5月入社、7月から代表取締役)[ 6] 。現社名に商号変更(2012年9月)後、2012年12月に東証マザーズ へ上場を果たす。2013年12月には東証一部 に市場変更している[ 2] [ 7] 。
2013年11月、韓国子会社「enish korea, Inc.」を設立[ 8] 。2014年4月には中国子会社「ENISH ASIA LIMITED」[ 9] 、2014年7月にはタイに子会社を設立 [要出典 ] [ 注 1] しアジア展開を進めた。
2014年3月、事業展開のスピードアップを図ることを目的に、杉山に代わって安徳が代表取締役に就任した[ 10] 。同年12月、杉山、松本は取締役を辞任した[ 11] 。
元々はレストランやアパレルショップなどの経営シミュレーションゲームが得意で、ユーザーの半数以上が女性である [要出典 ] 。2013年からネイティブアプリ[ 注 2] を提供し[ 12] 、欅坂46 ・日向坂46 の公式ゲームアプリ「欅のキセキ/日向のアユミ 」の開発も行った。
当期純損益は2015年12月期から赤字に転じた。子会社は重要性に乏しいとして当初から連結対象になっておらず、関係会社株式の貸借対照表計上額は2015年12月期の評価損計上により0千円となっている。また、2019年12月期から、継続企業の前提 に関する重要な不確実性が認められる[ 2] [ 13] 。ただし2021年12月期はここ数年の傾向と大きく異なり、「五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。」の好調などで、四半期の黒字化も見られるようになった[ 14] [ 15] [ 16] [ 17] 。
沿革
2009年
0 2月 - 株式会社Synphonie設立
12月 - 「ぼくのレストラン」利用者がmixi アプリ公開からわずか13日で50万人を突破
2010年0 7月 - グリー株式会社が出資
2011年
0 2月 - 「ぼくのレストランⅡ」がGREE Platform Award 2010「特別賞」を受賞
0 4月 - 会社を渋谷区広尾へ移転
0 7月 - 杉山が代表取締役に就任
0 8月 - 「ぼくのレストランⅡ」が「GREE Platform 2011年上半期優秀アプリ表彰」においてシミュレーションゲーム最優秀賞を受賞
2012年
0 8月 - 「ぼくのレストランⅡ」が「GREE Platform Award – The first half of 2012 -」において優秀賞を受賞
0 9月 - 株式会社enishに社名変更
12月 - 東京証券取引所 マザーズ に上場
2013年
0 3月 - 「ぼくのレストランⅡ」が「GREE Platform Award 2012」においてシミュレーションゲーム最優秀賞を受賞、「ドラゴンタクティクス」が「GREE Platform Award 2012」において優秀賞を受賞。会社として「GREE Technology Award 2013」において優秀賞を受賞
11月 - 初の海外拠点「enish korea, Inc(韓国・ソウル支社)」設立
12月 - 東京証券取引所マザーズ市場から市場第一部へ株式市場変更
12月 - 本社機能を東京都港区の六本木ヒルズ森タワー39Fに移転
2014年
0 3月 - 安徳が代表取締役に就任
0 4月 - ENISH ASIA LIMITED(中国・上海支社。その後enish China Limitedに変更)設立
2016年
2017年
0 6月 - 「Yahoo!ゲーム プレイヤー」の提供開始(enishが開発に携わる[ 18] )
10月 - 「欅のキセキ」、配信から2日で100万ダウンロードを達成[ 19] 、2019年4月4日には400万ダウンロードを突破[ 20]
2018年
2019年0 2月 - MorningTecと連携しパブリッシング展開を推進
2020年0 6月 - 本店移転を決議(同じく港区に所有していたサテライトオフィスに集約)[ 23]
2021年0 4月 - 同じく港区内で、再び本店移転[ 24]
開発アプリ
現在提供(予定)アプリ
ぼくのレストランII(2010年6月公開 ハンゲ では2021年4月28日にPC版サービス終了[ 25] )
ガルショ☆(2010年11月提供開始(開始当初は「ガルコレ」、2011年8月に名称変更) ハンゲ では2021年4月28日にPC版サービス終了[ 25] )
料理の鉄人~新たな挑戦者達~(2011年7月提供開始、当初の名称は「料理の鉄人 forGREE 新たな挑戦者達」[ 26] )※共同開発・運営:GREE
De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~ (2020年1月22日提供開始。繁体字版は3月31日、韓国語版は7月3日からサービスを開始したが、繁体字版は同年10月30日、韓国語版は同年12月7日にサービス終了[ 27] )
五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。(2020年10月提供開始[ 28] 。繁体字版は2021年3月25日[ 29] 、韓国語版は6月に配信開始[ 30] 。)
進撃の巨人Brave Order (2022年2月11日提供開始[ 31] )
ゆるキャン つなげるみんなのオールインワン!!(2023年6月15日提供開始[ 32] )
ディライズ ラストメモリーズ(2024年8月15日提供開始[ 33] )
運営が移管またはサービスが終了したアプリ
ぼくのレストラン(2009年10月公開 終了日不明)
ムシカゴ(2010年3月提供開始 2012年10月終了[ 34] )
原始人クロマニョン(2010年6月提供開始 2012年10月終了[ 34] )
ボクらのポケットダンジョン(2011年6月にGREE にて提供開始 終了日不明)
ボクらのポケットダンジョン2 (2012年1月提供開始[ 35] 2016年にタイレルシステムズ に移管[ 36] )
プラチナ☆ガール(2011年12月提供開始 2017年4月株式会社ビジュアライズへ譲渡[ 37] )
いきなり!魔法学園(2011年12月提供開始 2012年8月終了[ 34] )
ラブキャバ(2012年5月提供開始[ 34] 終了日不明)
ドラゴンタクティクス(2012年7月提供開始、2016年12月株式会社C&Mゲームスへの譲渡決議[ 38] [ 注 4] シリーズとしてレガリア、∞(インフィニティ)、f(フォルテ)等があった[ 39] 。∞は2020年8月終了[ 40] [ 注 5] )
PROJECT ARMS(2012年10月提供開始 2013年9月終了[ 34] )
魁!!男塾~連合大闘争編~(2013年5月提供開始、2021年10月1日付で株式会社ビジュアライズに運営移管[ 41] [ 42] 。)
ぼくのレストラン3 (2014年5月提供開始 終了日不明)
バハムートクライシス(2014年7月提供開始 2015年1月26日より株式会社コアエッジ により「バハムートクライシス ゼロ」として再始動 2018年5月30日終了[ 43] )
千年の巨神(2014年11月提供開始 2015年11月4日に、開発協力行ったインタラクティブブレインズ へ移管 2016年8月22日終了[ 44] )
ぼくのレストラン3DX (2015年6月提供開始 2016年5月株式会社ビジュアライズへ移管)
MIRAMIRA(2015年8月提供開始 2016年4月28日終了[ 45] )
ゆるかみ!(2015年10月提供開始 2016年4月15日終了)※スクウェア・エニックス との共同開発
EDIST.(2015年11月提供開始 終了日不明)
12オーディンズ(2016年1月提供開始 2018年10月31日終了[ 46] )
QLTON (2016年2月に韓国『カカオゲーム』で提供開始 終了日不明。enish運営ではないが、2021年11月現在でも「Happy Ranch」として遊ぶことはできる[ 47] )※韓Mobil Factoryと共同開発[ 48]
仮面ライダー バトルラッシュ (2016年7月25日提供開始 2019年6月27日終了)※配信:バンダイナムコエンターテインメント
metune(2017年2月提供開始 2018年3月31日終了)
欅のキセキ/日向のアユミ (当初『欅のキセキ』として2017年10月提供開始 2021年8月31日終了[ 49] )
HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD (2019年10月提供開始 2021年10月31日終了[ 50] )
VGAME (2020年1月17日提供開始、共同開発:MorningTec[ 51] 2022年1月5日終了[ 52] )
彼女、お借りします ヒロインオールスターズ (2021年9月2日提供開始[ 53] 2023年1月25日終了[ 54] )
出典・注釈
出典
有価証券報告書やプレスリリース等はコーポレートサイトの「IRニュース」から検索・閲覧可。
注釈
^ 2014年のIRニュースに該当するものがなく、2014年12月期の有価証券報告書(2015年3月26日開示)でもタイ子会社の存在が確認できない。
^ ネイティブアプリとはiOSやAndroid上などで動作するダウンロードが必要なアプリで、Webアプリに対する語である。
^ なお、2021年11月現在のEDIST.CLOSET運営会社は、2019年1月に設立された株式会社EDISTである。
^ なお、C&Mゲームスはマイネットグループの一部だった。2017年7月、マイネットはゲーム配信のパブリッシャー表記を「PARADE games」に統一 した。
^ 終了時、「ドラゴンタクティクス∞(インフィニティ)」のiOS版はenish、Google Play版はマイネット系のPARADE games名義が運営していたとされる。
外部リンク
正会員 特別賛助会員 一般賛助会員 (企業) 一般賛助会員 (学校) 関連団体