2002年ソルトレークシティオリンピック
2002年ソルトレークシティオリンピック(2002ねんソルトレークシティオリンピック)は、2002年2月8日から2月24日までアメリカ合衆国・ユタ州のソルトレイクシティで開催された21世紀最初のオリンピックであり、2000年代最初の冬季オリンピックでもある。ソルトレークオリンピック、ソルトレーク2002(Salt Lake 2002)などと呼称される。 前々回のノルウェーのリレハンメルが冬季五輪開催地で最も北、前回の日本の長野が冬季五輪開催地で最も南だったのに対し、今回のソルトレークシティは冬季五輪開催地としては最も標高の高い都市(約1,300 m)での大会として話題を呼んだ。なお、アメリカでは夏季の1996年アトランタオリンピックに続いて、最も直近に開催されたオリンピックでもあった。 テーマ(キャッチフレーズ)は、"Light the Fire Within."(心に火を灯せ)。同名のテーマ曲をデイヴィッド・フォスターが作曲、カントリー歌手のリアン・ライムスが開会式で披露した。 開催招致まで1995年にハンガリーのブダペストで行われたIOC総会にて、1回目の投票で開催が決定した。ソルトレークシティでのオリンピック招致は1932年レークプラシッドオリンピック、1972年札幌オリンピック、1992年アルベールビルオリンピック、1998年長野オリンピックの大会に立候補したが、いずれも落選している。特に1998年のオリンピック開催招致では、決選投票で日本の長野市に敗れた。
ハイライト2000年代最初の冬季オリンピックは、テロリズムを警戒する厳重な警備体制の中開催された。本大会は、ジャック・ロゲ氏が国際オリンピック委員会の会長に就任してから初のオリンピックとなった。 開会式では、前年の9月11日に起きた同時多発テロの中心地、ニューヨーク世界貿易センタービルの跡地から発見したアメリカ国旗が入場し、冬季オリンピックでは初めて大統領が出席した。アメリカのスケルトン代表のジム・シェイ選手による選手宣誓、そして1980年レークプラシッドオリンピック男子アイスホッケー優勝のアメリカ代表チームによる聖火の点火が行われた。 ショートトラックスピードスケートの男子1000 mの決勝で選手が次々と転倒する中、オーストラリアのスティーブン・ブラッドバリーが南半球勢として初の冬季オリンピック金メダルを獲得した。この模様は日本ではNHK「ピタゴラスイッチ」の「○と△のしゅうだん」でも取り上げられている。 日本勢では、地元開催だった長野オリンピックに比べて不振で金メダルは1個も獲得することができず、前回長野の金メダリストであった2人(男子スピードスケート500 m・清水宏保の銀、女子モーグル・里谷多英の銅)の獲得した2個にとどまった。お家芸ともいわれたジャンプも、団体で5位入賞止まりに終わった。前回、長野では男女ともに5位だったカーリング(この大会は女子のみ出場権)も初戦から連敗続きで、早々にメダル争いから脱落するなど結果は全く残せなかった。 実施競技と日程
競技会場ソルトレイクシティ内の会場の他、ユタ州内北部に点在するいくつかの会場に分かれて開催された[2]。
各国・地域の獲得メダル数→詳細は「2002年ソルトレークシティオリンピックのメダル受賞数一覧」を参照
主なメダリスト
大会に関するトラブルソルトレークシティオリンピックでは、以下のようにトラブルがたびたび発生していた。
不可解な判定
脚注
関連項目
外部リンク |