藤森駅
藤森駅(ふじのもりえき)は、京都府京都市伏見区深草極楽町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH32。 概要駅周辺には京都聖母学院小学校や京都教育大学などの学校が立地し、学生の利用が多くなっている。また2021年(令和3年)に無人化された京都府内の京阪の駅では最多の乗降客数である。 JR藤森駅や駅名の由来となった藤森神社には南隣の墨染駅の方が近い。一方で名神深草バスストップへは龍谷大前深草駅よりも当駅の方が近くなっている。このことから、1980年頃までは名神ハイウェイバスの日本急行バス(現:名鉄観光バス)への乗換を案内していたことがある(この時期には各ホームに乗り換えを示す電照看板や「ハイウェイバスのりかえ」の案内標識のほか、改札近傍には電照式の時刻表もあった)。 ハイウェイバスの乗換案内を行わなくなってから2000年(平成12年)頃までは車内放送の際、駅名の後に「科学センター前」と呼称していた。 歴史京阪線の開通と同時に師団前駅として開業。駅名由来は大日本帝国陸軍第十六師団の司令部(現在の京都聖母学院中学校・高等学校)の側にあったことからで、駅周辺の師団街道と直違橋通を繋ぐ3つの軍道には、列車の運行が陸軍の訓練や演習に支障をきたさないようにと開通時からそれぞれ高架橋が造られた。1941年、「駅名が陸軍師団の所在地を示す」として現駅名『藤森駅』に改められた。 また戦前から駅の柱や梁を藤森神社の藤の花に色「藤色(紫)」に塗られたが戦争の激化で「爆撃の目印」にならないようにグレーに塗り直され、1980年代にプラットホームの柱や梁を藤色に塗り直された[1]。 以前は駅舎(改札口)は淀屋橋方面ホーム側のみにあり、現在の東側南改札口が唯一の改札口で大阪行きホームのみ車イス対応のスロープが設置されていた。北側は聖母学園生徒学生専用出入口、売店などがあったが現在は改札口が設けられている。出町柳方面ホームへは改札内の地下道で連絡しているだけで、トイレも西側の階段の途中に造られていた。2008年3月、京都市との合同で西改札口の設置・改札階と上下ホームを結ぶエレベーターの設置の整備計画が発表[2]され、京都市の援助を得て駅のバリアフリー化工事が進められ2009年9月26日に西改札口が造られ、トイレも改良された。2010年3月26日に京都行きホームへ車イス対応エレベーターの設置工事が竣工[3]した。しかし駅の特徴の一つだった紫色に塗られたホームの柱は、他駅と同じグレーに塗りなおされた。 年表
駅構造相対式2面2線ホームを持つ地上駅。出町柳方面ホームは淀屋橋方面ホームより北側へ数両分ずれて設置されており、ホームの真上を名神高速道路が通っている。改札口は東西両側にあり、1990年代半ばに自動改札機が導入された。駅の南側には踏切が、北側には地下自由通路が駅の両側を通じている。バリアフリー設備として、車イス対応のエレベーター・多目的トイレが設置されている。 1980年代半ばより、駅名にちなんでホームの柱を薄紫(藤色)に塗りかえられていたことがある[1]。 のりば
利用状況近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り[12][13]。
駅周辺駅舎のすぐ東側を琵琶湖疏水(鴨川運河)が流れており、1928年(昭和3年)に竣工した堀田橋(歩行者専用)が架けられている。
藤森神社は隣の墨染駅が最寄りとなる。
バスのりば京阪藤森駅には、バス路線は乗り入れていない。
その他隣の駅
脚注
関連項目外部リンク
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