綿半ホールディングス株式会社(わたはんホールディングス、Watahan & Co., Ltd.)は、綿半グループを統括する持株会社。本社は東京都新宿区、本店(登記上本店)を長野県飯田市に置く。
傘下企業にはホームセンターを展開する株式会社綿半ホームエイドなどがある。
概要
1598年(慶長3年)創業の綿屋を前身とし、代々の当主が「綿屋半三郎」を襲名していたことが「綿半」の由来となっている[1]。
明治初期には金物店に転換し、その後も時代につれて事業の場を変えている。現在では小売・建設・貿易分野が主な事業となっている。
沿革
- 1598年(慶長3年) - 信濃国飯田城下で綿屋として創業(明治初期に金物店に転換)。綿屋半三郎を屋号とし、現社名の由来となる
- 1945年(昭和20年)8月15日 - 野原合名会社設立。本社は長野県飯田市
- 1947年(昭和22年)9月11日 - 野原産業株式会社設立。本社は東京都中央区
- 1949年(昭和24年)2月18日 - 野原産業(株)飯田営業所を分離独立し、株式会社綿半銅鉄金物店(現 綿半ホールディングス(株))設立
- 1953年(昭和28年)
- 1957年(昭和32年) - 綿半共栄株式会社設立。保険代理店事業に進出 → のち野原共栄興産株式会社、1962年(昭和37年)綿半野原総業株式会社に商号変更
- 1958年(昭和33年) - (株)綿半銅鉄金物店が東京都新宿区に本社移転
- 1966年(昭和41年) - (株)綿半銅鉄金物店が綿半鋼機株式会社に商号変更
- 1967年(昭和42年)10月23日 - 綿半地所株式会社設立 → のち綿半興産株式会社、次いで綿半緑化株式会社に商号変更
- 1968年(昭和43年) - 飯田軽石ブロック工業株式会社を譲受し、綿半コンクリート工業株式会社に商号変更 → 1975年(昭和50年)綿半建材工業株式会社に商号変更
- 1977年(昭和52年)1月13日 - 綿半ホームエイド株式会社設立。ホームセンター事業に進出
- 1978年(昭和53年) - 綿半リビングストアー株式会社設立 → のち、綿半ホールディングス(株)に吸収合併される
- 1979年(昭和54年)9月17日 - 社会福祉法人綿半野原積善会設立
- 1995年(平成7年)4月3日 - 綿半鋼機(株)鉄構事業部を分離独立し、綿半テクノス株式会社設立
- 1996年(平成8年) - 株式会社綿半クリエイティブプロダクツ設立。化粧品代理店事業に進出
- 2000年(平成12年) - 綿半建材工業(株)と綿半緑化(株)が合併し、綿半インテック株式会社設立
- 2003年(平成15年)2月3日
- 綿半鋼機(株)(旧)を綿半ホールディングス株式会社に商号変更。持株会社とする
- 綿半鋼機株式会社(新)設立。旧会社の事業を継承
- 2003年(平成15年)9月26日 - 綿半リアルエステート株式会社設立。建物管理、不動産売買事業に進出。
- 2004年(平成16年) - 綿半鋼機(株)鉄筋部門を分離独立し、綿半鉄筋株式会社設立 → 2011年(平成23年)解散
- 2006年(平成18年) - 綿半野原総業(株)が(株)綿半クリエイティブプロダクツ(旧)を合併し、株式会社綿半クリエイティブプロダクツ(新)となる
- 2009年(平成21年) - (株)綿半クリエイティブプロダクツが綿半ホールディングス(株)に吸収合併される
- 2010年(平成22年)4月 - 綿半ホールディングス(株)がミツバ貿易株式会社を完全子会社化 → 2016年(平成28年)綿半トレーディング株式会社に商号変更
- 2012年(平成24年)4月 - 綿半鋼機(株)が(株)シマコーを吸収合併
- 2013年(平成24年)4月 - 綿半テクノス(株)が綿半インテック(株)の橋梁事業を承継し、綿半インテック(株)は綿半鋼機(株)に吸収合併される
- 2014年(平成26年)4月 - 綿半ホールディングス(株)が東京証券取引所第二部に上場
- 2015年(平成27年)‐ 綿半ホールディングス(株)が株式会社キシショッピングセンターを子会社化→2017年(平成29年)綿半フレッシュマーケットへ商号変更。
- 2015年(平成27年)12月25日 - 綿半ホールディングス(株)が東京証券取引所第一部に指定替え
- 2016年(平成28年)
- 綿半テクノス(株)が綿半鋼機(株)を吸収合併し、綿半ソリューションズ株式会社に商号変更
- 綿半ホールディングス(株)が株式会社Jマートを子会社化→2017年(平成29年)綿半Jマート株式会社へ商号変更。
- 2017年(平成29年)‐ 綿半パートナーズ株式会社を設立
- 2018年(平成30年)12月3日 - 綿半ホールディングス(株)が株式会社アベルネットを子会社化。→2020年(令和2年)株式会社綿半ドットコムへ商号変更
- 2020年(令和2年)10月5日 - 綿半パートナーズ(株)がリグナ株式会社を子会社化
グループ会社
綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ株式会社(わたはんソリューションズ、Watahan Solutions Co.,Ltd.)は、建築工事・土木工事・緑化工事や建築鉄骨の製作及び工事などを行う企業。自走式立体駐車場stageW、屋根外装リニューアルを主軸に展開している。
沿革
- 1961年(昭和36年) - 株式会社綿半銅鉄金物店が鉄構事業部を新設し、鉄骨事業に進出
- 1995年(平成7年)4月3日 - 綿半鋼機株式会社から鉄構事業部を分離独立し、綿半テクノス株式会社設立
- 1999年(平成11年) - 綿半鋼機株式会社から駐車場事業部を譲受
- 2013年(平成24年)4月 - 綿半インテック株式会社から会社分割により橋梁事業を承継
- 2016年(平成28年)4月1日 - 綿半鋼機株式会社を吸収合併し、綿半ソリューションズ株式会社に商号変更
事業所
本部
事業拠点
- 北海道エリア
- 北海道札幌市中央区大通西12-4 あいおいニッセイ同和損保札幌大通ビル 5F
- 東北エリア
- 宮城県仙台市青葉区二日町12番21号 アーク・オフィスビル 4F
- 関東エリア
- 甲信エリア
- 長野県長野市南長池205 (長野綿半ビル)
- 長野県佐久市猿久保785-10
- 長野県松本市大字笹賀7600-2
- 山梨県甲府市下飯田1-4-8 ミキハウス2 1F
- 長野県飯田市北方1023-1
- 東海エリア
- 静岡県静岡市駿河区南町18番1号 サウスポット静岡 9F
- 静岡県浜松市中区板屋町110-5 浜松第一生命ビル 2F
- 愛知県名古屋市中区丸の内1-5-28 伊藤忠丸の内ビル 5F
- 愛知県豊田市大林町10-10-12
- 大阪エリア
- 大阪府大阪市淀川区宮原4-1-9 新大阪フロントビル 9F
- 九州エリア
- 福岡県福岡市博多区博多駅前3-25-21 博多駅前ビジネスセンター 4F
- 沖縄エリア
- 沖縄県那覇市久茂地3-21-1 國場ビルディング 11F
製造拠点
- 静岡工場(静岡県焼津市中島1000)
- 飯田工場(長野県下伊那郡高森町下市田3198)
開発拠点
子会社
- ライトアットホーム(東京都世田谷区) - 訪問介護各種サービスの展開
- シンワタハンカンパニーリミテッド(ミャンマー) - 駐車場等の鉄骨製品、および建設関連事業を展開
綿半ホームエイド
綿半トレーディング
綿半トレーディング株式会社(わたはんトレーディング)は、医薬品や化粧品原料などの輸入・販売を行っている。製薬研究所を持ち、新薬の開発研究も行っている。
沿革
事業所
綿半フレッシュマーケット
愛知県一宮市を中心に5店舗展開するスーパーマーケット。旧・キシショッピングセンター。
綿半Jマート
綿半パートナーズ
綿半グループ共同仕入れ会社。2017年に新設。
綿半ドットコム
リグナ
かつて存在した主なグループ会社
綿半鋼機
綿半鋼機株式会社(わたはんこうき)は、外装・内装工事や鉄筋・鉄骨工事を行っていた企業。旧会社が持株会社に移行したことで新たに設立された会社で、吸収合併され綿半ソリューションズとなるまで、明治から続く綿半の事業を引き継いでいた。
沿革
- 1949年(昭和24年)2月18日 - 野原産業(株)飯田営業所を分離独立し、株式会社綿半銅鉄金物店設立
- 1950年(昭和25年) - 株式会社綿半岡谷銅鉄金物店設立 → 1952年(昭和27年)(株)綿半銅鉄金物店と合併
- 1966年(昭和41年) - 綿半鋼機株式会社(旧)に商号変更
- 2003年(平成15年)2月3日 - 綿半鋼機(株)(旧)が綿半ホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社となる。旧会社の事業は綿半鋼機株式会社(新)と綿半インテック株式会社に分割して継承
- 2010年(平成22年) - 株式会社シマコーからリフォーム事業を譲受
- 2012年(平成24年)4月 - 株式会社シマコーを吸収合併
- 2013年(平成24年)4月 - 綿半インテック株式会社を吸収合併
- 2016年(平成28年)4月1日 - 綿半テクノス株式会社へ吸収合併され、綿半ソリューションズ株式会社となる
綿半インテック
綿半インテック株式会社(わたはんインテック、Watahan Intec)は、土木工事・緑化工事・橋梁工事などを行っていた会社。
沿革
- 1967年(昭和42年)10月23日 - 綿半地所株式会社設立
- 実施年不明 - 綿半興産株式会社に商号変更
- 実施年不明 - 綿半緑化株式会社に商号変更
- 2000年(平成12年) - 綿半建材工業株式会社と合併し、綿半インテック株式会社となる
- 2013年(平成24年)4月 - 会社分割により綿半テクノス株式会社へ橋梁事業を承継した上で、綿半鋼機株式会社に吸収合併される
関連団体
綿半野原積善会
社会福祉法人綿半野原積善会(わたはんのはらせきぜんかい)は、長野県飯田市で各種老人福祉施設を運営している。
沿革
- 1979年(昭和54年)9月17日 - 綿半創業380周年記念事業として設立
- 1980年(昭和55年)6月5日 - 軽費老人ホームヴィラ緑風苑開設
- 2000年(平成12年)4月1日 - 西部デイサービスセンター桑の実開設
- 2001年(平成13年)4月1日 - 居宅介護支援センターわたはん開設
- 2005年(平成17年)4月6日 - 特別養護老人ホームかざこしの里・認知症デイサービスセンターよりそい開設
- 2015年(平成27年)3月19日 -特別養護老人ホーム笑みの里開設・ショートステイ笑みの里開設
施設
- 軽費老人ホーム「ヴィラ緑風苑」 - 長野県飯田市山本6719
- 特別養護老人ホーム「かざこしの里」 - 長野県飯田市三日市場2100
- 西部デイサービスセンター「桑の実」 - 長野県飯田市三日市場2099-2
- 特別養護老人ホーム「笑みの里」
- ショートステイ「笑みの里」 - 長野県飯田市上郷別府2230-8
龍峡育英会
龍峡育英会(りゅうきょういくえいかい)は、南信州地域の高校進学希望者を対象に日本育英会(当時)に準じた支援を行う育英会。綿半グループの出資で1953年(昭和28年)に設立された。
平成28年度末までの飯田市からの奨学生は延べ744人。
脚注
関連項目
外部リンク