突哨山
突哨山(とっしょうざん)は、北海道旭川市と上川郡比布町にまたがる山・公園(都市緑地)[2]。日本国内最大級のカタクリ群落がある。 名称の由来アイヌ語で「絶壁」を意味する「トゥッソ(tusso)」に由来する。"tusso"は「突き出た・壁」を意味する「トゥクソ(tuk-so)」から転訛した語である[3][4][5]。 歴史突哨山は明治末期から牛馬の放牧や農業利用、炭焼き用の伐採などによって人の手が加えられたことから、北海道内では珍しい里山のような風情を持っている[6]。1990年(平成2年)にゴルフ場の開発計画があり、計画に反対した市民が中心となって「突哨山の自然を考える会」を発足して「突哨山にゴルフ場はいらない」の合言葉で市民活動を行った[7]。その結果、旭川市と比布町が自然環境保全を目的として突哨山を公有地化することになった[7]。その後は「突哨山と身近な自然を考える会」と名称変更して活動を続け、2008年(平成20年)には市民、NPO、行政の3者による「突哨山運営協議会」が発足した。協議会が行政へ提言し、行政はこれに基づいて指定管理者と事業契約し、指定管理者が市民と連携して運営を行うシステムが構築した[7]。
男山自然公園突哨山南端にあり、旭川市の酒造メーカー男山が所有している。1966年(昭和41年)に公園を造成して翌年に開園した[8]。北海盆唄発祥の地碑がある[8]。約32 haある園内の森林は、カタクリの花が咲く4月中旬頃から5月上旬頃までの期間限定で開園する[9]。
脚注
参考資料
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