礫川 全次(こいしかわ ぜんじ、1949年(昭和24年)- )は、日本のノンフィクションライター、在野史家、歴史民俗学研究会代表。地図の思想史研究会、世間話研究会会員[2]。
東京教育大学文学部卒業。民俗学の見地からサンカ・犯罪史・いじめ・女装などに関する著作を出版している。尾佐竹猛・菊池山哉・金城朝永・小泉輝三朗・村岡素一郎等の書籍の復刻もおこなっている。
略歴
- 1949年、東京都に生まれる。
- 1972年、東京教育大学文学部卒業[2]。
- 歴史民俗学研究会代表。
著作
ほとんどの著作は批評社から出版されたものである。
単著
共著
編著
解説・解題・校訂
現代語訳
記事
ほとんどの記事は雑誌『歴史民俗学』に掲載されたものである。
記事
- 「人肉再論」『歴史民俗学』、批評社、1995年4月、23-37頁。
- 「犯罪の記号論」『歴史民俗学』、批評社、1995年4月、82-93頁。
- 「井口乗海論」『歴史民俗学』、批評社、1995年9月、119-138頁。
- 「喜田貞吉と"賤民の歴史民俗学"――ニッポン民俗学外史その一」『歴史民俗学』、批評社、1996年2月、32-46頁。
- 「喜田貞吉と特殊部落研究号――ニッポン民俗学外史その二」『歴史民俗学』、批評社、1996年6月、46-73頁。
- 満州事情案内所「「住居」(『満洲国の習俗』より)」『歴史民俗学』、批評社、1996年6月、257-267頁。
- 「熊野とダイヤモンド――八十歳の反骨ジャーナリスト」『歴史民俗学』、批評社、1996年9月、298-306頁。
- 「福沢諭吉と下級武士のエートス――ニッポン民俗学外史その三」『歴史民俗学』、批評社、1996年9月、68-87頁。
- 「福沢諭吉の異色作『かたわ娘』――ニッポン民俗学外史4」『歴史民俗学』、批評社、1997年2月、76-90頁。
- 木村亨「抵抗こそが人生だ――木村亨自伝〈聞き手 礫川全次〉」『歴史民俗学』、批評社、1997年2月、386-396頁。
- 「異色の在野史家・八切止夫――ニッポン民俗学外史(5)」『歴史民俗学』、批評社、1997年6月、54-71頁。
- 木村亨「抵抗こそが人生だ(2)――木村亨自伝〈聞き手 礫川全次〉」『歴史民俗学』、批評社、1997年6月、324-343頁。
- 下村巳六、礫川全次「追悼 下村巳六さん――〈インタビュー記録〉カラスからオウムまで」『歴史民俗学』、批評社、1997年10月、356-381頁。
- 「福士幸次郎と『原日本考』――ニッポン民俗学外史(6)」『歴史民俗学』、批評社、1997年10月、118-129頁。
- 木村亨「抵抗こそが人生だ(3)――木村亨自伝〈聞き手 礫川全次〉」『歴史民俗学』、批評社、1997年10月、284-307頁。
- 「宍戸儀一と古代鉄文化の研究――ニッポン民俗学外史(7)」『歴史民俗学』、批評社、1998年2月、104-118頁。
- 木村亨「抵抗こそが人生だ(4)――木村亨自伝〈聞き手 礫川全次〉」『歴史民俗学』、批評社、1998年2月、295-306頁。
- 「基調講演 歴史の死角と民俗学の盲点――人柱をめぐって」『歴史民俗学』、批評社、1998年7月、16-33頁。
- 「大会を振り返って」『歴史民俗学』、批評社、1998年7月、6-12頁。
- 佐伯修、礫川全次「対談 サンカ学の現在――サンカ学の現状と課題をめぐって」『歴史民俗学』、批評社、1998年10月、6-41頁。
- 「穂積陳重の食人俗研究――ニッポン民俗学外史(8)」『歴史民俗学』、批評社、1998年10月、162-169頁。
- 木村亨「抵抗こそが人生だ(5)――木村亨自伝」『歴史民俗学』、批評社、1998年10月、202-213頁。
- 渡部富哉、礫川全次「[特集]ゾルゲ事件の真相――伊藤律はスパイだったのか?」『歴史民俗学』、批評社、1999年2月、5-32頁。
- 「犯罪民俗学の先駆者・尾佐竹猛――ニッポン民俗学外史(9)」『歴史民俗学』、批評社、1999年2月、46-55頁。
- 渡部富哉、礫川全次「ゾルゲ事件と野坂参三――ゾルゲ事件の真相 その2」『歴史民俗学』、批評社、1999年7月、6-41頁。
- 木村亨「抵抗こそが人生だ(6)――木村亨自伝」『歴史民俗学』、批評社、1999年2月、182-191頁。
- 「柳田国男と尾佐竹猛の接点――ニッポン民俗学外史(10)」『歴史民俗学』、批評社、1999年7月、172-183頁。
- 「桃と入墨――犯罪者はなぜ桃の絵柄を好むのか」『歴史民俗学』、批評社、2000年3月、6-35頁。
- 「浮浪者とホームレス――戦後浮浪者の生業を見る」『歴史民俗学』、批評社、2000年7月、102-113頁。
- 宮崎学、礫川全次「グリコ・森永事件――その深層と〈病理〉を語る」『歴史民俗学』第18号、批評社、2000年10月、4-30頁。
- 菊池比古一、礫川全次「父、山哉を語る――『東国の歴史と史跡』の覆刊に際して」『歴史民俗学』第18号、批評社、2000年10月、113-118頁。
- 「説教強盗と三角寛」『彷書月刊』第17巻(第3号) (通号 186)、弘隆社、2001年2月。
- 「インターネット・"サンカ"案内――ホームページに見るサンカ論」『歴史民俗学』(第20号) (別冊)、批評社、2001年、197-177頁。
- 「サンカに関する文献110――リスト&解題」『歴史民俗学』(第20号) (別冊)、批評社、2001年、145-154頁。
- 飯尾恭之、礫川全次「サンカフォークロアの新たな視点をめぐって――三角寛ワールドを学問する インタビュー・「尾張サンカの研究」著者飯尾恭之」『歴史民俗学』第20号、批評社、6-31頁。
- 「八切止夫のサンカ五部作を読む」『歴史民俗学』(第20号) (別冊)、批評社、2001年、64-79頁。
- 「入門・八切史観」『歴史民俗学』第21号、批評社、2002年、4-17頁。
- 中川道弘、礫川全次「八切止夫雑感――古書店主から見た八切止夫」『歴史民俗学』第21号、批評社、2002年、92-97頁。
- 「八切の徳川家康替玉説を読む」『歴史民俗学』第21号、批評社、2002年、98-110頁。
- 「沖浦サンカ論を読む」『歴史民俗学』第22号、批評社、2003年、73-87頁。
- 「隠語のしおり(1)」『歴史民俗学』第23号、批評社、2004年、194-201頁。
- 「河童の歴史民俗学――没落した河伯」『歴史民俗学』第23号、批評社、2004年、72-79頁。
- 「死語にみる昭和30年代」『歴史民俗学』第24号、批評社、2005年、174-185頁。
- 「菊池山哉が捉えた陰陽師」『歴史民俗学』第25号、批評社、2006年、171-174頁。
- 「南方熊楠の魅力について」『ユリイカ』第40巻(第1号) (通号 546)、青土社、2008年1月、190-196頁、ISSN 1342-5641。
脚注
関連文献
関連項目
外部リンク