矢沢 あい(やざわ あい、1967年〈昭和42年〉3月7日[2] - )は、日本の女性漫画家[2]。兵庫県[3]尼崎市出身[注 1]。大阪モード学園中退[2]。血液型B型[2]。独身。[要出典]身長167cm[注 2]。
代表作に『天使なんかじゃない』、『NANA-ナナ-』など[1]。
概要
1983年、『りぼん』(集英社)への漫画投稿で頭角を現す[5][6]。1985年、『りぼんオリジナル早春の号』(集英社)に掲載された『あの夏』で活動開始[2]。2002年、『Cookie』(同)で連載された『NANA -ナナ-』で第48回小学館漫画賞受賞[3]。2009年6月29日から病気休載中。
有限会社矢沢漫画制作所(自営)代表。
ペンネームの名字「矢沢」は、敬愛する矢沢永吉から。下の名「あい」は本名の「愛」を平仮名にしたもの。
2021年12月、企画展「ALL TIME BEST 矢沢あい展」が開催されることが決定[7]。
仲の良い漫画家は、吉住渉、水沢めぐみ、小花美穂、槙ようこである[8]。
2023年9月現在、X(旧 Twitter)、Instagram、FacebookなどのSNSによる発信は一切行っていない[9]。
作品リスト
- 集英社
- すべてりぼんマスコットコミックス(RMC) より刊行、特記の無いものは1巻完結。
- 15年目 ※短編集 / 初単行本[10]
- 15年目(『りぼんオリジナル』1985年夏の号 / デビュー2作目)
- あの夏(『りぼんオリジナル』1985年早春の号 / ※デビュー作収録)
- ガラスの宝石(『りぼんオリジナル』1985年冬の号)
- 雪の日から始まる(『りぼんオリジナル』1986年早春の号)
- ラブレター(『りぼん』1986年12月号 - 1987年2月号連載 / ※初連載作品[11])
- あの海まで60分(『りぼんオリジナル』1986年秋の号 / ※併録[10])
- 風になれ!(『りぼん』1987年10月号 - 1988年2月号連載)
- エスケープ ※短編集[10]
- エスケープ(『りぼん』1986年5月号 / ※本誌初掲載[11])
- 春なのに(『りぼんオリジナル』1987年春の号)
- 白のフィールド(『りぼん』1987年8月号)
- 君のためのさよなら(『りぼんオリジナル』1988年早春の号)
- バラードまでそばにいて(『りぼん』1988年7月号 - 1988年12月号連載、前編・後編)
- ふたりのシーサイドパーク(『りぼんオリジナル』1989年早春の号 / ※前編に併録[10])
- 五月の約束(『りぼん』1989年5月号 / ※後編に併録[10])
- マリンブルーの風に抱かれて(『りぼん』1989年9月号 - 1991年1月号 / ※番外編3編を含む初の長期連載作品[10]、全4巻、集英社文庫コミック版全3巻)
- 番外編:白い波の彼方に(『りぼんオリジナル』1990年夏の号 / 第4巻収録)
- 番外編:そして光の中へ(『りぼんオリジナル』1991年早春の号 / 第4巻収録)
- 天使なんかじゃない(『りぼん』1991年9月号 - 1994年11月号連載、全8巻、完全版全4巻)
- うすべにの嵐 ※短編集[10]
- うすべにの嵐(『りぼん』1991年5月号)
- 空を仰ぐ花(『りぼんオリジナル』1991年夏の号 / 上述の続編)
- 最後の片思い(『りぼんオリジナル』1992年春の号 / ※上述マリンブルーシリーズの番外編を併録)
- ご近所物語(『りぼん』1995年2月号 - 1997年10月号連載、全7巻、完全版全4巻)
- 下弦の月(『りぼん』1998年4月号 - 1999年6月号連載、全3巻、愛蔵版全2巻)
- NANA -ナナ-(『Cookie』2000年7月号 - 連載、RMCクッキー、既刊21巻、体調不良のため休載)
- 祥伝社
- 下川香苗によるノベライズ
- 下弦の月―ラスト・クォーター (新書・文庫)
- NANA―novel from the movie (文庫)
- NANA2―novel from the movie (文庫)
- 天使なんかじゃない (全8巻)
- ご近所物語―ファッショナブル・ラブ・ストーリー (全8巻)
- オルフェウスは千の翼を持つ - コバルト文庫ライトノベル、但し、原作・下川香苗/イラスト・矢沢あい
- イラストなど
- ホーユー株式会社 ヘアカラー ビューティーン パッケージ・キャラクター - 2003年 -
- 結論は、サイアク!! - 上原さくらのエッセイ(メディアファクトリー)
- アディダスマンガフィーヴァー (adidas MANGA FEVER) イラスト1点書き下ろし
- 飛鳥新社 2002年FIFAワールドカップ公式スポンサー・アディダスがおくる「熱=FEVER」をテーマにした日・韓・欧の漫画集。他に大友克洋、荒木飛呂彦、岡野玲子、井上雄彦、松本大洋ら。
- ストリート・トラッド 〜メンズファッションは温故知新(著:佐藤誠二朗、2018年10月5日発売[13]、集英社) - 挿画[13]
- 『ALL TIME BEST:矢沢あい展 公式図録』(第1刷)読売新聞東京本社・集英社・大日本印刷、2022年7月20日。全国書誌番号:23782982。「p.146 - 147矢沢年表 / p.150 - 154初期作品ほか」
- ヒロイン・キャラクター設定
- 母娘共に矢沢あいのファンだった縁でコートニー・ラブのアルバム『アメリカズ・スウィートハート』の邦版ジャケットに、彼女をモデルにしたキャラクター『愛姫』を書き下ろす。ロッキング・オン社「コミックH」(2004年3月号 vo.10) で、このコラボレイトについてインタビューを受けている。新書館 で連載中の『Princess Ai―プリンセス・アイ物語』には関わっていない。
脚注
注釈
- ^ 生まれは大阪だったが、「子供時代はずっと兵庫県尼崎市だった」と23頁に渡るロング・インタビューの冒頭で矢沢本人が語っている。
- ^ 近代文学研究者・信時哲郎の論文p.28にて、「第17回りぼん新人まんが賞」佳作受賞が発表された『りぼん』1984年12月号を典拠とした矢沢あいのプロフィールが一部抜粋転載され、生年月日・出身地・身長・ペンネームの由来等を確認[5]。
出典
参考文献
関連項目