松田 洋治(まつだ ようじ、1967年10月19日[2] - )は、日本の俳優・声優。東京都出身。TMエンタテインメント所属。
5歳上の兄はミュージカル翻訳者・駒澤大学教授の松田直行[3][4]。
来歴・人物
東京都世田谷区砧生まれ。当時、砧や成城には撮影所が多数あり、住んでいた実家の近所でもロケをしており、幼稚園くらいの時に公園で遊んでいたところテレドラマ『ケンちゃんシリーズ』、『太陽にほえろ!』のロケ隊が来て、クルーに「ちょっとごめんね」とどかされ、遊べなくなった代わりに、ロケを見ていたという[1]。松田自身は覚えていないが、『ケンちゃんシリーズ』で主人公の初代ケンイチを演じていた宮脇康之に「僕もやってみたい」と話しかけると、宮脇は「こういうことをやるには児童劇団というところに入るんだ」と教えてくれたという[1]。サラリーマン家庭だったことから芸能界的な繋がりは皆無だったが、家に帰り、「児童劇団というところに入りたい」と親に伝えたところ、「やらせてみるか」と児童劇団のチラシの中で最初に目に止まっていた劇団ひまわりに応募[1]。5歳で劇団ひまわりに入団し、1974年に小学校1年生の時にテレビドラマ『母の鈴』で子役デビュー。同年には『仮面ライダーアマゾン』の岡村まさひこ役や、江利チエミ主演のホームドラマ『はじめまして』(TBS)が出世作となり、1983年のTBS系テレビドラマ『家族ゲーム』(沼田茂之役)では役者として注目を集める。
青山学院高等部を経て、青山学院大学文学部教育学科中退。同級生に国会議員で参議院議員の蓮舫がいる。
1995年、客室乗務員の女性と結婚するが、その後に離婚。
1997年には、アニメ映画『もののけ姫』の主人公であるアシタカの声や、同年、映画『タイタニック』主演のレオナルド・ディカプリオの吹き替えを担当し、知名度を高める。ただし、宮崎駿監督作品に関しては『もののけ姫』が初ではなく、1984年の『風の谷のナウシカ』のアスベルの声や1987年にも『シュナの旅』の主人公であるシュナの声をラジオドラマで演じている。
2006年、再婚。2男あり。同年、東京アニメーションカレッジ専門学校で講師として演技指導。
近年は舞台を中心に活動を続けており、蜷川幸雄、青井陽治等の演出家と仕事をしてきている。『北の国から』では、黒板純役のオーディションを受けたことがあるという。
エピソード
『もののけ姫』の主人公アシタカを演じたが、オーディションのときはアシタカが主人公であることを知らなかった。オーディション後、台本を読んでアシタカが純然たる主人公であることに気づいてい驚いたという[5]。
NHK大河ドラマには3作品に出演しているが、このうち2作品は主人公の少年時代の役という設定であった。『草燃える』では源頼朝を、『徳川家康』では徳川家康を主人公としているので、2人の初代征夷大将軍の役を演じたことになる(但し、『草燃える』は頼朝の幼少期が描かれていたわけではなく、回想シーンとしてワンシーン登場するのみである)。
『仮面ライダーアマゾン』放送当時は小学生だったため、立花藤兵衛役の小林昭二に車で送ってきてもらったという[6]。『アマゾン』で共演した岡崎徹は、「松田の芝居は天才的であった」と評しており、また「演技では助けられていた」と感じていたという[7]。
出演
テレビドラマ
映画
舞台
- コマ・ファミリー劇場「夏休みだよ!!サザエさん」
- アナザー・カントリー
- 上を向いて歩こう
- 黙阿彌オペラ
- ブライトン・ビーチ回顧録
- ミュージカル「不死鳥伝説」- 第6回百恵ちゃんまつり/新宿コマ劇場 -
- お家さん(2019年5月29日 - 6月2日、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)
- 新宿梁山泊 第74回公演「テント版 少女都市からの呼び声」(2023年6月11日 ー 26日、新宿花園神社境内 特設紫テント)
- 筒井康隆笑劇場(2024年3月8日 - 14日、シアター・アルファ東京)[9]
- 新宿梁山泊 第77回公演「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」(2024年6月15日 - 25日、新宿花園神社境内 特設紫テント)[10]
- CCCreation Presents 無題シリーズvol.1 リーディング劇「女中たち」Jean GENET(2024年9月20日 - 23日、銕仙会能楽研修所)[11]
- 新宿梁山泊 第78回公演「ジャガーの眼」(2024年10月14日 - 23日、赤坂サカス広場 特設紫テント)[12]
- 世界のすべては、ひとつの舞台 〜シェイクスピアの旅芸人(2025年1月25日 - 2月2日、水戸芸術館 ACM劇場)[13]
テレビアニメ
劇場アニメ
ゲーム
ドラマCD
吹き替え
担当俳優
- レオナルド・ディカプリオ
-
映画
テレビドラマ
アニメ
ラジオドラマ
- FMシアター(NHK-FM)
- シュナの旅(1987年5月2日) - シュナ 役
- アンジェリーナ ~ 佐野元春と三つの短編 第2話「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 / 水のないプール」(1993年10月23日)[21]
- ポスト・エデン(1999年7月17日) - 真一 役[22]
- 夢見る機械(2000年7月15日) - 健二 役[23]
- つむじ風食堂の夜(2003年7月26日)[24]
- また逢う日のうた(2016年12月3日) - 隆造 役[25]
- 異人たちとの夏(2017年7月22日・29日) - 原田英吉 役[26]
- 老婆の休日(2019年7月6日) - 健吾 役[27]
- 特集・夏のラジオ文庫 俺ンちの兎クン(1987年8月23日、NHKラジオ第1) - 柴田博 役
- アドベンチャーロード(NHK-FM)
- 西風の戦記(1988年6月6日 - 17日) - 池畑史朗 役
- アルバイト探偵(1989年1月4日 - 6日) - 冴木隆 役
- 盟友(1989年5月29日 - 6月2日) - 片山 役
- アルバイト探偵2(1989年7月10日 - 14日) - 冴木隆 役
- サウンド夢工房 サラマンダー殲滅(1991年6月3日 - 21日、NHK-FM) - ラッツォ 役
- ラジオ図書館 (TBSラジオ)
- 魚のように(1992年2月2日)
- 美人物語(1993年7月4日)
- 特集・ドラマシリーズ 夢見た旅(1993年3月21日、NHK-FM)[28]
- ラジオ深夜便 特集ドラマ 夢源氏剣祭文(1995年11月13日 - 11月17日、NHKラジオ第1) - 安倍晴明 役
- 特集ドラマ グリックの冒険(1996年3月20日、NHK-FM)[29]
- 浅田次郎ワールド・鉄道員「ラブ・レター」(1997年10月17日、文化放送)[30]
- 中部ラジオ小劇場 やさしさの法則(1998年3月28日、NHK-FM名古屋) ※NHK中部ブロックのみ放送
- 青春アドベンチャー(NHK-FM)
- 夢源氏剣祭文(1998年10月26日 - 11月6日) - 安倍晴明 役[31] ※再編集バージョン
- オルガニスト(1999年12月6日 - 17日) - ヨーゼフ・エルンスト 役[32]
- 645〜大化の改新・青春記〜(2001年3月19日 - 4月6日) - 中大兄皇子 役[33]
- 私の告白(2002年2月18日 - 3月8日)[34]
- アクアリウムの夜(2002年7月15日 - 26日) - 広田義夫(ギー) 役[34]
- ふたつの剣(2009年3月16日 - 27日) - 森寅雄(タイガー・モリ) 役[35]
- 毒味師イレーナ(2018年1月29日 - 2月16日) - 防衛長官・ヴァレク 役[36]
- 夜のストーリーボックス 第5話「夜のステイション」(2019年3月3日)[37]
- イレーナの帰還(2020年2月3日 - 28日)[38]
- 夢胡蝶 ~ 羽州ぼろ鳶組(2022年10月17日 - 28日) - 天蜂・鮎川転 役[39]
- 恋する音楽小説 男のウソ・女のウソ(2000年4月1日、NHK-FM)[40]
- しづのをだまき(2000年11月6日、文化放送) - ヨシ 役[41]
- 今日は一日“ラジオドラマ”三昧 特別生ドラマ「平成浮世床」(2015年9月23日、NHK-FM) - MC、生ドラマ出演[42]
- 今日は一日“ありがとうFM50”三昧 〜オーディオドラマ編〜 特別生ドラマ「ザ・ムーン・ライト・ソナタ ~今宵、月の上で~」(2019年3月3日、NHK-FM) - MC、生ドラマ出演[43]
- 特集オーディオドラマ おやつのいくさ(2020年8月12日、NHKラジオ第1 / 2020年8月15日・22日、NHK-FM) - 樋口圓之助 役[44]
ナレーション
テレビ番組
人形劇
ラジオドラマ
脚注
外部リンク