国の自殺率順リスト国の自殺率順リスト(くにのじさつりつじゅんリスト)は、世界の国々を粗自殺率(Crude suicide rates per 100,000 population)を記載する表である。男性の粗自殺率は男性の人口から、女性の粗自殺率は女性の人口からそれぞれ導き出されたものである。国全体の粗自殺率は、男性・女性それぞれの粗自殺率を平均したものではなく、国民全体の自殺者数を国民全体の人口で割って導き出している(男女比が1:1であるとは限らないため)[1]。世界保健機関(WHO)が統計・公開している自殺統計データは、粗自殺率(Crude Suicide Rate per 100,000 population)、年齢調整別自殺率(Age-standardized suicide rates per 100,000 population) の2種類あるが、本表ではCrude Suicide Rateを記載している。 カトリックやイスラム教などでは一般に自殺は罪とされており、タブーとして深く信仰されている。これらの宗教の信者数が多いイスラム諸国、ラテンアメリカ諸国では自殺率が統計上低い傾向にある。ただし、WHOによると2015年の世界の10~19歳の若者の死因1位は交通事故、2位が大気汚染などによる呼吸器疾患、3位が自殺であり、交通事故は低い交通ルール遵守度や治安、大気汚染は排気清浄機能が弱い途上国に起こりやすく、先進国の国民に起こりにくい背景があり、旧社会主義国や韓国、日本、欧州、南アジアを含む地域で自殺が死因の1位または2位を占めている[注 1][2]。 →「国の年齢階層別自殺率順リスト」も参照
また、アフリカや東南アジアの国々については、自殺に関する統計が手に入らない場合がある[3]。2019年9月、WHOが発表した調査では、2019年4月時点のWHO加盟国194か国・地域と2準加盟地域ののうち、自殺に関して、信頼できる質の高い統計をとっている国は80か国程度とされる[4][5]。 順位表世界保健機関による粗自殺率留意点として、自殺死亡率は、統計の信頼性や更新頻度が国によって異なるため、単純な比較が難しいとされる。世界保健機関 (WHO) が、2014年に発行した「世界自殺リポート」では、順位付けはしていない[6][7]。
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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