名古屋嫁入り物語
『名古屋嫁入り物語』(なごやよめいりものがたり)は、1989年から1998年までフジテレビ系で放送されたテレビドラマシリーズ。全10回。主演は植木等、山田昌。 放送枠は「男と女のミステリー」(第1作 - 第3作)、「金曜ドラマシアター」(第4作)、「金曜エンタテイメント」(第5作 - 第10作)。 概要植木等、山田昌が生粋の名古屋人夫婦[1]を演じた。当初は単発ドラマとして放送されたが、視聴率が良かったことから新作が作られ続けることになり、後に舞台化もされた。特に名古屋方面での人気は高く、関東で20%前後の視聴率に対し、毎回30%前後の高視聴率だった。 娘(花嫁)役は、かとうかずこ(1・2作目)、斉藤慶子(3作目)、大場久美子(4作目)、石野真子(5作目)、川島なお美(6~8作目)、藤谷美紀(9作目)、水野真紀(10作目)が演じた。 シリーズ10作目には、かとうと大場が花嫁の姉役で出演している。 基本的なストーリーは「娘が連れて来た東京(或いは名古屋以外や外国人)出身の結婚相手に父親が反対するが、最後には結婚を許し名古屋流の結婚式を行う。その過程で植木のピンチを結婚相手が助ける、アクシデントや困難に手を組んで解決し二人の間に男同士の友情や絆も生まれていく。」と言うもの。名古屋をはじめとする中京地区では娘の結婚に父母が世話をやき、「娘三人いれば家が傾く」といわれるくらいの費用を使う。また、他の土地とは違う独特の風習などもあり、そうした光景をコミカルに描き出した。 ゲストとしてきんさんぎんさんが出演したことがあった。その際植木が2人に会いに行き、2人から「スーダラ節知ってますよ」と言われた。 作中の「お約束」として、東京から出張してきたサラリーマン二人組(主におぼん・こぼん)が蕎麦屋、居酒屋などで名古屋の悪口を言って盛り上がり、それを聞いていた植木に激怒され追い出される、というシーンが恒例。 娘役を演じる女優が着用する花嫁衣裳や、華やかな結婚式シーンが話題を呼んだが、1998年7月24日放送のシリーズ第10作目を区切りにテレビドラマの放送が終了。以降は舞台が中心となった。 出演者の追悼番組としての再放送 1998年のテレビドラマ放送終了後、現在(2024年6月20日)までに3人の出演者の追悼番組として再放送(東海ローカルのみ)されている。 2007年3月27日、主演(花嫁の父親役)をつとめた植木等が肺気腫に伴う呼吸不全のため80歳で死去。それから4日後の同月31日15:30からシリーズ第6作目(1994年7月8日放送)が放送された。 2015年9月24日には、地元・名古屋出身でシリーズ第6~8作目(1994年~1996年)や舞台で花嫁役を演じた川島なお美が肝内胆管癌のため54歳で死去。葬儀告別式が執り行われた翌日の10月3日15:00からシリーズ第8作目(1996年3月22日放送)が放送された。なお、花嫁役を演じた俳優(女優)の逝去は、川島が唯一(2024年6月20日現在)である。 2024年6月16日には、妻(花嫁の母親)役でドラマや舞台で長年、植木とともにコンビを組んできた山田昌が肝細胞癌のため94歳で死去。6月19日深夜(20日未明)1:02からシリーズ第10作目(1998年7月24日放送)が放送された。なお、山田の葬儀告別式は19日に執り行われている。 [2] キャストゲスト
スタッフ
芸プロ、巣山プロ、(方言指導:松川佳澄、松原実智子) 巣山プロダクション、早川プロダクション、セントラル子供タレント、(方言指導:松原実智子) 巣山プロダクション、早川プロダクション、東京児童劇団、(方言指導:松原実智子)(手打ち指導:堀江寛)(擬斗:伊奈貫太) 巣山プロダクション、早川プロダクション、(方言指導:松原実智子) 巣山プロ、芸プロ、セントラル子供タレント クロキプロ、セントラルスポーツタレント、(名古屋弁指導:松原実智子) トライアルプロ、東京児童劇団、(名古屋弁指導:松原実智子)(エビフライ指導:安田 照彦(御幸亭)) クロキプロ、巣山プロ、東京児童劇団、名古屋のみなさん、 クロキプロ、巣山プロダクション、名古屋のみなさん、(名古屋弁方言指導:松原実智子) 東京優勝、トライアルプロ、巣山プロ、名古屋のみなさん、(名古屋弁方言指導:松原実智子)(きしめん指導:高砂(堀江 寛)) 放映日程
演劇1996年10月中日劇場開場30年特別企画で、テレビの名古屋人夫婦の植木等と山田昌のコンビ、娘役に川島なお美、演出を小林俊一で初演。その後シリーズで5作、配役名、時代設定を変化し上演された[3]。 第2回公演「続・名古屋嫁入り物語」は1998年11月で演出は古本哲雄、娘役は当初、小高恵美だったが大場久美子に。第3回「新・名古屋嫁入り物語」は2000年10月で演出は宮永雄平。第4回「初春・尾張嫁入り物語」で2002年1月、小林俊一の演出で、植木等・山田昌のコンビの年齢が娘を出す設定に現代劇では無理なので時代劇に設定変更。第5回「名古屋大安吉日物語」で2004年10月、小林俊一の演出で、植木等から愛川欽也になり名古屋弁を忘れた旅暮らしの設定で、山田昌とは弟と姉の設定[4]。 脚注
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