三鷹の森ジブリ美術館
三鷹の森ジブリ美術館(みたかのもりジブリびじゅつかん)は、東京都三鷹市の井の頭恩賜公園西園内にある、三鷹市立のアニメーション美術館。正式名称は三鷹市立アニメーション美術館[1]。指定管理者は公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団。 スタジオジブリ(以下「ジブリ」)に深く関わる宮崎駿が発案し、2001年に開館した。名称のとおりジブリ関連の展示品を多数収蔵・公開している。建物自体も宮崎駿による断面スケッチを元にデザインされた。設計者は日本設計。美術館の運営および館内で上映する短編映画もジブリが制作しているほか、歴代館長もジブリ関係者が多く就任している。 また2007年からは、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーとして、世界のアニメーション映画の配給やテレビ放送も行っている。 施設概略施設屋上と屋外を除き、館内の写真撮影は原則として禁止されている(開館間もない2001年12月までは可能だったが、翌2002年から禁止された)。また、2005年10月1日から敷地内禁煙になった。 館内には、ディズニー作品のトイ・ストーリー、ファインディング・ニモ、フォー・ザ・バーズのキャラクターがある形で隠れている。また、ジョン・ラセターを初めとした関係者と思しき者の絵付きサインも館内にある。2012年には美術館の映像を収録したDVD『宮崎駿とジブリ美術館』が発売されている。 館主・館長2001年の開館時から宮崎駿が館主を務めた。2021年2月、新型コロナウイルス禍に対応するため、前館長でスタジオジブリ代表取締役社長を務めていた中島清文が専従の総責任者として第2代館主に就任[5]。宮崎は名誉館主となった[5]。 初代館長は宮崎吾朗。2005年6月24日、中島清文が2代目館長に就任。2017年11月28日、中島がスタジオジブリ代表取締役社長に就任したことに伴い、安西香月が第3代館長となった。 経営危機2021年6月に経営危機が報じられた[6]。新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で長期の休館が続いた影響から、19年度の来場者数は58万人(入場料収入6億5000万円)であったことに対して20年度〜21年2月までの11ヶ月間では来場者数が6万6000人(入場料収入1億5000万円)にまで激減[6]。大規模修繕用の積立金を取り崩して維持管理費に充てているが、三鷹市はさらに市民からや、ふるさと納税の仕組みを活用した寄付を募る計画を固めた[6]。 2021年10月27日、ジブリ美術館と運営元である徳間記念アニメーション文化財団は、スペインのブランドであるロエベの文化財団と財政支援のスポンサーシップを締結したと発表した[7]。 展示内容
入場方法日本の美術館では珍しい完全予約制・定員制の入館方法を採用している。入館するためにはローソンのLoppiにて予め日時指定のチケット(入場引換券)を購入する必要がある。ミニストップの端末「MINISTOP Loppi」では取り扱っていないため注意が必要。ローチケ・電話による予約申込も可能である[8]。 定員に達するか入場時間になった時点で当日分の販売は打ち切られる。現在、ジブリ美術館でチケット(入場引換券)の直売は行われていないが、美術館前にも「ローソン三鷹の森店」があり、当日でも購入可能な場合がある。なお定員には、三鷹市在住者と市内への通勤・通学者向けに配慮された恒常的な枠がある。 転売防止のため、購入者の名前が券面に印字される記名式のチケットとなっている。美術館入口にてチケット購入者の本人確認を行う場合があり、身分証明書(運転免許証、各種保険証、学生証、パスポート、マイナンバーカードのいずれか)を持参する必要がある[9]。美術館入場時にチケット1枚につきフィルム付きっぷ(入場券)1枚と交換。一人が複数枚のチケットを持っていてもフィルム付きっぷと交換はしない。 入場料・入場時間
入場時間は1日4回で、10・12・14・16時。入れ替え制ではない。入場は指定時間から30分後まで。 カフェ「麦わらぼうし」は11時00分開店、18時00分ラストオーダー。 アクセス
美術館用の短編アニメ作品
歴代の企画展
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー映画
テレビ関連出版
脚注出典
関連項目
外部リンク
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