ロシアサッカー・プレミアリーグ
ロシア・プレミアリーグ(ロシア語: Российская премьер-лига; РПЛ, ラテン文字転記:Rossijskaja Futbolnaja Premier-Liga, 英語: Russian Premier League)、もしくはロシアン・プレミアリーガ(Russian Premier Liga)は[1]、ロシアサッカー連合(RFU)が主催している、ロシアにおけるプロサッカーの最上位リーグである。 概要リーグ戦は16チームによるホーム・アンド・アウェーの、2回総当り方式で争われている。下位2チームは翌シーズンにファースト・リーグ(2部相当)の上位2チームと自動昇降格し、13位・14位チームは2部リーグ4・3位チームと入れ替え戦を行う。 リーグ戦はヨーロッパで一般的な秋→春制ではなく、春→秋の暦年制[注釈 2]で争われていたが、2012年から他の欧州諸国と同様に秋→春制へと移行した。また、天然芝が育ちにくい地域もあるため、人工芝を使用したスタジアムを本拠地としているクラブも存在する。 地理的条件FCゼニト・サンクトペテルブルクが優勝した2007年シーズンでも、2位から7位までをモスクワないしモスクワ州のクラブが占め、プレミアリーグでのモスクワ勢優位を裏付けている。一方、2006年シーズンにFCルチ・エネルギア・ウラジオストクが13年ぶりにプレミアリーグ(当時はヴィシャヤリーガ)へ復帰し、極東連邦管区地域で唯一のプレミア所属となった。ウラジオストクはモスクワ時間(GMT+3)よりも7時間早いウラジオストク時間(GMT+10)の地域にあり、ロシアプレミアリーグは世界一時差の大きなトップリーグとなっており、1部リーグでは東西8時間の時差がある。 歴史かつてはソビエト連邦リーグといい、15の連邦構成共和国の強豪チームが名を連ね、FCスパルタク・モスクワ、FCディナモ・モスクワ、PFC CSKAモスクワの首都・モスクワ勢のチームや、FCディナモ・キーウ(ウクライナ)といったチームがヨーロッパのカップ戦などにも進出し、ナショナルチームとともに東欧諸国の雄といわれた。しかしソ連が1991年に崩壊すると、それぞれの構成共和国のサッカーリーグも独立するようになり、ロシアにも国内サッカーリーグが誕生するようになる。2001年までは国内の最上位リーグを「トップリーグ」や「トップディヴィジョン」と称していたが、2002年に現在の「プレミアリーグ」に名称を変更した。 ロシアリーグ以後はスパルタク・モスクワが最初の10シーズンで9回の優勝を果たすなど圧倒的な強さを見せ、その後もFCスパルタク・モスクワ、PFC CSKAモスクワ、FCロコモティフ・モスクワが三つ巴でタイトルを争うなど例年モスクワ勢が上位を独占してきた。しかし2000年代に入ってから国内の好景気を背景として各クラブに大手企業の資本が投入されるようになると有力資本の参入を受けた地方クラブの勃興が目立ち始め、2007年シーズンはサンクトペテルブルク唯一のプレミアリーグクラブ、FCゼニト・サンクトペテルブルクが初優勝、2008・2009年シーズンはタタールスタン共和国のカザンに本拠地を置くFCルビン・カザンが優勝するなど勢力図は変りつつある。ブラジルや西ヨーロッパからの有名選手の獲得も増え、2004-05シーズンのUEFAカップにおいて、PFC CSKAモスクワがロシア勢として初めてヨーロッパのカップ戦に優勝、2007-08シーズンのUEFAカップではFCゼニト・サンクトペテルブルクが再び欧州カップ制覇を果たすなどしている。 2010年9月13日、ロシアサッカー連盟は、3月から11月まで開催されているリーグのシステムを変更し、2012年以降のリーグ期間を、欧州各国で実施されている8月から5月までとする「秋春制」を導入すると発表した。2011年は春に開幕を迎え、秋まで継続して行なわれる。そしてそのままリーグは続き、12年春に閉幕することとなる。以降は、2012年8月上旬に開幕し、12月から2013年2月まで3か月間のウィンターブレイクを挟み、5月下旬にシーズンを終えるという。このため、2011-12年度のシーズンは、11月まで16チーム2回総当りで予選リーグを開催し、その後次年度の出場チーム順位を決定するための「決勝リーグ」をまず2011年11月に2試合のみを行い、ウィンターブレークを挟んで2012年3-5月に残りの12試合を行う。1-8位のチームが「優勝決定プレーオフ」、9-16位が「残留・降格決定プレーオフ」としてそれぞれに8チームが出場して行う[注釈 3]。これは、スコットランドのスコティッシュ・プレミアリーグとほぼ同じ仕組みである。 所属クラブ
歴代優勝クラブ
クラブ別優勝回数
歴代得点王シーズン別大会名
脚注注釈
出典
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