リック・レアード
リック・レアード(Rick Laird、1941年2月5日 - 2021年7月4日)は、アイルランド出身のベーシスト。特に、アメリカ合衆国のジャズ・フュージョン・バンド「マハヴィシュヌ・オーケストラ」の活動で知られている[1]。 略歴アイルランドのダブリンで生まれたレアードは、若い頃から音楽の演奏に興味を示し、ギターとピアノのレッスンを受けていた。16歳の時に父親と一緒にニュージーランドに移住した後、ジャズに携わるようになる。アップライトベースを入手する前に、ニュージーランドのジャム・バンドでギターを弾くようになった。ニュージーランドでの大規模なツアーの後、彼はオーストラリアのシドニーに移り、そこでドン・バロウズを含む多くのトップ・ジャズ・ミュージシャンと演奏することとなる。 1962年、イギリスに渡り、ロンドンのロニー・スコッツ・ジャズ・クラブでハウス・ベーシストとなって、ギタリストのウェス・モンゴメリーやソニー・スティットを含む多くの偉人、そして1969年にはバディ・リッチとの共演も行った。1963年から1964年までレアードはロンドンのギルドホール音楽演劇学校に在籍した。彼はソニー・ロリンズのレコード『アルフィー』の録音に参加し、ブライアン・オーガー・アンド・ザ・トリニティー(1963年7月-1964年2月)とブライアン・オーガー・グループ(1964年2月-10月)で演奏した。 次に選んだステップは、アメリカのボストンにあるバークリー音楽大学に行き、そこでアレンジ、作曲、そして弦楽器のベースを学ぶことだった。その後、ジョン・マクラフリンとマハヴィシュヌ・オーケストラを結成し、バンドが解散する1973年までエレクトリック・ベースを演奏するために在籍した。やがてニューヨークに移り、スタン・ゲッツ(1977年のツアー)やチック・コリア(翌年のツアー)と演奏した。レアードはリーダーとして1枚のアルバム『ソフト・フォーカス』を発表した。1980年に『Guitar Player』誌、1999年には『Bass Player』誌でインタビューを受けている。今日、彼は成功した写真家であり、ベースの個人教授でもあり、中級から上級レベルのベースの教則本を数多く執筆している。 レアードは、彼の主要なフレッテッド・ベースとして「S. D. Curlee」を演奏した一握りのミュージシャンのひとりだった[2]。 アートの世界ではリチャード・レアードとして知られる彼は、2009年3月、ほとんど忘れかけていた過去に伝説的なジャズ・アーティストを撮影したファイル・キャビネットの中の写真コレクションを見つけた。マイルス・デイヴィス、チック・コリア、ウェイン・ショーター、マハヴィシュヌ・オーケストラ、エルヴィン・ジョーンズ、キース・ジャレットらを含むこれらの歴史的な写真の発見は、オンライン・アーカイブの形成につながった[3]。 ディスコグラフィソロ・アルバム
参加アルバムプリンス・ラシャ
エディ・ジェファーソン
エリック・クロス
スタン・ゲッツ
リッチー・コール
ヴィック・ジュリス
脚注
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