マルムストローム空軍基地
マルムストローム空軍基地(マルムストロームくうぐんきち、英: Malmstrom Air Force Baseは、モンタナ州グレートフォールズに位置するアメリカ空軍の基地である。LGM-30G大陸間弾道ミサイルを運用する第341ミサイル航空団が所在している。 概要第二次世界大戦勃発後の1942年5月、アメリカ陸軍はモンタナ州グレートフォールズの東約10キロメートルの地点に航空基地の建設を開始し、グレートフォールズ陸軍航空基地と命名された[2]。グレートフォールズ陸軍航空基地はB-17戦略爆撃機の訓練基地として使用され、4個爆撃航空群が配備された[2]。 1943年10月、航空輸送軍団の基地となり、ソビエト連邦へのレンドリース装備品の輸送支援基地として使用され、1945年9月までに約8,000機が輸送されている[2]。 1947年9月にアメリカ陸軍からアメリカ空軍が独立後、基地はグレートフォールズ空軍基地に名称変更され、1948年6月1日に軍航空輸送サービスが発足後は同部隊の基地となり、C-54輸送機を運用する3個航空輸送飛行隊が配備された[2][3]。 1951年に航空宇宙防衛軍団の第29航空師団が新編され、F-94C戦闘機が配備された[2][4]。また、1953年12月18日に戦略航空軍団の基地となり、F-84戦闘機とKB-29空中給油機を運用する第407戦略戦闘航空団が編成された[2][5]。 1955年10月1日にグレートフォールズ空軍基地は、1954年にT-33A練習機で墜落事故死したアイナー・アクセル・マルムストローム(Einar Axel Malmstrom)大佐にちなみ、マルムストローム空軍基地へ改称された[6][7]。 1959年12月23日、アメリカ空軍弾道ミサイル委員会はマルムストローム空軍基地をLGM-30A大陸間弾道ミサイルの配備基地に選定し、1961年7月15日に第341戦略ミサイル航空団が編成された[2]。1963年7月3日に第341戦略ミサイル航空団隷下の3個ミサイル飛行隊が運用可能となり、1965年にはLGM-30Bを運用する1個ミサイル飛行隊が編成され、他の3個飛行隊もLGM-30Bへ換装された[2]。 1989年7月7日、第40航空師団が編成され、マルムストローム空軍基地の要員の3分の1にあたる約1,800人が割り当てられた[8]。 1991年の第一次戦略兵器削減条約(START I)の締結後、LGM-30Bが退役することとなり、マルムストローム空軍基地にはノースダコタ州グランドフォークス空軍基地からLGM-30Gが移設された。 所在部隊
脚注・出典
外部リンク
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