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ベニバナツメクサ

ベニバナツメクサ
逆光によく映えるベニバナツメクサの花
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: シャジクソウ属 Trifolium
: ベニバナツメクサ T. incarnatum
学名
Trifolium incarnatum L.[1]
和名
ベニバナツメクサ[2] [3]
英名
Crimson Clover[3]
亜種変種
  • T. incarnatum subsp. incarnatum
  • T. incarnatum var. incarnatum
  • T. incarnatum subsp. molineri [1]

ベニバナツメクサ(紅花詰草)(英:Strawberry candle, 学名:Trifolium incarnatum L.)は、マメ科多年草日本では暑さに弱くに枯れるため、一年生植物として扱われる[4]ストロベリーキャンドルストロベリートーチベニバナツメグサクリムソンクローバー(crimson clover)、オランダレンゲなどの別名を持つ[5][6]

概要

原産地はヨーロッパから西アジアあたりで、日本へは明治時代牧草として移入された。

高さは20センチメートルから60センチメートルほど。シロツメクサの仲間で、に茎を伸ばして先端に径6ミリメートルから8ミリメートルほどのトーチ状の細長い濃い紅色を付けるため、その花姿から「ストロベリーキャンドル」の名が付いた。蝶形の花が円錐形に集まって咲くが、花期は日本では4月から6月までと短く、夏季には枯れる。葉は3枚の小葉からなる複葉(3出複葉)で、互生する。小葉は先が浅くへこみ、両面に長い毛が生える。は寒さに耐えるため、を低く地面に這うように広げて越冬する。白い花の品種もある。緑肥植物として栽培されることもある。また、野生化するので一度栽培すると翌年からは放置しておいても増える[5][6]

栽培

日当たりと風通しが必要。水はけが良く、保水性のある土を好む。強健でやせ地でも良く育ち、こぼれ種でも良く増える[7]。一旦根付くと乾燥にも強い。マメ科植物特有の根粒菌に生息し、窒素成分を合成できるため、緑肥として栽培されることもある。病害虫にも強いが、アブラムシ類やハダニ類が付きやすく、栽培には管理が必要である[8]。横に広がるため、最低でも20センチメートルから30センチメートルは株間を取る[5]

に種をまき、間引きを行う。花を咲かせるにはある程度の寒さを必要とするため、屋外で育てる。春まきの場合、葉がよく茂るが前述の理由により、夏に枯れることがある。しかし寒さが厳しい地方では、春まきにする。種を取る必要がない場合、花期が終わると茎は切り落とす。そうすることで株の消耗を防ぎ、花期が長くなる。肥料は少なめにする[5]

食用

花はサラダの彩りやハーブティーに、はゆでてサラダスープなどに利用できる[7]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b Trifolium incarnatum L.”. Tropicos. 2015年8月14日閲覧。
  2. ^ ベニバナツメクサ, YList.
  3. ^ a b 植物生態研究室. “ベニバナツメクサ”. 岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科. 2015年8月14日閲覧。
  4. ^ ベニバナツメクサ”. www.atariya.net. 2020年5月29日閲覧。
  5. ^ a b c d ヤサシイエンゲイ ストロベリーキャンドル
  6. ^ a b ストロベリート―チの基本情報”. GARDENPRESS (2020年4月29日). 2023年5月19日閲覧。
  7. ^ a b ストロベリーキャンドル”. コメリ. 2023年5月19日閲覧。
  8. ^ ベニバナツメクサ”. www.atariya.net. 2020年5月29日閲覧。

関連項目

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