フィッシャー・キング
『フィッシャー・キング』(原題: The Fisher King)は、1991年のアメリカ映画。監督はテリー・ギリアム。 ストーリー過激で挑発的なトークで人気を博しているラジオDJ・ジャック(ジェフ・ブリッジス)。ある日、相談コーナーに常連の若者が電話を掛けてくる。ジャックはいつもの自分勝手な論法で彼を焚き付けたが、その晩、若者はバーに乗り込んでショットガンを乱射し、何人もの人が命を落とした。ニュースでそれを知り、呆然とするジャック。 3年後、ジャックは事件のショックから落ちぶれて、恋人のアン(マーセデス・ルール)のビデオショップに転がり込み、ヒモ同然で暮らしていた。ある日、飲んだくれて埠頭に来たジャックは、浮浪者狩りの若者たちに襲われる。そこへ、奇妙な浮浪者パリー(ロビン・ウィリアムズ)とその仲間たちが現れ、若者たちを追い払う。 自分は聖杯を探す使命を神から与えられた騎士であり、ジャックこそ探索の助け手であると語るパリー。聖杯は雑誌に写真が載っていた億万長者の屋敷の棚にあるという。「聖杯と漁夫王(フィッシャー・キング)の伝説を知っているか」などと妄想のようなことばかり話すパリーを最初は避けていたジャックだったが、ふとしたことから彼の身の上を知ってしまう。実は、パリーは元は大学教授で、3年前の銃乱射事件に巻き込まれ、目の前で最愛の妻が殺されて錯乱してしまったのだった。それを知って自責の念に駆られるジャック。 現在のパリーには、密かに思いを寄せる女性・リディア(アマンダ・プラマー)がいた。パリーを彼女とくっつけて幸せにすることで、自身の心の痛みも消そうと奔走するジャック。アンも巻き込んだダブル・デートで意気投合するパリーとリディア。万事順調だと勢いづいたジャックは以前のエージェントに連絡して復帰の話を進め、アンとの関係も精算すると言い出して、彼女を傷つけても気づかないエゴイストに戻っていた。 実は、自分に自信のないリディアはパリーを好いても、どうせ一夜の関係で捨てられると思い込んでいた。自宅まで送っても入れてもらえず、ショックでさ迷い歩いたパリーは、浮浪者狩りの若者たちに見つかり、袋叩きにあった。 人気DJに復帰するジャック。だが、パリーは精神病がぶり返し、無反応な硬直状態で病院のベッドに横たわっていた。責任を感じ、迷ったものの億万長者の屋敷に忍び込んで、パリーが聖杯と信じている記念トロフィーを盗み出すジャック。トロフィーをベッドのパリーに握らせると、彼は意識を取り戻し、更にリディアも見舞いにやって来た。そして、優しさが戻ったジャックは、アンに愛を告白した。 キャスト※括弧内は日本語吹替
受賞歴
トリビア
挿入曲出典
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