クルスク州
クルスク州(クルスクしゅう、Курская область)は、ロシアの州(オーブラスチ)の一つ。州都はクルスク(クールスク)。面積は29,997km²、2021年の人口は1,082,458人[1]。 地理クルスク州は中央ロシア高地の南部に位置し、西側はウクライナと接する。域内の大部分がドニエプル川水系のセイム川流域に属し、地形は河谷と丘陵がほとんどである。気候は大陸性気候で、主な植生はチェルノーゼムの上にある森林ステップとポントス・カスピ海草原であり、農地ではコムギ、ライムギ、テンサイ、ジャガイモなどの栽培と養豚が行われる。一帯にはクルスク磁気異常があり、北西部のジェレズノゴルスクなどで鉄鉱石が産出されている[2][3]。1978年、生物多様性に富むロシアの自然保護区である5,288 haの「中央黒土自然保護区」はユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。 歴史→「クルスクの歴史」も参照
1779年5月23日クルスク県が設置され、1928年まで続いた。そののち1934年6月13日に州制施行。 第二次世界大戦最中の1943年7月4日から8月27日にかけて独ソ戦のクルスクの戦いがこの地で行われた。 2023年6月2日、州知事はウクライナからドローンによる攻撃を受けたことを発表。ロシアの防空システムが複数のドローンを撃墜したが、いくつかの建物に被害が出たことを認めた[4]。同年6月18日、州知事はウクライナ軍からの砲撃により砂糖工場や家屋、店舗、送電線が損傷。2人が負傷したことを発表した[5]。2024年8月6日からはウクライナ軍の越境攻撃が開始され、ロシア軍との間で激しい戦闘が行われ、アレクセイ・スミルノフ知事代行は翌7日に国境地帯に対して非常事態宣言を行った[6]。15日にはスジャがウクライナ軍に完全占領されたことが確認された[7]。 →詳細は「ウクライナによるクルスク州占領」を参照
政治行政府の長である州知事はアレクサンドル・ニコラエヴィチ・ミハイロフが2000年から2018年までの4期18年間にわたって務めたが、任期途中で退任した。以降はローマン・スタロヴォイトが務めている。 行政区画→詳細は「クルスク州の行政区画」を参照
クルスク州は以下の地区(ラヨン)からなる。
※地区から独立した州直轄市 有名な出身者
標準時この地域は、モスクワ時間帯の標準時を使用している。時差はUTC+3時間で、夏時間はない。(2011年3月までは標準時がUTC+3で、夏時間がUTC+4時間、同年3月から2014年10月までは通年UTC+4であった) 脚注出典
外部リンク |